こんにちは、リョウジです!
テニスで使う用語は、けっこうたくさんあります。
テニスをやるならある程度知っておかないと、レッスンやゲームで何を言っているかわからなくて困ることもあります。
わたしは10年ほどテニススクールの運営に携わっていました。
生徒さんの中には、基本ストロークがうまくなっても、テニスの専門用語はよくわからない方もいます。
レッスンでは、ショットやルール・マナーを教えるだけではなく、専門用語についても繰り返し触れて教える必要があると感じました。
この記事では、テニスをするのにこれだけは知っておきたい専門用語をわかりやすく解説しました。
さらに用語が深くわかる関連記事も用意していますので、必要に応じて確認してみてください。
この記事を読めば、テニスで使う用語の意味をある程度理解できるはずです。
テニスの用語を知ることで、テニスの会話も理解できるようになり、コーチにより突っ込んだ質問もできるようになりますよ!
テニスの用具
まずは、テニス用具から解説していきます。
間違えた用具を購入しないよう、どんな種類があるか知っておきましょう。
- テニスボール
- テニスラケット
- テニスシューズ
テニスボール
硬式テニスのボールには、下記の2種類があります。
- プレッシャーボール
- ノンプレッシャーボール
試合で使用できるボールは、直径は6.54〜6.86cm、重さが56〜59.4gと決められています。
ジュニア用に、スポンジボール・レッドボール・オレンジボール・グリーンボールもあります。弾みが小さく、子どもでも打ちやすくなっています。ボールで、テニスの難易度を調整することができます。
プレッシャーボール
プレッシャーボールは、ボールの内圧とゴムの力で弾みます。
試合でよく使用されるのは、このプレッシャーボールです。
缶で保管して販売されています。
時間の経過とともに弾まなくなります。
長くは使えませんので、練習用ボールには向きません。
ノンプレッシャーボール
ノンプレッシャーボールは、ゴムの力のみで弾みます。
長い期間使えることから、練習用ボールとして使われます。
耐久性が高く、テニススクールでも使われています。
プレッシャーボールに比べると、打感が硬い感じがします。
テニスラケット
テニスをするには、硬式専用のラケットが必要です。
間違って、ソフトテニス用のラケットを買わないように気をつけてください!
通常の大人用ラケットの長さは、27インチのものが多いです。
重さは270〜300gのものが多いです。
ラケットの各部分の名称も知っておきましょう。
ラケットフェイス
ラケットフェイスは、ラケットの打球面のことです。
ラケットフェイスの大きさはいろいろありますが、100インチくらいのものが多いです。
ラケットフェイスの大きさについては、こちらの記事がおすすめ⬇︎
ラケットヘッド
ラケットヘッドは、ラケットの先の部分です。
「ラケットヘッドを上げて」や「ラケットヘッドを下げて」とコーチから言われたりします。
ラケットフレーム
ラケットフレームは、その名のとおりラケットのフレームの部分です。
フレーム厚は、ラケットの厚みのことです。
フレーム厚は、一定のもの(ストレートビームという)もあれば、そうでないものもあります。
ラケットの厚みで、飛んでいくボールがどう変わるかはこちらの記事をご覧ください⬇︎
サイドフレーム
サイドフレームは、フレームの横の部分のことです。
「スイングするとき、サイドフレームを先行させて!」とコーチから言われたりします。
スロート
スロートは、ラケットフェイスとグリップの間のフレームのことです。
ラケットを両手で支えるとき、非利き手でスロートをつかむと安定します。
グリップ
グリップは、ラケットの手で握る部分のことです。
グリップサイズ
グリップサイズは、グリップの外周の長さでグリップ1〜4に分かれています。
ラケット購入時に、どの太さにするか決めることになります。
適切なグリップサイズについては、下記の記事をご覧ください⬇︎
リプレイスメントグリップ
リプレイスメントグリップとは、ラケットを購入したときから付いている元々のグリップです。
元グリップともいいます。
主に、シンセティック(合成樹脂)とレザーの2種類があります。
