【テニスのフットワーク】これだけはおさえておきたい【必須の動き】

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生徒さん

どうしたらもっと早くボールに追いつけるのかな?
生徒さん

ボールとの距離がうまくとれない…
生徒さん

もっとリカバリーを早くしたい!

こんにちは、リョウジです!

いくらテニスの練習をしても、上記のような悩みは解決されず、当然ながらゲーム中も苦しむことになります。

「テニスは足ニス」と呼ばれるくらいフットワークは大事な要素で、それを使いこなすことでこれらの問題の半分は解決します。

わたしはテニスコーチをしていましたが、生徒さんがテニス中にケガをしない安全なフットワークのやり方を指導してきました。

また、試合という実戦の場で、どうしたら効率よく自分が動けるのかを試行錯誤してきました。

この記事では、テニスでおさえておきたい必須のフットワーク、そしてワンランク上を目指すためのフットワークをそれぞれ解説します。

この記事を読むメリット

  • どんなフットワークがあるかわかる
  • 具体的なやり方や使用場面がわかる
  • フットワーク以外に必要なことがわかる

フットワークを使いこなし、安全かつ効率のいい動きでワンランク上のテニスを目指しませんか?

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【テニスのフットワーク】これだけはおさえておきたい【必須の動き】

テニスで、最初にマスターしておきたい必須のフットワークは下記のとおりです。

  • 足踏み
  • スプリットステップ
  • サイドステップ

リョウジ

テニスを始めたら、まずは上記3つのフットワークを身につけましょう!

足踏み

テニスを始めたら、最初に意識したいのが「足踏み」です。

待っている間、かかとを軽く上げて足を小刻みに動かしておき、いつでも動け出せる状態を作っておきます。

車でいうと「アイドリング」の状態です。

信号待ちでも、エンジンがかかっている車をイメージしてやってみてください。

足が止まった状態から急にボールを追いかけると、ふくらはぎの肉離れなどのケガを起こす場合があるので、面倒でもテニスをしているときは習慣にしたいフットワークです。

スプリットステップ

足踏みで待ちながら、相手がボールを打つ直前に行うのがスプリットステップです。

スプリットステップを行うことで、どの方向へも瞬時に動き出せる状態を作ります。

スプリットステップのやり方は下記のとおりです。

  1. ボールが飛んでくる方角に身体を向ける
  2. 相手がボールを打つ直前に両足を広げ始める
  3. 相手がボールをインパクトしたとき両足が地面に着地する

スプリットステップの「スプリット」は、「分かれる」という意味です。

高く飛ぶのではなく、タイミングよく両足を離すことを意識してみてください。

スプリットステップ時に両足の距離が近いと、動き出す方向によっては足首を捻る危険があります。

そのようなことのないよう安全面も考え、両足を開くように気をつけましょう。

スプリットステップと同時に、飛んで来るボールに対してどう動くかを判断します。

テニスのスプリットステップのコツ【4つの悪い例から学ぶ】

2018年5月15日

サイドステップ

テニスの移動手段で、絶対に欠かせないフットワークといえばサイドステップです。

横方向に動きたいときに使うサイドステップですが、身体をネットに対して横に向ければ前後の移動にも使えます。

進行方向側の足を1歩横に出したら、もう片方の足を寄せるように動かします。

これを繰り返しながら移動します。

サイドステップをするときは、両足をある程度広げて重心を落とした状態で行います。

足と足をよせるとき、両足がぶつからないように距離をとって行うと、低い重心が保てます。

足と足がぶつかるようなサイドステップだと、頭が上下に動きます。

このような状態で急に止まったり方向転換すると、足首を捻る危険がありますので気をつけましょう。

サイドステップは、下記のタイミングで使います。

  • 打った後に横方向へ短く戻るとき
  • 前に移動して打つとき
  • 後ろに移動しながら打つとき
  • 1度後ろに下がってから前に移動して打つとき

フットワークを駆使してワンランク上のテニスを目指す

上記で紹介した最低限のフットワークを使いこなせば、ある程度の技術を身につけるまでは困らないと思います。

ただ、フットワークがこれだけしか使えないと、移動するスピードやボールに入る精度は限界に達し、テニスは頭打ちになってしまいます。

ここでは、ワンランク上のテニスに引き上げるフットワークを紹介していきます。

  • 軸足を出す
  • シャッフルステップ
  • クロスステップ
  • クロスオーバーステップ
  • キャリオカステップ
  • バックステップ
  • フォワードステップ

リョウジ

1つ1つは小さな変化でも、上記のフットワークを取り入れていけば効率よく動けるようになります!

