

グランドストロークをどのように取り組めばいいか知りたい…

グランドストロークの応用ショットはどんなことに気をつけたらいいか知りたい!
こんにちは、リョウジです!
グランドストロークは、テニスの中で最も使用頻度の高いショットです。
それゆえに、グランドストロークに悩みを抱えていると、毎回テニスをするたび苦しむ羽目になります。
わたしは10年ほどテニススクールの運営に携わっていました。
テニスコーチをしていたときは、毎回のレッスンにできるかぎりグランドストローク同士のラリーを設け、生徒さん1人1人と打つようにしていました。
目的はレベルやレッスンテーマによって変わってきますが、生徒さんのグランドストロークでの悩みを少しでも解消したいという思いもありました。
この記事では、グランドストロークの基本的な打ち方を分解し、わかりやすくまとめています。
また、グランドストロークに関連する応用ショットも紹介しています。
- グランドストロークの基本的な打ち方がわかる
- グランドストロークのパートごとの注意点がわかる
- グランドストロークと応用ショットの関連性がわかる
グランドストロークの基本を理解して、どこに問題を抱えているのかがわかれば、攻略法も見えてきます。
グランドストロークが気持ちよく打てるだけで、テニスはもっと楽しくなります!
【テニスのグランドストローク】基本的な打ち方【まとめ】
グランドストロークには、利き腕側のボールを打つフォアハンドストロークと非利き腕側のボールを打つバックハンドストロークがあります。
最初に、両方に共通するグランドストロークの打ち方を解説していきます。
グランドストロークで気をつけたい項目は下記の5つです。
- 最初の構え
- テイクバック
- スイング
- タイミング
- コントロール
ボールに近づいたり打った後に次のポジションへ移動する「フットワーク」や打つときに両足を決める「スタンス」もグランドストロークの重要な項目ですが、この記事ではグランドストロークのスイングを中心に解説します。
「フットワーク」と「スタンス」については、下記の記事でまとめています。
最初の構え
グランドストロークの最初の構えは、フォアハンドストロークを重視する場合が多いです。
- 利き手はフォアハンドのグリップで握る
- 非利き手はラケットのスロートを支える
フォアハンドストロークのグリップで握り、ラケットの中心付近のスロートでラケットを支えているため、容易にテイクバックができます。
ただし、バックハンドストロークを打つときのアクションが多くなります。
片手バックハンドストロークの場合は利き手のグリップチェンジだけで済みますが、両手バックハンドストロークの場合は両手ともグリップを握り直す必要があります。
両手バックハンドストロークの準備を早くしたい場合、下記の構えも考えられます。
- 利き手はフォアハンドのグリップで握る
- 非利き手はバックハンドのグリップで握る
フォアハンドストロークのテイクバックはしづらくなりますが、両手バックハンドストロークを打つときは利き手のグリップチェンジだけで済むようになります。

両手打ちバックハンドの方は、どちらが合うか試してみてください!
テイクバック
グランドストロークで、ラケットを後方に引く動作をテイクバックといいます。
テイクバックの方法には、下記の4種類があります。
- ストレート
- ラケットを立てたまま
- サーキュラー
- 下から

それぞれのテイクバックには、メリットとデメリットがあります。試してみて、自分に合うものを選びましょう!
詳しくは、下記の記事をご確認ください。
テニスを始めたばかりなら、「下からテイクバック」がおすすめです。
下からテイクバックすると、ラケット面がふせやすくなります。
ラケット面をふせておくことで、ボールをとらえるときに自然とラケット面が地面と垂直になります。(どれくらいラケットをふせるかはグリップの握りによって変わってきます。)

フォアハンドでは、ボールをとらえるときラケット面が上を向きやすいです。テイクバックでラケット面をふせるのは大事なアクションです。フォアハンドほど意識する必要はありませんが、バックハンド(両手・片手とも)でも多少ラケット面をふせた状態でテイクバックしましょう。
また、自然と下から上に振り上げるスイングができるので、ボールにトップスピン(順回転)もかかります。
下からのテイクバックは、スイングを巻き戻す動作になるので、スイングを定着させる効果も期待できます。

テイクバックはどれくらいの大きさがいいの?
テイクバックを大きくとると、ボールをとらえるまでの助走距離が長くなり、その分ボールも飛んでくれます。
ただし、ボールをとらえるタイミングが難しくなります。