ほとんどのラケットが、シンセティックのグリップです。
グリップテープ
グリップテープとは、元グリップの上に巻く薄いテープのことです。
濡れた感じのウェットタイプと乾いた感じのドライタイプがあります。
大量の汗で滑ってしまうことがなければ、ウエットタイプのグリップテープを選べばOKです。
グリップエンド
グリップエンドとは、グリップの先っぽの八角形のところです。
グリップエンドにはメーカーのマークがついており、ゲーム前に行うラケットトスで使用します。
「グリップエンドを身体から離して」などとコーチからアドバイスされたりします。
ストリング
ストリングは、ラケットの縦と横に張る糸のことです。
主に、3種類の素材があります。
- ナイロン
- ナチュラル
- ポリエステル
ナイロン
素材がナイロンで、構造の違いでモノフィラメント(単一繊維)とマルチフィラメント(複数繊維)があります。
リーズナブルな価格のものが多く、多くのテニススクール生がナイロンストリングを使用しています。
ナチュラル
牛の腸繊維でできているのがナチュラルです。
反発力が高く柔らかい打感ですが、ナイロンに比べると高価です。
打感がナイロンとはまったく違い、維持性能も高いので1度は試したいストリングです。
ポリエステル
素材がポリエステルで、耐久性の高いストリングです。
ナイロンストリングではすぐに切れてしまう場合に活躍します。
ハードヒッターに好まれるストリングです。
ストリングについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ⬇︎
振動止め
振動止めは、打ったときの手に伝わる振動を抑えてくれます。
ストリングの1番グリップよりのところにつけます。
錦織選手も使っているオススメの振動止め⬇︎
テニスシューズ
テニスシューズは、コートサーフェスに合わせて専用のシューズが販売されています。
主に、下記の3種類です。
- オールコート用
- オムニ・クレー用
- カーペットコート用
オールコート用
オールコート用はどのコートでも使えますが、主にハードコート用です。
オムニ・クレー用
オムニ・クレー用は、オムニコートやクレーコート用のシューズです。
オムニ・クレー用は、砂や土が入り込む空間をたくさん用意して、コートをつかめるソールになっています。
種類は少ないですが、オムニコート専用やクレーコート専用のシューズなどもあります。
カーペットコート用
カーペットコート用は、室内にあるカーペットコート用のシューズです。
ソールの溝を少なくして、コートとの接地面積を広げています。
テニスシューズの選び方については、こちらの記事をご覧ください⬇︎
テニスコート
テニスコートの大きさは、1対1で戦うシングルスと2対2で戦うダブルスで違います。
シングルスはアレーを含まず、ダブルスはアレーも含めます。
テニスコートの名称と広さ
縦の長さ → 23.77m
シングルスの横の長さ → 8.23m
ダブルスの横の長さ → 10.97m
アレーの幅 → 1.37m
ネットの名称と広さ
中央の高さ → 0.914m
ポストの高さ → 1.07m
ダブルスサイドラインからポストまでの距離 → 0.914m
ダブルス用のネットポストでシングルスをするときは、シングルススティックを使用します。
シングルスサイドラインからシングルスポスト(シングルススティック)までの距離 → 0.914m
テニスコートの種類
テニスコートのサーフェス(コート面の材質)には、下記の種類があります。
- ハード
- オムニ
- クレー
- カーペット
- グラス
コートサーフェスによって、ボールの弾みが違います。また、フットワークも変える必要があります。
ハードコート
ハードコートは、硬質の素材でできているコートです。
4大大会では、全豪オープンと全米オープンで使われています。
雨で濡れていると滑ります。
オムニコート
オムニコートは、人工芝に砂をまいたコートです。
砂があるため滑りやすく、ボールはあまり弾みません。
雨が降っても、水たまりができなければすぐにプレーができます。
クレーコート
クレーコートは、土でできたコートです。
4大大会では、全仏オープンで使われています。
