テニスの壁打ちで意識を変えて打ってみる

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こんにちは、リョウジです!

テニスの壁打ちをするとき、同じ練習内容でも「意識を変えて打つ」ことで違った発見やスキルアップが可能です。

本記事では、壁打ち練習で意識できることを紹介していきます。

テニスの壁打ちで意識を変えて打ってみる

テニスの壁打ちで意識できることを、大きく3つに分けて紹介します。

  • 最初におさえておきたい意識
  • タイミングの意識
  • 必要に応じて使いたい意識

最初におさえておきたい意識

まずは、壁打ち練習をするなら確実にマスターしておきたい3つの意識からです。

  • ターゲットを狙う
  • テイクバックの準備
  • 打点の位置

マスターしているものは、改めて意識する必要はありません。

マスターしていない意識があれば先に取り組んでから、他の意識に進みましょう。

ターゲットを狙う

壁打ちをする上で最初に植え付けたい意識が「ターゲットを狙う」です。

わたしは「ターゲットを狙う」ことが壁打ち練習での大前提だと思っています。

ターゲットを狙わずに壁打ち練習をすると、実際にテニスコートに立ったとき悲惨な結果に終わります。

ボールをコントロールする練習を一切してなかったのですから…

壁に設置するターゲットは、カラーテープを貼ったり、チョークで狙うエリアを描いたりすればOKです。

テニスコートでのイメージは、ネットのどれくらい上にあるターゲットを狙うかです。

ターゲットを決めることで、どこに打点をとり、どこにラケットをテイクバックするのかも考えるようになります。

狙ったターゲットとボールの行き先を確認して、誤差を修正していきます。

ターゲットを狙うことが無意識にできるようになってから、他の意識にチャレンジしましょう。

【テニスの壁打ち】ターゲット→打点→テイクバックと逆算しながら、どこにラケットを用意するべきか決めよう!

2018年11月20日

テイクバックの準備

壁打ちで自動化したい動作の1つに「テイクバックの準備」があります。

もしテイクバックの準備が遅いなら、他の意識に取り組む前に改善すべきです。

テイクバックの準備が遅いと、何を意識してもショットが成功する確率が低いからです。

具体的に見ていくと、テイクバックの準備でやるべきことは、下記の3つです。

  • 軸足を出す(引く)
  • 身体のターン
  • テイクバック(ラケットセット)

「軸足を出す(引く)」と「身体のターン」は同時に行います。

「テイクバック」はフォアハンドストロークのように少し遅れて完了するものもありますが、上記2つとほぼ同時に終わらせましょう。(ボレーのラケットセットも同様です。)

テイクバックの準備をこれでもかというくらい早く済ませて、自分に時間という余裕を与えます。

打点の位置

壁打ちをするなら、「打点の位置」が間違っていないかも確認しておきたいです。

もし適切な位置で打っていないなら、まずは打点の位置を把握して、そこで打てるように動きましょう。

打点の位置がおかしければ、他に意識を向けても上達速度は遅くなり、停滞してしまうからです。

打点の位置を間違えていると、本来そのショットに必要な身体の回転量にならず、正しいスイング軌道も描けません。

こんな状態が続いてしまうと、何を意識してもいい結果は生まれません。

タイミングの意識

壁打ちの特性を生かして練習できるのが、「タイミング」に関する意識です。

壁打ちでボールのコントロールに慣れると、単調なボールが自分のところに返ってくるようになります。

この一定のリズムで返ってくるボールで意識したタイミングの練習を繰り返します。

タイミングには主に2つの種類があります。

  • ボールをとらえるタイミング
  • ラケットを振り出すタイミング

ボールとラケット、どちらかに絞って壁打ちでタイミングの練習をします。

ボールをとらえるタイミング

ボールをとらえるタイミングは、グランドストロークの練習で意識します。

壁打ちではボールをとらえるタイミングを意識することで、特定のタイミングで打つ練習が可能です。

実戦での生きたボールでは、特定のタイミングで打ち続けるのは難しいからです。

ボールをとらえるタイミングは下記の5つがあります。

  • ノーバウンド
  • ショートバウンド(バウンド直後)
  • ライジング
  • トップ(頂点)
  • 打ちやすい高さ(トップから落ちてきたところ)

意識して練習するのにオススメなタイミングは、ボールが高く弾んだトップ(頂点)です。

ボールが一瞬止まったところでとらえると、高低のブレがないためラケットでコンタクトしやすいからです。

ボールが地面にバウンドしたところからトップに上がるまでの間を意識すると、タイミングが合わせやすくなります。

タイミングを意識する練習では、バウンド地点とインパクトするときの間を声に出してみると、リズムがとりやすくなります。(トン・トン、1・2、バウンド・ヒットなど。)

テニスのグランドストロークでは打つ高さよりタイミングを意識しよう!