テイクバックを大きくとると、ラケットヘッドが上を向きます。基本的にはラケットヘッドを1度落としてから振り上げるので、ボールをコンタクトさせるのは当然難しくなります。
テイクバックを小さくとると、ボールをとらえるまでの助走距離が短くなり、ボールの飛距離は落ちます。
しかし、ボールをとらえるタイミングがやさしくなり、下から上に振り上げるスイングも定着しやすいです。

テイクバックを小さくとる場合は、ラケットヘッドが若干下を向き、グリップエンドが打点の方向を向く形を作ります。ラケットヘッドを落としたところからスイングがスタートするので、ラケットを振り上げるだけでボールをコンタクトできます。
グランドストロークのテイクバックは、下記の2段階に分けて覚えるとスムーズです。
【小さいテイクバック】
→ボールをコンタクトできるようになる
→スイングが安定する
↓
【大きいテイクバック】
→ボールが飛ばせるようになる
→高い打点も打てるようになる

テイクバックの方法を考えるのは、大きいテイクバックで打てるようになってからでOKです。それまでは、下から小さいテイクバックで練習しましょう!

テイクバックを開始するタイミングはどうしたらいいの?
テイクバックは、ボールに近づく動作と同時並行で行う必要があります。
ボールに近づいてからテイクバックを開始すると、同然ながら振り遅れます。
タイミングよく引き始め、タイミングよく引き終わるのが理想ですが、相手の打つボールに合わせて毎回これをやるのは困難です。
少しでもテイクバックのタイミングが遅くなれば、ショットが失敗するリスクも高くなります。
ラケットを振り始めるタイミングを最優先に考えるならば、ラケットを引き終わるタイミングはできるかぎり早いに越したことはありません。
そうなると、当然ラケットを引き始めるタイミングも早くしないといけません。
ラケットの引き始めるタイミングと具体的なやり方については、下記の記事にまとめています。
スイング
テイクバックを済ませたら、ボールを打つためにラケットをスイングします。
スイングは一気に振り抜くものですが、分解すると下記のパートに分かれます。
- フォワードスイング
- インパクト
- フォロースルー
- フィニッシュ
フォワードスイングの開始は、ラケットを握った手からではなく、後方の軸足で地面を蹴るところからスタートします。
フォワードスイングの途中で、ボールをとらえるインパクト(打点)を迎えます。
インパクトはスイングの通過点に過ぎませんが、自分がどの位置でボールを打つかを把握しておく必要はあります。
インパクトの位置を把握していなければ、ボールにどれくらい近づけばいいかわからないからです。
また、インパクトでの手首の形や肘の曲げ具合も覚えておきたいところです。
テイクバックを開始するときから、インパクトでの手首や肘の曲げ具合をある程度作っておく必要があるからです。
ボールをラケットでとらえやすい高さは、グリップの握りによって違います。
厚いグリップほど打ちやすい打点は高くなり、薄いグリップほど打ちやすい打点は低くなります。
いろいろな高さで打つ技術はいずれ必要になりますが、最初はラケットヘッドがグリップエンドよりも落ちて打てる高さでボールをとらえてみましょう。
ラケットを振り上げることになるので、自然とトップスピンがかかります。
ただし、コンチネンタルグリップの場合はラケットヘッドが落としにくいので、ラケットが地面と水平なときにとらえましょう。
グランドストロークでボールとの距離がうまくとれないときは、下記の方法を試しましょう⬇︎
インパクトでのボールのとらえ方は、下記の記事を参考にしてみてください。(最初に覚えたいのはトップスピンでの当て方です。)⬇︎
ラケットは、インパクトを通過した後フォロースルーをとり、フィニッシュへ向かいます。
スイング途中のフォロースルーに操作を加えるのは難しいですが、スイングの終点に当たるフィニッシュをコントロールすることは可能です。
フィニッシュの形を意識することで、いつも同じゴール地点にラケットが到着し、スイングは安定します。
- ラケット面をどこに向けるか
- グリップエンドをどこに向けるか
- 後ろ足の裏側がどこを向いているか
フィニッシュの目安は、それぞれ下記のようになります。(右利きの場合。)
- ラケット面→打つ方角の左側
- グリップエンド→打つ方角
- 後ろ足の裏側→打つ方角の反対側
- ラケット面→打つ方角の右側
- グリップエンド→打つ方角
- 後ろ足の裏側→打つ方角の反対側
- ラケット面→打つ方角の右側
- グリップエンド→地面の方角
- 後ろ足の裏側→かかとが地面から少し浮く