ボールがバウンドするとき失速するので、ラリーがつながりやすいです。
コートコンディションにより、かなりボールの弾みが違います。
メンテナンスがかなり大変なコートです。
カーペットコート
カーペットコートは、その名のとおりカーペットを敷いたコートです。
インドアのテニススクールでよく使われています。
グラスコート
グラスコートは、芝のコートです。
4大大会では、全英オープン(ウィンブルドン)で使われています。
バウンドが低くなり、ネットプレーヤーに有利なコートです。
テニスのショット
テニスのショットに関する用語を解説します。
レッスンでもよく出てくるテニス用語なので、しっかりと理解しておきましょう。
グリップの握り方
グリップの握り方にはどんな種類があるか、確認してしておきましょう。
また、自分がどの握りで打っているのかを把握する必要があります。
- コンチネンタルグリップ
- イースタングリップ
- セミウエスタングリップ
- ウエスタングリップ
- バックハンドイースタングリップ
- バックハンドセミウエスタングリップ
コンチネンタルグリップ
包丁を持つように握るのが、コンチネンタルグリップです。
ラケットの両面が使え、守備範囲も広くとれます。
主に、サーブ・スマッシュ・ボレーで使う握りです。
イースタングリップ
イースタングリップは、フォアハンドストロークで最初に教わる握り方です。
手のひら感覚で打て、自然な純回転がかかる握り方です。
セミウエスタングリップ
セミウエスタングリップは、イースタングリップとウエスタングリップの中間の握り方です。
フォアハンドストロークでフラット(ドライブ)もトップスピンも打てる、現代の標準的なグリップです。
ウエスタングリップ
ウエスタングリップは、ラケットを地面に置いて真上からわしづかみに握るグリップです。
フォアハンドストロークで高い打点が打ちやすく、強烈なトップスピンがかけられます。
バックハンドイースタングリップ
バックハンドイースタングリップは、片手打ちバックハンドストロークで最初に教わる握り方です。
フラットでボールをとらえやすいグリップです。
バックハンドセミウエスタングリップ
バックハンドセミウエスタングリップは、後ろからの支えが強い片手打ちバックハンドストロークの握りです。
バックハンドイースタングリップより高い打点で打ちやすく、トップスピンがかけやすい握りです。
グリップの握りについては、下記の記事でまとめています⬇︎
ショットの名称
テニスの基本ストロークは、下記の6つです。
- フォアハンドストローク
- バックハンドストローク
- フォアハンドボレー
- バックハンドボレー
- スマッシュ
- サーブ
テニスでは、上記以外にもさまざまなショットが存在します。
ここでは一通りのショットを解説します。
グランドストローク
グランドストロークは、ベースライン付近でボールがワンバウンドしてから返球するショットです。
グランドストロークには、フォアハンドストロークとバックハンドストロークがあります。
フォアハンドストローク
利き手側で打つグランドストロークを、フォアハンドストロークといいます。
利き手で打つフォアハンドストロークは自由度が高く、ここから攻撃を仕掛けていきます。
片手で打つ場合が多いですが、両手でフォアハンドストロークを打つプレーヤーもいます。
バックハンドストローク
利き手側ではないサイドで打つグランドストロークを、バックハンドストロークといいます。
両手で打つ両手バックハンドストロークと、利き手だけで打つ片手バックハンドストロークがあります。
ネットプレー
ネット付近にポジションをとり、戦うことをネットプレーといいます。
ネットプレーでは、主にフォアハンドボレーやバックハンドボレー、スマッシュを使います。
ボレー
ネット付近で、ラケット面を作りノーバウンドで返球するショットをボレーといいます。
ボレーには、フォアハンドボレーとバックハンドボレーがあります。
また、打つ高さで下記の名称がつけられています。
- 通常の高さ→ミドルボレー
- 低い打点で打つとき→ローボレー
- 高い打点で打つとき→ハイボレー
フォアハンドボレー
フォアハンドボレーは、利き手側で打つボレーです。