軸足を出す

スプリットステップ後に行うフットワークとして「軸足を出す」動きがあります。

スプリットステップ後、移動したい方向に出す最初の1歩です。

「軸足」はスイングの軸足のことで、身体の右側で打つとき軸足は右足になります。(右利きならフォアハンドです。)

身体の左側で打つとき軸足は左足になります。(右利きならバックハンドです。)

テニスを始めたころは、最初の1歩を意識すると動きがギクシャクしてしまいます。

なので、自然にやっている動きと理解しておけばOKです。

基本的に、よく使うショットや得意なショットは「軸足を出す」動きがスムーズです。

もし、苦手なショットがある場合、「軸足を出す」動きがスムーズにできているかを疑いましょう。

「軸足を出す」動き、そして同時並行で行う「身体のターン」を改善すれば、苦手なショットを打つとき時間的余裕が生まれ、弱点克服の糸口となるはずです。

リョウジ

「軸足を出す」フットワークを訓練すれば、ボールへの反応やテイクバックの準備が早くなります!

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2018年5月16日

テニスのスプリットステップ後に行う「軸足に乗りながらターン」を、それぞれどんな状況で使用するかまとめてみた

2018年9月1日

シャッフルステップ

ボールとの距離を細かく合わせたいとき、どうしていますか?

もし、無意識に小さなサイドステップでボールとの距離を合わせていれば、それがシャッフルステップです。

シャッフルステップは、グランドストロークやスマッシュで、ボールとの距離を最後に微調整するときに使います。

生徒さん

シャッフルステップをしないとどうなるの?

ボールとの距離をシャッフルステップで微調整しないで打つと、上半身の姿勢を崩しながら打ったり、普段のスイングを壊しながら打つことになります。

これでは再現性の高いボールは打てません。

リョウジ

シャッフルステップは、よりよいポジションを探すためのフットワーク。ボールを打つときに余裕があれば、こまめに使いましょう!

クロスステップ

クロスステップは、サイドステップと同じく横に動くフットワークです。

片方の足を身体の前方でクロスさせてから、進行方向側の足を横に1歩出してクロスの状態を戻します。

この動きを繰り返すフットワークです。

上体の向きは変わりませんが、足をクロスさせたときに骨盤は回ります。

サイドステップより移動スピードは早いものの、バランス面では劣ります。

横に走らされて打ったグランドストロークのリカバリーや下がりながらスマッシュを打つときに使うフットワークです。

クロスオーバーステップ

クロスオーバーステップは、クロスステップのように足をクロスさせるフットワークです。

クロスステップと違うのは、クロスさせた足のつま先が進行方向に向くことです。

それに伴い、もう片方の足のつま先や上体も進行方向に向くことになります。

つまり、進行方向に正面を向いて走っている状態になります。

歩幅も広がるため、クロスステップより移動スピードは上がります。

グランドストロークを打った後、横に振られたボールを追いかけたり、ネットプレー時に頭上へ上がったロブを走って追いかけるときなどに使うフットワークです。

キャリオカステップ

足をクロスさせるフットワークの中には、キャリオカステップというものがあります。

キャリオカステップは、クロスステップやクロスオーバーステップと違い、身体の後方で足をクロスさせます。

このフットワークの目的も他とは違い、身体の開きを抑えたり、減速するために使います。

キャリオカステップとセットになるのは、バックハンドスライスのアプローチショットです。

ただし、素早くネットにつめたいときは向かないフットワークです。

バックハンドスライスのアプローチショットを打つときも、キャリオカステップにこだわらないようにしましょう。

正面に来たボールに対して、身体を横に移動しながらボレーするときも、キャリオカステップを使います。

バックステップ

テニスでは、後ろ向きで下がる場面もあります。

その際に必要になるフットワークが、バックステップです。

かかとを上げて後ろ向きで細かく下がるだけですが、バランスを崩すと後頭部を地面に打ち付けてしまう危険があります。

普段からバックステップを訓練しておくことが必要です。

バックステップは、下記の場面で使います。

  • ポジションを下げるとき
  • グランドストロークで回り込むとき
  • フォアハンドストロークで下がりながらオープンスタンスで打つとき

リョウジ

下がってボレーやスマッシュを打つときは、バックステップではなくサイドステップやクロスステップなどを使いましょう!

フォワードステップ

テニスのフットワークを極めるなら、バックステップだけではなく前進する動きにも注目したいです。

ある程度の距離を走るなら「ダッシュ」や「ランニングステップ」という呼び方もありますが、ちょっとポジションを上げるときにも前進する動きを使います。

特に決まったフットワーク名称が見つからなかったので、この記事では前進する動きをまとめて「フォワードステップ」と呼ぶことにします。

生徒さん

ただ前進するだけなら誰でもできるし、フットワークの1つとしてカウントしなくていいんじゃない?それとも、走るスピードが大事ってこと?