2018年5月17日

ラケットを振り出すタイミング

速いスイングスピードでしか打てない人にオススメしたいのが、ラケットを振り出すタイミングを意識することです。

フォワードスイングの開始するタイミングに意識を向けると、インパクトまでのスイングスピードをコントロールできるようになるからです。

グランドストローク、スライス、スマッシュの壁打ち練習で意識可能です。

実際に壁打ち練習をするときは、「ボールにラケットをゆっくり近づける」ことを意識します。

速いボールが返ってきても、ゆっくりラケットを近づけられるように振り出すタイミングを早くします。

壁打ち練習で次第に打つボールが速くなるのを防ぐ効果もありますので、ミスが減って練習する打数を増やしやすいです。

テニスのグランドストロークでボールにラケットをゆっくり近づける意味

2019年6月15日

必要に応じて使いたい意識

重要度は上記に紹介した意識に劣りますが、必要に応じて使いたい意識を紹介します。

  • フリーハンドの動き
  • 空いている手で身体の開きをガイド
  • ボールの当て方
  • 力の入れ具合

フリーハンドの動き

「フリーハンドの動き」とは、ラケットを握らない空いているほうの手の動きについてです。

フリーハンドの動きを意識することで、空いている手の動きを改善したり、身体の開きをコントロールできるようになります。

フリーハンドの動きには、大きく分けて3つの種類があります。

  • フォロースルーでラケットをキャッチする(フォアハンドストローク)
  • フリーハンドを伸ばす→たたむ(サーブ・スマッシュ・フォアハンドストローク)
  • 両腕を開くまたは閉じる(ボレー・スライス・片手バックハンドストローク)

フォアハンドストロークのフォロースルーで、テニスラケットをキャッチする効果

2018年11月16日

テニスのボレーでスイングするときは空いているほうの手の動きに注目しよう!

2019年1月12日

空いている手で身体の開きをガイド

片手打ちのショット限定ですが、空いている手で身体の開きをガイドしながら打つ方法があります。

空いている手を使って、身体の開き具合を意識します。

どちらかというと「意識」ではなく「矯正法」ですが、身体の開きに問題を抱えているなら試す価値ありです。

空いている手でガイドする方法は3種類あります。

  • フォアハンド側で体の回転をガイドする
  • フォアハンド側で身体が開かないようにガイドする
  • バックハンド側で身体が開かないようにガイドする

それぞれ下記のショットが該当します。

  • フォアハンド側で体の回転をガイドする → フォアハンドストローク
  • フォアハンド側で身体が開かないようにガイドする → フォアハンドスライス・フォアハンドボレー
  • バックハンド側で身体が開かないようにガイドする → 片手バックハンドストローク・バックハンドスライス・バックハンドボレー

詳しくは下記の記事をご覧ください。

【テニスの壁打ち】片手で打つショットは、空いている手で身体の開きをガイドしてみよう!

2018年11月30日

ボールの当て方

ボールの打った感触やボールの重みを変えたい場合は、ボールの当て方に意識を向けてみます。

ボールをどうラケットでとらえているかを観察することで、ボールの回転量や弾道に目を向けられるからです。

ボールの当て方を意識するとき、まず壁のターゲットにボールをどう狙うかを決定します。

具体的には下記の3つを決定します。

  • どんな回転をかけて打つのか
  • どれくらい回転をかけるのか
  • どれくらいのスピードで打つのか

別の言葉に置き換えると下記のようになります。

  • ボールの球種
  • ボールをとらえる厚さ
  • スイングスピード

打ちたいボールをイメージできたら、ボールの当て方を下記の順番で考えていきます。

  1. ボールのどの部分にラケットを当てるか
  2. そのときラケット面の向きはどうなるか
  3. 狙った方向にボールを打つにはラケットをどの方向にどれくらいのスピードで振るべきか

ラケット面の向きとスイング方向を組み合わせてボールがどう飛んでいくのかを観察します。

どフラットに打たない限り、ボールが飛んでいく方向とラケットを振る方向が一致しないことを理解しておきましょう。

力の入れ具合

打つときボールをコントロールしようとガチガチにグリップを握ってしまう場合は、壁打ちで力の入れ具合を意識してみます。

球出し練習ならまだいいですが、対人練習で力加減を大きく変えてしまうとボールが思わぬ方向に飛んでしまい、相手に迷惑がかかってしまいます。

その点壁打ちなら、グリップの握りを緩めて普段とは違う力加減を手軽に試せます。

力の入れ具合を意識するときは、グリップを握る強さを普段と大きく変えてみるのがコツです。

ちょっと変えるだけでは違いがあまり感じられないからです。

例えば力を抜いて打つ場合は、手のひらがグリップに触れるくらいの力でラケットを支えながら打ってみます。

生卵を手のひらで包んで、握りつぶさないようにするイメージです。

力が抜けていると、ラケットの重みを感じやすくなり、スイング中にラケットヘッドが遅れて出てくる感じになります。

「力を抜くことを意識しているが、力強いボールが打てない」

そんな場合は、逆に身体中をガチガチに固めて打ってみましょう。

軟体動物のように、身体中をフニャフニャにして打てばいいわけではありません。

ボールを打つとき、ラケットがすっぽ抜けないようにグリップをある程度握っておく必要があります。

そして、打つためのフォームを維持する力も必要です。

特に、手首はある程度固定しておかないとボールのコントロールが安定しません。

身体をガチガチに固めておけば、少なくともボールを打つときに必要な力は使われています。

力を込めたり抜いたりしながら、ちょうどいい力加減を見つけましょう。

【テニスの壁打ち】手の力を必要最低限にして、適切な打点を探してみる

2018年12月2日

最後に…

本記事で紹介した壁打ちで意識できることを下記にまとめておきます。

【最初におさえておきたい意識】

  • ターゲットを狙う
  • テイクバックの準備
  • 打点の位置

【タイミングの意識】

  • ボールをとらえるタイミング
  • ラケットを振り出すタイミング

【必要に応じて使いたい意識】

  • フリーハンドの動き
  • 空いている手で身体の開きをガイド
  • ボールの当て方
  • 力の入れ具合

テニスの壁打ちでは、同じ練習内容でも意識を変えることでさまざまな基本練習が可能です。

改善できそうなものがあれば、ぜひ意識しながら壁打ち練習をしてみてください。