サーブをどのように取り組めばいいか知りたい…
どんなサーブの打ち方が自分に合うのかな?
こんにちは、リョウジです!
サーブは唯一自分のペースで始められるショットですが、非常に習得が難しいです。
そして、指導者によって言っていることが違っていたりします。(他のショットにも言えることですが...)
わたしは10年ほどテニススクールの運営に携わっていました。
テニスコーチをしていたとき、教えるのがもっとも難しいと思ったのがサーブでした。
わたし自身もサーブに苦手意識があり、どういう順序で取り組めばよくなるのか長くさまよいました。
その結果、3つのステップに分けて取り組むのがいいという結論に至りました。
この記事では、サーブの基本的な打ち方を下記の3ステップに分けてまとめました。
- 4つの項目をセットで考える
- トロフィーポジションからの練習
- もっともトロフィーポジションからのスイングがしやすい方法を考える
最後のステップでは、サーブの枝葉の部分についても解説しています。
- サーブの基本的な打ち方がわかる
- サーブ習得の優先順位がわかる
- 自分に合うサーブのモーションが見つかる
サーブの基本を理解して、どこに問題を抱えているのかがわかれば、攻略法も見えてきます。
自信を持って打てるサーブが身につけば、もっとゲームを優位に進めることができます!
【テニスのサーブ】4つの項目をセットで考える
サーブの打ち方を分解していくと、数えきれないほどの項目に分かれてしまいます。
ですが、その中にまとめて扱ったほうがいい項目もあります。
下記4つの項目は、分けて考えるよりセットで考えたほうがスムーズです。
- グリップの握り
- 最初のスタンス
- トスアップする方向
- スイングの方向
考えられる組み合わせを3つほど挙げてみます。(右利きの場合です。)
イースタングリップのセット
小さなジュニアやグリップを教わらずにテニスを始めた人は、下記のセットになりやすいです。(グリップはさらに厚くなるかもしれません。)
- イースタングリップ
- スクエアスタンス
- 右斜め前にトスアップ
- 打つ方向にスイング
ボールをコンタクトしやすい初心者向けのセットです。
コンチネンタルグリップ(手首を背屈)のセット
テニススクールでコンチネンタルグリップを教わった方の場合、最初は下記のセットになります。
- コンチネンタルグリップ(手首を背屈)
- スクエアスタンス
- 右斜め前にトスアップ
- 打つ方向にスイング
グリップ以外は、イースタングリップのセットと同じです。
コンチネンタルグリップ(手首を曲げない)のセット
最終的に目指したいセットは、下記のようになります。
- コンチネンタルグリップ(手首は曲げない)
- クローズドスタンス
- 右横にトスアップ
- 右斜め前方向にスイング
いきなりは難しいセットなので、上記2つのセットから徐々に移行するのがおすすめです。
まずは、どのセットで取り組むのか、現状のサーブを見て決めましょう。
詳しくは、下記の記事にまとめています。
【テニスのサーブ】トロフィーポジション(トロフィーポーズ)からの練習
テニスのショットを段階的に習得する方法として、折り返し地点から打つ練習があります。
ショットの始まりから折り返し地点までを省けば、折り返し地点以降のスイングに絞って練習することができます。
サーブの折り返し地点となるのは「トロフィーポジション(トロフィーポーズ)」です。
ただし、最初からトロフィーポジションはとれないので、ラケットを事前にテイクバックしておき、トスを上げながらトロフィーポジションをとって打つ練習をします。
トロフィーポジションからの練習で身につけたい技術は下記の3つです。
- トスアップ
- トロフィーポジション
- トロフィーポジションからのスイング
トスアップ
まずは、テイクバックなどのいろいろな動きを省いて練習したい動きの1つ、「トスアップ」について考えます。
サーブのトスアップが難しいのは、同時にトロフィーポジションをとるため、体重移動をしたりラケットをテイクバックする必要があるからです。
トスアップ単体に問題を抱えているなら、下記の記事でご自分に合った方法を探してみてください。
ラケットのテイクバックを済ませておく「トロフィーポジションからの練習」では、体重移動しながらトスアップを練習します。
トスアップのしやすさは、体重移動の仕方によっても変わってきます。
トロフィーポジションからの練習をしながら、トスアップがしやすい体重移動の仕方も探してみてください。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
上記の記事で、トスアップをどの方向から上げるかもスタンス別に解説しています。
トロフィーポジション
次に、サーブを練習するに当たって知っておきたい「トロフィーポジションの条件」について考えます。
いいトロフィーポジションは、下記の2点を満たしています。
- 力強いスイングができる
- フットアップスタンスにもフットバックスタンスにも対応できる
詳しくは、下記の記事で解説しています。
トロフィーポジションは一瞬ですが、前足に体重を乗せつつバランスがとれるようにします。
トロフィーポジションからのスイング
最後に、トロフィーポジションからのスイングを完成させます。
トロフィーポジションから、体全体の力をボールに伝えられるようにします。
サーブに必要なラケットワークができている前提で、ボールを強く打ちます。
サーブのラケットワークについては、こちらをご覧ください。
トロフィーポジションからボールを強く打つ手順は、下記の記事でまとめています。
ボールが強く打てるようになったら、いよいよサーブの枝葉の部分にとりかかります!
もっともトロフィーポジションからのスイングがしやすい方法を考える
トロフィーポジションからのスイングが完成したら、サーブの枝葉の部分を考えます。
もっともトロフィーポジションからのスイングがしやすい方法を試しながら探していきます。
トロフィーポジションでタメを深くしてパワーを出したいのか、たくさんサーブを打ってもフォームが崩れないようにしたいのか、トスが上げやすいのがいいのか…
もっともトロフィーポジションからのスイングがしやすい方法は、サーブに何を求めるかでも変わってきます。
スタンス
サーブでは、最初に構えたときとトロフィーポジションのときのスタンスを考える必要があります。
打ちやすいスタンスを探す方法はこちらの記事をご覧ください。
トロフィーポジションで、後ろ足を前足に寄せるフットアップスタンスと後ろ足を前足に寄せないフットバックスタンスの特徴は、こちらの記事にまとめています。
スタンスの広さについては、下記の記事にまとめています。
体重移動
サーブの体重移動では、自分に合うリズムを見つけましょう。
いろいろ試してみて、「体重移動・トス・テイクバック・バランス」のしやすさを比べてみます。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
テイクバック
サーブのテイクバックにも種類があります。
テイクバックの形が正確にとれるかだけではなく、同時に行う体重移動やトスアップとの相性も含めて考える必要があります。
最初の構え
「スタンス・体重移動・テイクバック」が決まったら、最初の構えを決めましょう。
スタンダードなのは、ラケット面を上向きにする構えです。
ですが、「スタンス・体重移動・テイクバック」から逆算して考えると、ロスのない自分に合った最初の構えが見つかるかもしれません。
また、最初の構えでラケットのどこにテニスボールを添えるかで、サーブのリズムを変えることができます。
最後に…
サーブの練習は、当て方を変えたり回転量を調節しながら、ボールを狙った場所にコントロールするのがメインになります。
サーブのボールの当て方についてはこちら⬇︎
ですが、長い試合にも耐えられるよう、自分に合った打ち方を追求していくことも同時に必要です。
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