初心者がグランドストロークのスイングを覚える際は、スイングのスタート地点であるテイクバックの形とスイングのゴール地点であるフィニッシュの形を意識して振り抜きましょう!
タイミング
いくらテイクバックやスイングが完璧でも、ボールとのタイミングが合わなければ当たりません。
ボールの弾道とスイングのタイミングを合わせるのは、初心者のうちは困難な作業です。
ボールが自分の打ちやすい高さに落ちてきたときにインパクトを迎えますが、ボールが地面にバウンドしてからインパクトするまでの間を計るとタイミングがとりやすいです。
例えば、ボールが地面にバウンドしたときを「1(いち)」、インパクトするときを「2(に)」とします。
同じボールを送り続け、「1(いち)」と「2(に)」を口に出しながら打ってみます。
そうすると、徐々にタイミングがとれるようになり、ボールをなかなかラケットでとらえられない人でも当たるようになってきます。
もちろん飛んでくるボールによってバウンドしてからインパクトするまでの間は変わってしまいますが、球出しでもまったくボールが当たらない人には有効な方法です。
ボールが地面にバウンドするときとインパクトするときを声に出す方法は、打ちやすい打点でとらえたい初心者だけではなく、いろいろなタイミングで打ちたいテニス経験者の方にも有効です。
例えば、ボールが弾んでから頂点(トップ)で打ちたいときです。
トップはボールの高さが一瞬止まるので、ラケットでコンタクトしやすいおすすめのタイミングです。
また、深いボールが来たとき、大きく下がる必要のないショートバウンドも覚えておきたいタイミングです。

