
こんにちは、リョウジです!
テニスには、覚えるべき基本ストロークが6つあります。
- フォアハンドストローク
- バックハンドストローク
- フォアハンドボレー
- バックハンドボレー
- スマッシュ
- サーブ
基本ストロークの練習といえばスイングやフットワークを思い浮かべるかもしれませんが、初心者が最初に取り組んでほしいのは「打点」です。
打点とは、ラケットのスイングとボールの弾道が重なるポイント。
経験者であれば、ボールを打ちながら打点の位置や振り出すタイミングを改善できます。
しかし、まったくの初心者だと打点の位置がわからず、ボールを打ち続けても下記の状態に陥ってしまいます。
- 再現性のあるスイングが身につかない
- どこに動いたらいいかわからない
- サーブでどこにボールを上げたらいいかわからない
わたしがテニスコーチをしていたとき、多くの初心者にテニスを教えてきました。
最初に打点付近の導入練習を取り入れると、スイングやフットワーク練習に進んだとき、高い確率でボールをとらえられるようになります。
この記事では、わたしが実際にレッスンで使用した初心者向け導入ドリルを紹介します。
初心者向け導入ドリルからスタートすれば、基本6ストロークの打点付近の形を大まかに理解できるはずです。
まずは打点付近の形を知り、ラケットでボールをコンタクトできるように練習してみましょう!
目次
【テニスの初心者向け】基本6ストロークの導入練習まとめ
基本6ストロークの導入練習に入る前に、各ショットのグリップの握りを確認しておきます。
導入練習では、下記の基本グリップを前提に説明しています。(右利きの場合。)
- フォアハンドストローク
→ イースタングリップ - 両手打ちバックハンドストローク
→【右手】コンチネンタルグリップ
→【左手】イースタングリップ - 片手打ちバックハンドストローク
→ バックハンドイースタングリップ - フォアハンドボレー
→ コンチネンタルグリップ - バックハンドボレー
→ コンチネンタルグリップ - スマッシュ
→ コンチネンタルグリップ - サーブ
→ コンチネンタルグリップ
詳しい握り方は、下記の記事をご覧ください。
フォアハンドストロークの導入
ワンバウンドで送ったボールを、フォアハンドの打点付近に用意したラケットで軽くタッチします。
下記の4ステップに分けて、徐々にフォアハンドストロークの握り方に近づけていきます。

【ステップ2】ラケットを右手で短く握り左手でアシストできる持ち方
【ステップ3】ラケットを右手で短く握る持ち方
【ステップ4】グリップエンド近くを右手で握る通常の持ち方
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
両手打ちバックハンドストロークの導入
ワンバウンドで送ったボールを、両手バックハンドの打点付近に用意したラケットで軽くタッチします。
下記の4ステップに分けて、徐々に両手打ちバックハンドストロークの握り方に近づけていきます。

【ステップ2】ラケットのスロートを左手で握り右手はグリップの根元を上から握る持ち方
【ステップ3】ラケットのスロートを左手で握り右手はグリップエンド付近を上から握る持ち方
【ステップ4】グリップエンド近くで両手をつけて握る通常の持ち方
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
片手打ちバックハンドストロークの導入
ワンバウンドで送ったボールを、片手バックハンドの打点付近に用意したラケットで軽くタッチします。
下記の3ステップに分けて、徐々に片手打ちバックハンドストロークの握り方に近づけていきます。

【ステップ2】右手でグリップの根元付近を上から握る持ち方
【ステップ3】右手でグリップエンド付近を上から握る通常の持ち方
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
フォアハンドボレーの導入
ノーバウンドで送ったボールを、フォアハンドボレーの打点付近に用意したラケットで軽くタッチします。
下記の4ステップに分けて、徐々にフォアハンドボレーの握り方に近づけていきます。

【ステップ1’】右手でグリップの根元付近を持ち左手とラケット面でボールをキャッチする持ち方
【ステップ2】右手でグリップの根元付近を握り左手でグリップエンド付近を握る持ち方
【ステップ3】右手でグリップの根元付近を握る持ち方
【ステップ4】右手でグリップエンド付近を握る通常の持ち方
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
バックハンドボレーの導入
ノーバウンドで送ったボールを、バックハンドボレーの打点付近に用意したラケットで軽くタッチします。
下記の4ステップに分けて、徐々にバックハンドボレーの握り方に近づけていきます。

【ステップ1’】左手でグリップの根元付近を持ち右手とラケット面でボールをキャッチする持ち方
【ステップ2】右手でグリップの根元付近を持ち左手のひらをラケット面の裏側につける持ち方
【ステップ3】右手でグリップの根元付近を持ち左手でラケットのスロートを支える持ち方
【ステップ4】右手でグリップエンド付近を持ち左手でラケットのスロートを支える通常の持ち方
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
スマッシュの導入
山なりに送ったボールを、スマッシュの打点付近に用意したラケットで軽くタッチします。
下記の5ステップに分けて、両腕の入れ替えとフォロースルーを追加していき、徐々にスマッシュの通常の握り方に近づけていきます。

【ステップ2】右肘を90度に曲げて頭の上に伸ばした左手でボールをキャッチする
【ステップ3】伸ばした左手を下ろすと同時に右手を上げてラケットでタッチする
【ステップ4】ラケットでボールをタッチした後ラケットヘッドを前方に向ける
【ステップ5】グリップエンド付近を握って打つ
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
サーブの導入
自分でトスしたボールを、プロネーション(内旋+回内)を使いながらラケットでとらえます。
下記の5ステップに分けて、プロネーションに身体の回転を加えていき、徐々にサーブの通常の握り方に近づけていきます。

【ステップ2】右肘を曲げトスしたボールをグリップエンドに当てる
【ステップ3】プロネーションを使いラケットをひっくり返す
【ステップ4】テイクバックしたところから両肩を回転させて打つ
【ステップ5】ベースラインまで下がりラケットを通常の長さで持って打つ
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
最後に…
導入では、打点付近を切り取って練習しました。
打点付近でボールを打てるようになったら、導入練習はこれ以上必要ありません。
打点は、あくまでもスイングの通過点に過ぎません。
全体のスイングの中で、適切な打点でとらえられるように意識してみましょう。