利き手でコンチネンタルグリップ(もしくはそれに近い握り)に握り、ノーバウンドでボールをとらえます。
バックハンドボレー
バックハンドボレーは、利き手側ではないサイドで打つボレーです。
バックハンドボレーは、利き手でグリップを握る片手打ちと両手でグリップを握る両手打ちがあります。
片手打ち・両手打ちともに、コンチネンタルグリップ(もしくはそれに近い握り)に握り、ノーバウンドでボールをとらえます。
アングルボレー
アングルボレーは、飛んできたボールに角度をつけるボレーです。
飛んできたボールに角度をつけるには、ボールの入射角と反射角を考えてラケット面を作る必要があります。
ドロップボレー
ドロップボレーは、相手コートのネット前に落とすボレーです。
相手がベースライン後方にいれば、大きく走らすことができます。
ドロップボレーを打つには、やわらかいタッチが必要になります。
ドライブボレー
ドライブボレーは、飛んできたボールをノーバウンドでグランドストロークのように順回転をかけて打つショットです。
ハイボレーよりも強力なショットで、相手を仕留めることができます。
スマッシュ
スマッシュは、高く上がったボールをノーバウンドで相手コートに叩きつけるショットです。
スマッシュは、オーバーヘッドショットともいいます。
クロスステップやサイドステップで後ろに下がりながらジャンプして打つスマッシュを、ジャンピングスマッシュといいます。
グランドスマッシュ
グランドスマッシュは、飛んできたボールをワンバウンドさせてから打つスマッシュです。
高く弾み、グランドストロークで返球するのが難しいとき、重宝するショットです。
サーブ
サーブ(サービス)は、ポイントの最初にベースライン後ろから斜めのサービスボックスを狙って打つショットです。
1ポイントにつき、2回サーブを打つチャンスがあり、最初に打つサーブをファーストサーブといいます。
2回目に打つサーブをセカンドサーブといい、ファーストサーブより確率を重視します。
主に回転を抑えて打つフラットサーブ、横に曲がるスライスサーブ、縦に弾むスピンサーブがあります。
サーブアンドボレー
サーブアンドボレーは、サーブを打った後ネットに前進してボレーで攻める戦術です。
サーブを打った後の最初のボレーを、ファーストボレーといいます。
レシーブ(リターン)
レシーブ(リターン)は、サーブを返球するショットです。
レシーブがうまく返らないと、相手のサービスゲームをブレークすることができません。
スライス
スライスは、ボールにアンダースピンをかけてペースを変えるショットです。
低い弾道で飛んでいき、バウンド後は滑るように低く弾みます。
フォアハンドスライスもバックハンドスライスも、コンチネンタルグリップ(もしくはそれに近い薄いグリップ)に握って打ちます。
アプローチショット
アプローチショットは、ポジションをベースライン付近からネット前に移動するために打つショットです。
グランドストロークのように純回転をかけて打つ場合もあれば、スライス回転で深く打って前に出る場合もあります。
パッシングショット
パッシングショットは、相手がネット前にいるとき横を抜くショットです。
ネット前にいる相手に、コースを悟られないようにすることが大切です。
ロブ
ロブは、高い弾道でコート後方にバウンドさせるショットです。
主に、ネットにいるプレーヤーの頭上を通して打ちます。
純回転をかけるトップスピンロブやアンダースピンをかけるスライスロブもあります。
ムーンボール
ペースを変えたり、相手のバックハンド側に送れると効果的です。
ドロップショット
ドロップショットは、相手コートのネット前に落とすショットです。
相手に読まれないように打つのがポイントです。
基本動作の名称
各ショットやフットワークを細分化したときの基本動作の名称です。
レッスンでも頻繁に聞く言葉なので、すべて理解しておきましょう。
レディーポジション
レディーポジションは、最初の構えのことです。
リターン、ベースライン、ネットプレーによって、適切なレディーポジションは変わります。
スプリットステップ
スプリットステップは、相手がボールを打つときに行う小さなステップです。
ジャンプするのではなく、両足を開く動作になります。