前進するだけの「フォワードステップ」ですが、走るスピードが速ければいいというわけではありません。

テニスで前進するときに必要な能力は、下記の2つです。

  • 瞬時に加速する能力
  • 瞬時に止まれる能力

すぐにボールを追いかけ、自分の打点でとられられるように止まれる能力。

すぐに次のポジションに移動を開始して、適正なポジションで止まれる能力。

すぐに加速できるように前傾姿勢をとり、身体のバランスを崩さないように減速して止まる必要があります。

「フォワードステップ」は、ボールを長い距離追いかけるときやポジションを前に上げるときに使用します。

フットワークを組み合わせて使う

テニスでは、上記で紹介したフットワーク単体で使う場面より、組み合わせて使う場面のほうが多いです。

それぞれの良さを組み合わせることで、よりよい動きを実現できるからです。

従って、単体ではなく複合的なフットワークを練習しておく必要があります。

いろいろな組み合わせが考えられますが、特に身につけておきたいフットワークの例を下記に挙げておきます。

  • クロスステップ→サイドステップ
  • クロスオーバーステップ→サイドステップ
  • サイドステップ→シャッフルステップ
  • フォワードステップ→シャッフルステップ

「クロスステップ→サイドステップ」と「クロスオーバーステップ→サイドステップ」は、グランドストロークで長い距離動いて打った後のリカバリーで使用します。

また、大きなロブを追いかけ、下がってスマッシュを打つときも使うフットワークです。

「サイドステップ→シャッフルステップ」と「フォワードステップ→シャッフルステップ」は、浅いボールを前進してから止まって打ち込むときの組み合わせです。

リョウジ

素振りしながら、複合的なフットワークを練習するのがオススメ!

グランドストロークの基本フットワークも組み合わせ⬇︎

テニスのグランドストロークをフットワークと一緒にもう1度確認してみよう!

2018年9月24日

シングルスで必須のフットワーク⬇︎

テニスのグランドストロークで、横に動いて打った後のリカバリーフットワーク

2018年9月27日

強化したい場面とどの局面のフットワークを鍛えたいか考えよう

生徒さん

複合的なフットワークも含めると、種類が多すぎて何から手をつけたらいいかわからないな…

振り回し練習などで、フットワークをセットにして強化するのもいいですが、少々難易度が高いです。

また、振り回し練習で使用したフットワークが実戦で本当に必要なのか考える必要があります。

フットワークを鍛えるときは、自分が弱いと感じている場面もしくは強化したい場面に絞って練習すると効率が上がります。

リョウジ

プレースタイルでも、強化するフットワークは違ってきます。シングルスとダブルスでも、メインで使うフットワークは変わってきます。

さらに、フットワークは下記の3つの局面に分けて考えると、無駄を省いて練習できます。

  • ボールを追いかける
  • ボールとの距離を調整する
  • 打った後のリカバリー

リョウジ

特に問題ない局面は省き、強化すべき局面だけ鍛えましょう!

フットワークを鍛えるだけでは解決しない

生徒さん

フットワークを鍛えたのに、悩みが解決していない…これってどういうこと?

フットワークを鍛えるだけでは解決しない悩みもあります。

例えば、下記のような悩みは「フットワーク」ともう1つ改善すべきことがあります。

  • 【もっと早くボールに追いつきたい】
    →フットワーク + 予測力
  • 【ボールとの距離を正確にとりたい】
    →フットワーク + 打点の把握
  • 【もっとリカバリーを早くしたい】
    →フットワーク + ボールの行き先を見ない意識

ボールにもっと早く追いつくためには、相手がどこに打ってくるかを予測する力も必要です。

そのためには、相手のプレーを見て、打つコースを分析しないといけません。

自分の打点の位置をわかっていないと、いくらフットワークがよくてもボールとの距離を正確にとることはできません。

自分の打ったボールの行き先を眺めて、足が止まってしまうとリカバリーは早くなりません。

リョウジ

フットワーク以外の問題もクリアして、総合的に解決しましょう!

最後に…

以上、テニスのフットワークについてでした。

フットワークは、下記の4つを駆使して磨いてみてください。

  • 【各フットワークの種類と特性を理解】
    →この記事で解説
  • 【各場面に必要なフットワークを選択】
    →テニスのうまい人を観察
  • 【必要なフットワークを自動化】
    →場面と局面を絞る
  • 【フットワーク以外の問題も解決】
    →他に何が足りないか考える(記事に例あり)

ボールを打つだけが練習ではありません。

ぜひフットワークも、一緒に磨いてみてください!

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