こんにちは、リョウジです!
テニスの練習方法といえば、誰でもやったことがあるスタンダードなドリルからショットの矯正ドリルまでさまざまなものがあります。
また、スタンダードなドリルでもちょっとしたアレンジ方法を知っていれば、難易度を調整することができます。
わたしがテニスコーチをしていたとき、上司のコーチからいろいろなドリルを学びました。
実際に自分が体感したり、レッスンでやってみることで、テニスコーチとしての引き出しは格段に広がったのを覚えています。
この記事では、わたしが学んできたドリルや自分で試行錯誤しながら得たレッスンでの工夫などを紹介しています。
わたしの備忘録を兼ねてまとめたものですが、自主練でマンネリ化している方や弱点を克服したい方のちょっとしたヒントになれば幸いです。
ご自分に合う練習方法を見つけて、さらなる上達を目指してみましょう!
ミニラリー
ミニラリーといえば、レッスンのウォーミングアップとしてよく使われます。
グランドストロークのショートラリーやボレーボレーが定番ですが、その日の練習メニューの縮小版として活用できます。
短い距離でボールの当て方やリズムをつかんでからテーマ練習に入れば、難易度を少し落とせます。
ミニラリーから練習を見直してみたい方は、下記の記事をご覧ください。
また、ショートラリーから意識したい6つのことを記事にしていますので、こちらもぜひご覧ください。
ミニラリーにもテニスがうまくなるヒントがいっぱいつまっています。ぜひ、この時間もフル活用しましょう!
グランドストローク
グランドストロークのドリル集を、下記のように分けて紹介します。
- ストレートラリー
- 自分でトス打ち
- ボールとの距離をとる
- テイクバックのタイミング
- トップでとらえる
- フラットな当たりでとらえる
- ショートバウンド
- アングルショット
ストレートラリー
ただまっすぐラリーしているだけじゃ、テニスはうまくならないよ…
誰でもやっているグランドストロークのストレートラリー。
もうこれ以上ストレートラリーをしても、何もうまくならないと思うかもしれません。
しかし、ストレートラリーを工夫すれば、まだ未開発な能力を磨くこともできます。
使うショットを限定して難易度を調整したりアレンジを加える方法は、下記の記事にまとめています。
自分でトス打ち
もうサーブ練習は飽きた…誰か練習相手になってくれー!
テニスコートが使えて、練習相手がいない場合の練習といえばサーブ練習。
サーブの練習時間を確保するという意味でも、最善の選択だと思います。
しかし、長い時間サーブ練習していると、フォームが崩れていくし、飽きてきます。
そこでオススメしたいのが、自分でボールをトスしてグランドストロークを打つ練習です。
相手がいる練習にはかないませんが、ごまかさずに狙ったエリアに打つ練習ができます。
ボールをトスする方法もいろいろあり、目的に応じてアレンジできます。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
ボールとの距離をとる
ボールとの距離が合わない…どうしたらいいの?
グランドストロークでボールとの距離が合わない理由は、打点の位置を正しく把握できていないからです。
自分の身体に対して打点がどの辺にあるのかを把握する方法として、手を打点に用意して1度キャッチする方法があります。
例えば、フォアハンドストロークなら左手を打点の位置に伸ばしてラケットをテイクバックしておきます。(右利きの場合。)
近くから手でボールを送ってもらい、伸ばした左手でキャッチできる位置に動きます。
キャッチしたら、そこから自分でボールを落として打ちます。
テンポは悪くなりますが、打点の位置で打てるようボールに入る練習ができます。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
テイクバックのタイミング
ゆっくりなボールならうまく打てるんだけど、速いボールが来るとテイクバックが間に合わない…
ボールがバウンドしてからラケットのテイクバックを開始していると、速いボールが来たとき間に合いません。
テイクバックの開始を早くする方法として、ラケットを2回ループさせてからボールを打つ方法があります。
本来であれば、ラケットを後方でループさせるのは1回です。
後方でラケットを2回ループさせることで、必然的にテイクバックの開始が早くなります。
近くから手出しで送ったボールで練習します。
また、ハンドトスを早いタイミングで出して連続で打たす方法もあります。
ボールのコントロールは荒れますが、テイクバックが早くなるジュニア向けの強化ドリルです。
トップでとらえる
もっと攻撃的なボールを打てるようになりたい…
打ちやすい高さで打てるようになったら、次に身につけたいタイミングの1つがボールのトップ打ち。
ボールがバウンドした後、一瞬止まった頂点でとらえるので、ラケットでのコンタクトもしやすく、攻撃的なショットが打てます。
下記の記事で練習方法をまとめたので、ぜひトライしてみてください。
フラットな当たりでとらえる
ベースラインから打てばコートに入るんだけど、浅くなったボールが来るとコートに入らないんだよな…
普段ベースラインでばかり打っていると、急に浅くなったボールをコートに収めるのが難しくなります。
打つ高さにもよりますが、ボールの当て方やボールの軌道を変える必要があります。
もし、ネットの近くからでもコートに打ち込める技術があれば、その調整はたやすいはずです。
ボールをトップでとらえることが前提の練習ですが、これができればかなり高いレベルのスイングが身につきます。
ショートバウンド
ボールが深いのに下がる時間がないとき、どうやって返したらいいの?
ベースライン後方に下がる余裕がないときは、ボールがコートにバウンドした直後を狙って返球します。
ショートバウンドでの返球です。
ショートバウンドのタイミングを覚える練習方法は、下記の記事でまとめています。
アングルショット
ショートクロスって打てると気持ちいいよね!相手を大きくコートの外に出せるし。パッシングショットでも使いたい!