スプリットステップを行うことで、すぐに動き出せる準備を整えます。
ターン
ターンは、身体を回すことです。
グランドストロークでテイクバックするときやボレーやスマッシュでラケットを用意するときに身体をターンします。
ボディーターン(身体のターン)やショルダーターン(肩のターン)といったりもします。
身体をターンさせると、股関節の捻りも伴います。
テイクバック
テイクバックは、ラケットを後ろに引く動作です。
グランドストロークやスライス、スマッシュ、サーブで使います。
ボレーではラケットを後方に引かないので、ラケットセットといいます。
軸足
軸足は、テイクバックするときや打つときの軸となる足です。
体重移動をともなうショットに関しては、スイング中に軸足が後ろ足から前足に移動するので注意が必要です。
ラケットダウン
ラケットダウンは、フォワードスイングに入る前に、ラケットヘッドが下に落ちる動作です。
グランドストロークでトップスピンを打つとき、サーブやスマッシュを打つときに必要な動作です。
スイング
スイングは、ラケットを振ることです。
ラケットをテイクバックすることをバックスイングと呼んだり、テイクバックした後に前方へ振り抜くことをフォワードスイングと呼んだりします。
テニスには、インサイドアウトとアウトサイドインの2種類のスイングがあります。
詳しくは、下記の記事をご覧にください。
インパクト
インパクトは、ボールをラケットでコンタクト(接触させる)位置です。
打点ともいいます。
ボールとの距離を正確にとるためには、インパクトの位置を正しく把握する必要があります。
スウィートスポット
スウィートスポットは、ラケットのボールを打つエリアです。
ラケットフェイスの大きさやストリングのテンションによって、スウィートスポットの大きさは変わってきます。
フォロースルー
フォロースルーは、ボールをインパクトした後のラケットの動きです。
フォロースルーで、ラケットがボールにどう当たったかがわかります。
フィニッシュ
フィニッシュは、スイングの終わりです。
フィニッシュで、ラケットがどこに収まっているか、フリーハンドをどう使っているか、身体のバランスがとれているかをチェックできます。
サイドステップ
サイドステップは、横へ動くときに使うステップです。
テニスで必須のステップなので、しっかり訓練しておく必要があります。
横を向けば、前後に動くときにも使います。
クロスステップ
クロスステップは、足を交差するステップです。
サイドステップより早くリカバーできるが、その分バランスが崩れやすくなります。
クロスステップとサイドステップを組み合わせることで、両方の利点を生かすことができます。
フットワークについては、下記の記事でまとめています⬇︎
トスアップ
トスアップは、サーブのとき手でボールを上げる動作です。
どんなにいいスイングができても、トスアップが不安定だとサーブの精度は落ちてしまいます。
トロフィーポーズ(トロフィーポジション)
トロフィーポーズ(トロフィーポジション)は、サーブでタメをつくる動作です。
後ろ足を前足に寄せるフットアップスタンスと後ろ足をそのまま残すフットバックスタンスがあります。
プロネーション
プロネーションは、サーブやスマッシュで使う、肩の内旋と前腕の回内を組み合わせた動作です。
よくうちわを扇ぐ動作に例えられます。
スタンス
スタンスは、ボールを打つときの両足の入り方です。
スタンスを大きく分けると、下記の3つになります。
- スクエアスタンス
- クローズドスタンス
- オープンスタンス
スクエアスタンス
スクエアスタンスは、打つ方向に対して両足のつま先を並べるスタンスです。
グランドストロークやスマッシュ、サーブでは、最初に教わるスタンスです。
グランドストロークをスクエアスタンスで打つときは、体重移動と回転運動を組み合わせてラケットを振ります。
クローズドスタンス
クローズドスタンスは、前足を後ろ足より横に出し、背中を見せるようなスタンスです。
スクエアスタンスより身体が回しにくくなるので、身体の開きを抑えたいときに有効です。
片手バックハンドストロークでよく使われるスタンスです。
オープンスタンス
オープンスタンスは、後ろ足を前足より横に出すスタンスです。