ボールをハードヒットできるんだけど、ゆっくり打てない場合はどうしたらいい?
ボールをゆっくり打てない方は、ラケットを振り出すタイミングに注目してみましょう。
ラケットを振り出すタイミングを早くすることで、ゆっくりスイングしても飛んでくるボールに間に合うようになります。
コントロール
グランドストロークを自由に使いこなすためには、下記の5つをコントロールする必要があります。
- 左右
- 前後
- 高低
- 回転
- 緩急
「左右」のコントロールは、相手からポイントを奪うための必須の打ち分けです。
打つ場所によって、「ストレートとクロス」「ストレートと逆クロス」「クロスと逆クロス」と変わってきます。
「前後」のコントロールは、深さの打ち分けです。
状況により、コートに深く打つときと浅く打つときがあります。
また打つポジションによっても、深さのコントロールが必要になってきます。
「高低」のコントロールは、弾道の高さの打ち分けです。
パッシングショットのように低い弾道で打つこともあれば、ネット高くを安全に通すときもあります。
「回転」のコントロールは、回転量や球種の打ち分けです。
ボールを薄くとらえてボールを沈めたり弾ませたりすることもあれば、厚くとらえて攻撃することもあります。
球種を変え、弾道やバウンド後の弾みを大きく変化させることもあります。
「緩急」のコントロールは、スピードの打ち分けです。
一定のスピードで打ち続けると、相手はそのタイミングに慣れていきます。
意識的にボールのスピードを変えることで、相手のリズムを崩したり、自分のポジションを整えることができます。
5つのコントロールを実現するにはボールの当て方を変えることになりますが、その際にボールの回転(量)・弾道・スピードも調整することになります。
最終的にはスイングをコントロールしてボールの当て方を変える練習がそれぞれの打ち分けに必要ですが、まずは同じ打ち方で左右に打ち分ける技術を磨いてみましょう。
基本のスクエアスタンスでストレートに打てる技術が身についたら、スイングを大きく変えなくてもボールの入り方を変えればクロスにも打てるようになります。
グランドストロークでクロスに打つ方法については、下記の記事でまとめています。
さらに、ボールを短く打つ技術とクロスに打つ技術を応用すれば、角度をつけることもできるようになり、コートを広く使えます。
【フォアハンドストローク】知っておきたいチェックポイント
フォアハンドストロークといえば、利き腕側で比較的自由に打てるショットです。
バック側にボールが来ても、フォアハンドストロークで回り込み、仕掛けたり、攻撃したりもできます。
しかし、自由度が高いため、いろいろな打点や打ち方で打ってしまい、スイングが安定しづらいデメリットがフォアハンドストロークにはあります。
フォアハンドストロークで知っておきたいチェックポイントを下記にまとめておきます。
- インパクトの形を作っておく
- 高い打点で打てる技術
- フォロースルーでの空いている手の使い方
インパクトの形を作っておく
スイングが安定しづらいフォアハンドストロークで気をつけたいのは、テイクバック前にあらかじめインパクトでの手首の形を作っておくことです。
フォアハンドストロークは、状況によりテイクバックを大きくとれるときもあれば、ほとんどとれないときもあります。
そんな状況で手首の形が最初に作れていなければ、インパクトでその形を再現するのは難しくなり、フォアハンドストロークの成功率を落とすことになります。
下記の記事のように、ラケットを立てる意識もインパクトの形を作るのに役立ちます。
高い打点で打てる技術
フォアハンドストロークは、バックハンドストロークと違い、肩以上の高い打点でも力強く打てます。
フォアハンドストロークが高い打点で打てると、ラリーがかなり楽になります。(バックハンドに高いボールが来ても、フォアハンドで回り込めるときもあるはず…)
とはいえ、高い打点で打つには普段とは違う「打点」と「スイング」を身につける必要があります。
グリップにもよりますが、打点は高いだけではなく、普段の打点と比べて身体から遠くなります。
この新しいボールとの距離に慣れるのが、最初は大変です。
スイングも、下から上ではなくほとんど横振りになります。
使用頻度はかなり高く、応用範囲も広いため、早いうちに身につけたいフォアハンドの技術です。
フォロースルーでの空いている手の使い方
他のショットと比べると身体を積極的に回すフォアハンドストロークですが、いつまでも回っているとラケットは加速しません。
身体の回転を受け止める「ブロック」動作が必要になります。
右利きのフォアハンドなら、身体の左側に壁を作るイメージです。
前足で体重移動や回転運動をしっかり受け止めることも大事ですが、フリーハンド(空いている手)もブロックに貢献します。
肩を入れるために横に伸ばした左腕(右利きの場合)を、スイングと同時にたたんでしまいます。
脇が閉まることで、身体の回転も止まります。
薄めのグリップ(〜イースタングリップくらい)なら、空いている手でラケットをキャッチして身体の回転を止める方法もあります。
空いている手でラケットをキャッチする方法は、下記の記事でまとめています。
【バックハンドストローク】知っておきたいチェックポイント
バックハンドストロークは、非利き手側に来たボールを打つショットで、両手打ちと片手打ちがあります。
フォアハンドストロークに比べると、つないでチャンスを待つ機会が多いショットです。
ヒッティングエリアはフォアハンドストロークに比べると狭いですが、その分スイングが安定しやすいです。
バックハンドストロークで知っておきたいチェックポイントを下記にまとめておきます。
- 同じ打点で打ち続ける
- ラケットを立てる効果
- 両手と片手それぞれの利点
同じ打点で打ち続ける
バックハンドストロークは、フォアハンドストロークと違ってヒッティングエリアが狭いです。
肩以上の高さで打つと力が入らず、コントロールも定まりません。
つないでチャンスをうかがうには、同じ打点で打ち続けるための工夫が必要です。
フットワークを細かく使ったり、タイミングを変えたり、ジャックナイフで対応したり、力の入る打点で打つことがバックハンドには求められます。
ラケットを立てる効果
フォアハンドだけではなく、バックハンドにもラケットを立てる効果があります。
ラケットヘッドを大きく引かなくても、肩を入れてグリップエンドが後方にあれば、強く打てます。
コンパクトなテイクバックから強打できるのは魅力的です。
ラケットヘッドが高い位置にあるため、高めの打点にも対応しやすいです。
両手と片手それぞれの利点
バックハンドストロークは、圧倒的に両手打ちが多いです。
どちらがいいか聞かれたら、やはり「両手打ち」と答えます。
ただ、両手打ちがうまく打てるようにならないなら、片手打ちも試してみる価値はあります。
わたし自身も迷った末、両手打ちから片手打ちに変更しています。(そのとき決め手になったのは打感でした。)
わたしが両方を経験して感じた「両手と片手それぞれの利点」を下記にまとめておきます。
- 弾むボールでも対応できる
- 横に走らされても踏ん張れる
- リターンで打ち負けない
- カウンターショットが決まりやすい
- 低い打点が打ちやすい
- 浅いボールの処理が楽
- スライスとの打ち分けがスムーズ
- バックボレーの感覚もよくなる
詳しくは、下記の記事でまとめています。