グランドストロークでアングルショット(ショートクロス)を打つためには、普段より打点を前にとれる位置にスタンスを決め、トップスピンをかけてボールを短く落とす必要があります。
ショートクロスにも打てるよう普段の練習に取り入れてみましょう。
ボレー
ボレーのドリル集を、下記のように分けて紹介します。
- 初心者向けドリル
- 矯正ドリル
- ボレーボレー
- ハーフボレー
- アングルボレー
初心者向けドリル
初心者におすすめのボレードリルはある?
初心者でもラケット面を操作しやすいドリルがあります。
ラケットフレームの両サイドをつかんでボレーするドリルです。
ボールの方向をコントロールするには、ラケット面がどの方向に向けておけばいいかがわかります。
ジュニアにもおすすめのドリルです。
矯正ドリル
ボレーでどうしてもラケットを振っちゃうんだけど、いい方法はないかな…
ラケットヘッドを振り回してしまうときにおすすめしたいのが、グリップでボレーするドリルです。
グリップという非常に細い部分でボレーするためには、どうしたらいいでしょうか?
グリップを振らずにボールへゆっくり近づける必要があります。
このドリルをした後に、通常のボレー練習をすればラケットを振らずに打てるはずです。
ボレーボレー
コート以外でも、ボレーを磨く方法はないかな?
もし誰か相手がいるなら、ボレーボレーをおすすめします。
ボレーボレーといっても、ただ打ち合うだけじゃありません。
ボレーボレーに縛りを入れると、緻密なコントロール練習に変わります。
下記の記事では、8つのボレーボレードリルを紹介しているので、ぜひボレーのレベルアップに活用してください。
ハーフボレー
アプローチショットから並行陣を作ったとき、足元に来たボールをローボレーで返球できないときはどうしたらいいんだ?
並行陣を使い始めると、足元のボールに苦しみます。
打ち方の違うローボレーとハーフボレーを判断しながら使わないといけないからです。
下記の記事で、ハーフボレーの打ち方の練習とローボレーとの使い分け練習をまとめています。
アングルボレー
アングルボレーって高度な技だよね?ボレーは得意じゃないから難しそう…
速いボールをアングルボレーするのは確かに難しいですが、割とゆっくりなボールならアングルボレーは簡単です。
3ステップで簡単に覚えるアングルボレーの練習方法を下記の記事でまとめているので、ぜひチャレンジしてみてください。
また、アングルボレーを練習すると、ストレートに打つボレーも一緒に磨くことができます。
スマッシュ
スマッシュのドリル集を、下記のように分けて紹介します。
- コンチネンタルグリップに慣れる
- サイドステップで下がる
コンチネンタルグリップに慣れる
厚いグリップからコンチネンタルグリップに変えたけど、スマッシュがまっすぐ打てない…
厚いグリップからコンチネンタルグリップに変更したとき、同じ感覚でスマッシュを打つとボールは左に飛んでいきます。(右利きの場合。)
腕をどれくらい内側にしぼればボールがまっすぐ飛ぶのかを練習する必要があります。
また、厚いグリップ(例えばイースタングリップ)とコンチネンタルグリップでは、ボールがインパクトしたときの手首の曲がり具合も違います。
そんなときにおすすめなのが、コンチネンタルグリップでボールを高く弾ませながら地面につくドリルです。
目線と同じくらいの高さで、ボールの真上をラケットでつきます。
地面にまっすぐつけるようになれば、スマッシュで腕をどれくらい内側にしぼるとまっすぐ打てるのかがわかります。
また、力の入れづらいコンチネンタルグリップでも、ボールを叩きつける感覚がわかるドリルがあります。
短いロブを出してもらい、ボールの真上を叩きつけるスマッシュ練習です。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
サイドステップで下がる
スマッシュを打つとき、どうしてもバックステップで下がってしまう…サイドステップで下がりたいのに!
スマッシュが難しいのは、下がって打つときです。
身体が正面を向いたまま、バックステップで下がってスマッシュを打とうとしてしまいます。
本来なら、相手に背中を向けてサイドステップやクロスステップを使いたいところですが…
そんなときは、まずサイドステップで下がるところまでをボールなしでやってみることです。
身体がボールの追い方を覚えてから下がりながらのスマッシュ練習をすれば、自然とサイドステップが使えます。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
サーブ
サーブのドリル集を、下記のように分けて紹介します。
- トスとスイングのタイミング
トスとスイングのタイミング
サーブでトスしたボールがうまく打てない…
サーブは自分でトスしたボールをタイミングよく打たなければいけません。
初心者や初級者にとって、2つのタイミングを合わせるのが困難かと思います。
2つのリズムを合わせる練習として、ラケットを持たずに素手でキャッチする方法があります。
もし、手のひらでボールをキャッチできないようなら、ラケットで打ってもうまくいきません。
コートでなくてもできるドリルなので、2つのタイミングが合うように練習してみてください。
また、壁の前でトスアップして、ボールを壁とラケットではさむドリルもあります。
壁がガイドしてくれるのでトスが上げやすく、打点の位置も把握しやすいです。
同じやり方で、壁の代わりに2人でボールを挟むのもいい練習になります。
最後に…
今までいろいろなドリルをレッスンで使ってきましたが、その中で特に印象に残っているドリルを集めました。
ただ決まった練習を反復するだけではなく、ちょっとした工夫を加えるだけでテニスはもっとよくなる可能性を秘めています。
上達するのに何が足りないかを分析し、それを改善できる練習方法を考えるのもテニスの楽しいところです。
テニスの練習方法に関する記事を集めました!
最初のミニラリーがだるい…早く長い距離で打ちたい!