フォアハンドストロークでは頻繁に使うスタンスで、上体をしっかり捻ってから打つ必要があります。
オープンスタンスとスクエアスタンスの中間を、セミオープンスタンスと呼ぶこともあります。
スタンスについては、下記の記事でまとめています⬇︎
フットアップスタンス
フットアップスタンスは、サーブで後ろ足を前足によせるスタンスです。
ピンポイントスタンスとも呼びます。
前足への体重移動がしやすく、打点も前にとりやすいです。
フットバックスタンス
フットバックスタンスは、サーブで後ろ足を前足によせないスタンスです。
プラットフォームスタンスとも呼びます。
バランスが保ちやすく、スピンサーブにも向いています。
詳しくは、こちらの記事をご確認ください⬇︎
ボールをとらえるタイミング
ボールをとらえるタイミングは、最初打ちやすい打点まで落ちたときです。
打つタイミングは、その他だと下記のタイミングがあります。
- トップ
- ショートバウンド
- ライジング
トップ
トップは、ボールの軌道の頂点のところです。
一瞬ボールが上下に止まるので、ラケットでとらえやすくなります。
ショートバウンド
ショートバウンドは、ボールがコートにバウンド後すぐにとらえるタイミングです。
打点が低いため、守備的なショットになりがちです。
ライジング
ライジングは、ボールがバウンドして上がっている最中に打つタイミングです。
ボールをとらえるのは難しいですが、より前のポジションから相手の時間を奪いつつ攻撃することができます。
ボールの球種
ボールにかける回転の種類には、下記のようなものがあります。
- フラット
- ドライブ
- トップスピン
- アンダースピン
- サイドスピン
フラット
フラットは、ボールに回転をかけず、ラケットで後ろから前に打つことです。
厚い当たりで打つことを、フラットにとらえるといったりします。
ドライブ
ドライブは、自然な順回転をかけて打つことです。
フラットドライブともいいます。
トップスピン
トップスピンは、順回転をかけて打つボールです。
ボールがコートにバウンドした後、大きく弾みます。
アンダースピン
アンダースピンは、逆回転をかけて打つボールです。
バックスピンともいいます。
低い弾道で伸びてきて、コートにバウンド後は滑るように弾みます。
サイドスピン
サイドスピンは、横回転をかけて打つボールです。
横方向へ曲がるように飛んでいき、コートにバウンド後も横に曲がって弾みます。
打つコース
ボールを打つコースにも、名前が付いています。
- ストレート
- クロス
- 逆クロス
- ショートクロス
ストレート
ストレートは、まっすぐのコースです。
テニスを始めたら、まずはストレートに打てるように練習します。
もし、ストレートにボールが飛んでいかない場合、動きに何かしらの問題をかかえています。
クロス
クロスは、斜めに打つコースです。
ストレートに打つときよりも、打点を前にとるとクロスにボールを打てます。
シングルスもダブルスも、クロスに打ってつなげるのがベースになります。
クロスとストレートに打てれば、相手を左右に揺さぶることができます。
逆クロス
逆クロスは、クロスとは左右逆方向の斜めに打つコースです。
ボールを引きつけ、打点を遅らせて斜めに打ちます。
フォアハンドストロークで回り込み、相手のバックハンド側に攻撃するとき使うコースです。
ショートクロス
ショートクロスは、クロスより短く角度をつけるコースです。
ショートアングルともいいます。
相手を大きく横に走らすことができますが、同じように角度がついたボールが返ってくるリスクがあります。
テニスのルール
テニスのルールに関する用語を集めました。
ゲームの種類
テニスには、2つのゲームがあります。
- シングルス
- ダブルス
シングルス
シングルスは、1対1で競うゲームです。
シングルスは、アレーを含まないコートで戦います。
ダブルス専用のネットでは、シングルスポールを立てて高さを調整します。
男子シングルスと女子シングルスがあります。
ダブルス
ダブルスは、2対2で競うゲームです。
ダブルスは、アレーを含んだコートで戦います。
男子ダブルスと女子ダブルス、男女で組むミックスダブルスがあります。
ポイントのカウント