両手と片手、それぞれで大変だったことも上記の記事に書いています!
両手バックハンドストロークは左手のフォアハンドストロークとは違います⬇︎
片手バックハンドストロークのフリーハンドの使い方⬇︎
片手バックハンド系ショットの左手を離すタイミング⬇︎
片手バックハンドストロークに変更したら1年でどうにかなった話⬇︎
【テニスのグランドストローク】応用ショット【まとめ】
この章では、グランドストロークに関連する応用ショットを紹介します。
- リターン
- ジャックナイフ
- ドライブボレー
- アプローチショット
- ロブ
- ドロップショット
リターン
「リターン」といえば、サーブと対になる最重要ショットの1つです。
リターンが返らなければ、リターンゲームのブレーク率を上げることはできません。
リターンは、飛んでくるボールの球種やフットワークの違いからグランドストロークとはまったく違うショットとして扱われます。
ですが、スイングはグランドストロークの縮小した形なので、グランドストロークの応用ショットの1つと考えられます。

グランドストロークが打てなければ、当然リターンも返りません!
リターンで気をつけたいの下記の3点です。
- スプリットステップ
- フットワーク
- テイクバック
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
ジャックナイフ
グランドストロークで高く弾むボールを返球するとき、身につけておくと便利なのがジャックナイフです。
ジャックナイフは空中で打つため、地面を踏んで打つときよりも早いタイミングで打てます。
スイング自体は厚い当たりで打つグランドストロークと同じですが、空中での下半身の使い方が違います。
後ろ足の膝を上げ、スイングと同時に後ろに蹴ります。
後ろに蹴る動作で、身体の開きを抑えるようにします。
まっすぐの軸を保ったまま、前足で着地します。
ドライブボレー
ネットプレー中に高い打点で打てるとき、ノーバウンドのままグランドストロークで打ち込むのがドライブボレーです。
ドライブボレーはネットプレーの応用ショットの1つですが、スイング自体はグランドストロークです。
ドライブボレーは速いスイングで打ち込めるので、ハイボレーで叩くより強力なボールで攻撃できます。
純回転がかかっているため、ボールが沈んで相手コートに収まりやすいメリットもあります。
ドライブボレーの注意点は、比較的厚い当たりで打たないとボールに推進力を当たえられないことです。
また、飛んできたボールがドライブボレーで打てるのか判断する必要があります。
高い打点で打てても、ある程度ボールにスピードがあるならハイボレーで合わせたほうが無難です。
ドライブボレーの練習は、グランドストロークで厚い当たりを身につけるのにも適しています。
アプローチショット
グランドストロークからネットプレーに移行するときに使うのが、アプローチショットです。
その後ネットプレーをすることを考えて、アプローチショットの配球やスピードを決める必要があります。
グランドストロークが打てるのにアプローチショットが入らない場合は、飛距離やボールの入り方の違いに注目してみましょう。
下記の3つを改善すれば、アプローチショットは入るようになります。
- 飛距離の調整
- 前進しながら打つスキル
- 普段のショットとの使い分け
詳しくは、下記の記事でまとめています。
ロブ
ネット前に相手がいるとき、選択肢の1つとして使いたいのがロブです。
相手の頭上にボールを上げることで、ネットプレーでの攻撃を回避することができます。
特に、相手がネットに詰めながら打とうとしているタイミングでロブを上げられると効果的です。
ロブには、グランドストロークのグリップで打つ方法とコンチネンタルグリップで打つ方法があります。
グランドストロークのグリップなら、相手にロブと悟られないように打つことも可能です。
グランドストロークのグリップで、ボールの軌道を高くする方法は下記の記事をご覧ください。
コンチネンタルグリップなら、ラケット面を上に向けやすいので容易にロブが上げられます。
相手にはバレやすいですが、苦しいときでも確実にロブを上げたい場合はこちらです。
ドロップショット
攻撃の幅を前後に広げることができるドロップショット。
ネットから離れていても打ってくるのがわかるドロップショットは怖くありません。
「そこで打つのか」という意外なタイミングで、ネット前に落とせると効果的です。
ドロップショットはグランドストロークの攻撃とセットで考えるべきです。
「グランドストロークで攻撃するぞ」という演技があってこそ、ドロップショットは生きてきます。
最後に…
グランドストロークの基本的な打ち方から応用ショットまでまとめて解説しました。
グランドストロークの打ち方については、基本的なスイング・タイミング・コントロールをどのように取り組めばいいかを説明しました。
グランドストロークの応用ショットについてはザッと解説したので、それぞれに用意されている関連記事を読んでいただければ理解が深まると思います。
グランドストローク上達のヒントになれば幸いです。
テニスの基礎知識に関する記事を集めました!
グランドストロークの打ち方をもう一度基礎から教えてほしい!