



こんにちは、リョウジです!
並行陣とは、後衛もポジションを上げて、2人が協力しながらネットプレーで戦うダブルスのフォーメーション(陣形)です。
テニススクールだと、初中級くらいから徐々に学ぶ陣形です。
並行陣は雁行陣より展開が早く、ペアのコンビネーションも重要度が増します。
並行陣を学び始めると、慣れ親しんだグランドストロークを捨て、慣れないネットプレーで戦わなければならないので、ダブルスが一気に難しく感じます。
わたしはテニスコーチをしていたとき、並行陣で間違えやすい配球やポジションをいろいろ見てきました。
この記事では、その経験を踏まえ「並行陣で覚えておきたい基本的な戦術」を解説します。
この記事を読むことで、自分の配球やポジションが今のでよかったのか判断できるようになるはずです。
少しでも、並行陣のわからないが解決してくれれば幸いです。
目次
【並行陣】必要な技術
雁行陣から一気に難易度が上がる並行陣。
まず、並行陣にはどんな技術が必要になるのか確認しておきましょう。





- 後衛がポジションを上げる方法を身につける
- サービスライン一歩前での返球
- ペアでの連携


【並行陣】特徴
並行陣の特徴を簡単にまとめると、下記のようになります。
- 相手ペアの時間を奪うことができる
- ペアでの役割分担は雁行陣と同じ
- 後衛もチャンスがあれば攻めに転じることができる
並行陣のポジションと雁行陣との違いや共通点も一緒に見てみましょう。
並行陣のポジション


→サービスボックスの中央
【後衛のポジション】
→サービスラインの1歩前あたり


雁行陣との違い


- 頭上に来たボールをある程度返球する必要がある
- ポジションを前後に動かない


- つなぐとき
- 攻撃するとき
- 前衛をカバーするとき

雁行陣との共通点

- 攻撃するときとつなぐときのコース
- 攻撃担当と守備担当がいる
- 前衛の頭上にボールが上がったときは声をかけあう


【並行陣の後衛】コースはどう打ち分ける?
並行陣を習い始めると、後衛はどうコースを打ち分けたらいいのか最初は迷うと思います。
さらに、後衛が攻める「縦ポーチ」という新しい言葉も登場し、訳がわからなくなります。


- つなぐときは相手の後衛に送る
- 攻めるときは相手前衛の足元を狙う

→相手前衛の足元に攻める
【サービスライン近くでしか打てない】
→相手後衛につなぐ


- センターに浮いたらセンターへ
- サイドに浮いたらアレーへ

【並行陣】相手からストレートロブが上がったらどうする?
並行陣で相手からストレートロブが上がると、対応方法は雁行陣より複雑になります。
ポジションチェンジする場合、後衛がノーバウンドで返球するかワンバウンドで返球するかで状況が異なるからです。


- 前衛がスマッシュで返球
- 前衛がバックボレーで返球
- 後衛がノーバウンドで返球
- 後衛がワンバウンドで返球

- 前衛がスマッシュで返球
→相手の前衛に打ち込む - 前衛がバックボレーで返球
→相手の後衛につなぐ - 後衛がノーバウンドで返球
→相手の後衛につなぐ - 後衛がワンバウンドで返球
→相手の後衛につなぐ



→深く返球
【相手の後衛がサービスライン付近まで上がってきた】
→足元を狙う
【相手の後衛がネットにつめていた】
→ストレートロブで返球

【雁行陣 対 並行陣】雁行陣の前衛はどう動く?
「雁行陣 対 雁行陣」だと、お互いの前衛はボールを追いかけるように前後にポジションを移動します。
ここでは「雁行陣 対 並行陣」になったとき、雁行陣側の前衛はどう動けばいいかを見ていきます。






- 並行陣の後衛のサイドにボールがいったとき
- 並行陣の後衛の足元にボールがいったとき








【2バック】もう1つの並行陣
並行陣は1つではありません。
ペアがベースラインに並ぶ「2バック」という並行陣もあります。
ネットで戦う通常の並行陣とは真逆の陣形「2バック」がどんなとき有効か見ていきます。


- ロブを上げてスマッシュを打たれるとき
- リターンをポーチでやられるとき
- 前衛がネット前よりベースラインで戦ったほうが強いとき




最後に…
並行陣の基本的な戦術を見てきました。
並行陣と雁行陣では共通の戦術もあるので、下記の記事も合わせて読むと、さらに並行陣の理解が深まるはずです。
並行陣の基本的な戦術を理解したら、実戦で試して身体に覚えさせましょう!