テニスは、ポイントのカウント方法が特殊です。
下記の用語を覚える必要があります。
- 0 (ラブ)
- 15 (フィフティーン)
- 30 (サーティー)
- 40 (フォーティー)
- ゲーム
- オール
- デュース
- アドバンテージサーバー
- アドバンテージレシーバー
0 (ラブ)
0(ラブ)は、0ポイントのことです。
「0 – 15」なら、「ラブ・フィフティーン」といいます。
15 (フィフティーン)
1ポイントとったとき、15 (フィフティーン)と呼びます。
「0 – 0」から1ポイントとると、「15 – 0」(フィフティーン・ラブ)になります。
30 (サーティー)
2ポイントとったとき、30(サーティー)と呼びます。
「15 – 0」からさらに1ポイントとると、「30 – 0」(サーティー・ラブ)になります。
40 (フォーティー)
3ポイントとったとき、40(フォーティー)と呼びます。
「30 – 0」からさらに1ポイントとると、「40 – 0」(フォーティー・ラブ)になります。
ゲーム
4ポイントとると、ゲームがとれます。
ただし、相手から2ポイント差をつけて4ポイントをとらないとゲームがとれません。
オール
お互いが同じポイントの場合、重複して言わずに「オール」を使います。
「30 – 30」なら、「サーティー・サーティー」ではなく「サーティー・オール」と呼びます。
デュース
「40 – 40」をデュースといいます。
デュースから2ポイント差をつけないと、ゲームがとれません。
アドバンテージサーバー
「40 – 40」(デュース)からサーブ側がポイントをとると「アドバンテージサーバー」になります。
アドバンテージサーバーからサーブ側がポイントをとると、ゲームがとれます。
アドバンテージサーバーからレシーブ側がポイントをとると、デュースに戻ります。
アドバンテージレシーバー
「40 – 40」(デュース)からレシーブ側がポイントをとると「アドバンテージレシーバー」になります。
アドバンテージレシーバーからレシーブ側がポイントをとると、ゲームがとれます。
アドバンテージレシーバーからサーブ側がポイントをとると、デュースに戻ります。
ポイントのカウント方法は、下記の記事でまとめています⬇︎
サーブ・レシーブをするサイド
サーブやレシーブは、1ポイントごとに左右のサイドを変えながら打ちます。
下記の2つのサイドを覚えておきましょう。
- デュースサイド
- アドバンテージサイド
デュースサイド
自分のコートの右側のサイドを、デュースサイドといいます。
ゲームの最初のポイントは、必ずデュースサイドからスタートします。
アドバンテージサイド
自分のコートの左側のサイドを、アドバンテージサイドといいます。
アドサイドともいいます。
アドバンテージサーバーやアドバンテージレシーバーのときは、アドバンテージサイドからサーブやリターンを打つことになります。
ゲームで使う用語
テニスのゲームをするとき、知っておきたい用語を集めました。
ラケットトス
ゲームを始める前、ラケットトスでサーブ権やコートのエンドを決めます。
アップかダウンかを選びます。
プロテニス選手の場合、コイントスでサーブ権やコートのエンドを決めます。
ファーストサーブ
ファーストサーブは、1回目に打つサーブです。
サーブは1ポイントにつき2回まで打てます。
ファーストサーブでは、アグレッシブなサーブを打つことが可能です。
セカンドサーブ
セカンドサーブは、ファーストサーブを外したときに打つ2回目のサーブです。
フォルトすると失点になるので、ファーストサーブより確率を重視して打ちます。
フォルト
サーブが斜めのサービスボックスに入らなかったとき、「フォルト」といいます。
フットフォルト
サーブを打つとき、ベースラインを踏むと「フットフォルト」になります。
斜めのサービスボックスにサーブが入っても、ベースラインを踏んでいたらフォルトになります。
ダブルフォルト
ファーストサーブとセカンドサーブをフォルトしたとき、「ダブルフォルト」といいます。
サービスゲームをキープするには、まずダブルフォルトを減らすことが大切です。
レット
打ったサーブが、ネットに当たり斜めのサービスボックスに入ったとき「レット」といいます。
もう一度、サーブを打ち直すことができます。
ネット
打ったボールがネットに当たり、相手コートに入らなかったとき、「ネット」といいます。
ネットイン
ボールがネットに当たり、相手のコートに入ったときを、「ネットイン」といいます。
そのまま、プレーを続行します。
アウト
打ったボールが相手コートの外側に落ちたとき、「アウト」といいます。
相手のポイントになります。
ノットアップ
ボールが2回バウンドしてから返球することを、「ノットアップ」といいます。
当然ながら、失点になります。
ノーアドバンテージ方式
「40 – 40」になったら1本勝負でゲームがとれる方式を、「ノーアドバンテージ方式」といいます。
そのときは、「デュース」ではなく「フォーティー・オール」といいます。
レシーブ側がデュースサイドかアドバンテージサイドかを選べます。
コートチェンジ
お互いのコートを変えることを、「コートチェンジ」といいます。
ゲーム数の合計が奇数のとき、コートチェンジします。
コートチェンジでは、90秒の休憩がとれます。(ただし、各セットの1ゲーム目が終わったときやタイブレークのコートチェンジでは、休憩はとれません。)
セット
2ゲーム差をつけて6ゲームをとると、セットが取得できます。
1セットマッチは、1セットとったほうが勝ちです。
3セットマッチは、先に2セットとったほうが勝ちになります。
5セットマッチは、先に3セットとったほうが勝ちになります。
セットが終わるたびに、120秒のセットブレークがとれます。
タイブレーク
ゲームカウントが「6 – 6」になったとき、タイブレークが採用されることが多いです。
タイブレークでは2ポイント差をつけて7ポイントとったほうが勝ちで、セットが取得できます。
サービスは、最初の1ポイントが終わったら交代し、それ以降は2ポイント終わるごとに交代します。
合計ポイントが6の倍数のとき、コートチェンジします。(休憩はなし。)
タイブレークが終わり、次のセットの1ゲーム目では下記のようになります。
- タイブレークの1ポイント目でレシーブした側がサーブ
- タイブレークで最後のポイントにいたコートをチェンジ
ちょっとややこしいです。あまり遭遇することはないと思いますが…
セルフジャッジ
審判がつかず、自分たちでカウントのコールやボールのジャッジを行うことを「セルフジャッジ」といいます。
セルフジャッジができないと、自分たちでゲールをすることができません。
テニスのルールについては、下記の記事にまとめてきます⬇︎
ダブルスの陣形
ダブルスの陣形は、大きく分けると2つあります。
- 雁行陣
- 並行陣
雁行陣
雁行陣は、1人がネット前に、1人がベースラインにポジションをとる陣形です。
テニススクールで、最初に習う陣形でもあります。
並行陣
並行陣は、2人が横に並ぶ陣形です。
2人でネットに出る並行陣以外に、2人でベースラインに並ぶ並行陣もあります。
テニスのプレースタイル
テニスには、大きく分けると3つのプレースタイルがあります。
- グランドストローカー
- ネットプレーヤー
- オールラウンダー
グランドストローカー
グランドストローカーは、グランドストローク中心で戦うプレースタイルです。
同じグランドストローカーでも、戦い方はさまざまです。
ボールをハードヒットしたり、速いテンポで相手の時間を奪って主導権を握る攻撃重視のプレーヤーもいれば、粘り強くボールをつなげながらカウンターを狙う守備重視のプレーヤーもいます。
ネットプレーヤー
ネットプレーヤーは、ネットプレー中心で戦うプレースタイルです。
サービスダッシュやリターンダッシュなど、チャンスがあれば積極的に前へ出て、ボレーやスマッシュでしとめます。
オールラウンダー
オールラウンダーは、グランドストロークもネットプレーもまんべんなく使えるプレースタイルです。
相手に対して、幅広い戦い方が可能です。
最後に…
以上、テニスをやるなら知っておきたい用語についてでした。
どれもテニススクールのレッスンやゲームで聞くことのある用語なので、意味を理解しておくといいかと思います。
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