こんにちは、リョウジです!
初心者の練習といえば、基本ストロークの習得を思い浮かべるかもしれません。
基本ストロークの習得もいいのですが、テニスには「ラケッティング」というハンドアイコーディネーションドリル(手と眼の協調性を高めるドリル)があります。
ラケッティングの練習内容を見ると、単なるラケットとボールを使った遊びに見えるかもしれません。
わたしは、テニススクールの運営に10年携わっており、いろいろなラケッティングを学びました。
生徒さんに教えていて実感したのは、一見遠回りに見えるラケッティングはさまざまな場面で技術の習得を助けてくれるということでした。
この記事では、わたしが実際にレッスンで使ったラケッティングのドリルをまとめています。
ラケッティングは自宅でも練習することができ、テニスに必要な基礎能力を開発することができます。
ぜひ、興味を持ったドリルから遊び感覚でチャレンジしてみてください!
【ラケッティング】練習方法まとめ【テニスのコーディネーションドリル】
ぜひ、テニスの基本ストロークと並行して練習したいラケッティング。
テニススクールでは、あまりラケッティングに時間をかけられません。
メインの練習時間を考えると、おまけ程度にしか時間がとれないからです。
上のレベルにいけばいくほど、その傾向は強くなります。
ですが、ラケッティングには下記の効果が期待できるので、ぜひちょっとした時間に取り入れることをおすすめします。
- ボールの動きに眼が慣れる
- スイートスポットと手の距離間がわかる
- ボールの当て方ややわらかいタッチが身につく
- コンチネンタルグリップに慣れる
自宅でラケッティングをやるなら、スポンジボールを使うのがおすすめです。
通常のテニスボールより大きいスポンジボールを選べば、難易度を下げることもできますよ!
ラケッティングは大きく分けると、下記の8種類です。
- ラケットの上でボールを落とさないようにバランスをとる
- ラケットを使ってボールを地面につく
- ワンバウンドしたボールを下からラケットでつく
- ノーバウンドでボールを下からラケットでつく
- ラケットでボールに回転をかける
- フレームでボールをつく
- 高く上げたボールをラケットでキャッチする
- 地面に落ちているボールを拾う
上から順番にやっていくのもいいし、興味があるラケッティングからチャレンジしてもOKです!
各ドリルは3つにレベル分けしているので、難易度がわかるようになっています。
【入門】→ 初心者向けの導入ドリル
【基本】→ ぜひマスターしたいドリル
【応用】→【基本】ができた人向け
ラケットの上でボールを落とさないようにバランスをとる
まずは、1番やさしいラケッティングから紹介します。
ラケットの上にボールを乗せて、バランスをとる練習です。
ボールをラケットの上に乗せることで、「ラケット面を上向きに保つ」練習ができます。
テニスを始めたばかりのキッズにもオススメです!
- 【基本】ラケットのフレームの内側でボールを転がす
- 【基本】ボールをラケットの上に置いたまま歩いてみる
- 【基本】ボールをラケットの上に置いたまま走ってみる
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
ラケットを使ってボールを地面につく
バスケットボールのドリブルのように、ボールを地面に向かってつくラケッティングです。
リストをやわらかく使い、ラケットでボールの上部をとらえます。
コンチネンタルグリップでラケッティングを行えば、スマッシュでボールの上部をとらえやすくなります!
- 【入門】ボールをラケットで地面について空いているほうの手でキャッチする
- 【基本】ラケットを使ってボールを連続で地面につく
- 【基本】ラケットの両面を交互に使ってボールを連続で地面につく
- 【応用】ラケット面とフレームを交互に使ってボールを連続で地面につく
- 【応用】ボールが弾む高さを変えながらボールつきしてみる
- 【応用】地面に置いたボールをラケットで叩いて空いている手でキャッチする
- 【応用】地面に置いたボールをラケットで弾ませて空いている手でキャッチする
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
ワンバウンドしたボールを下からつく
ワンバウンドしたボールを、ラケットで下からつくラケッティングです。
ワンバウンドさせることで、余裕を持ってボールの下部をラケットでとらえる練習ができます。
ワンバウンドしたボールを下からとらえるラケッティングで、グランドストロークのラリーのリズムをつかみましょう!
- 【入門】ワンバウンドしたボールを下からついて空いている手でキャッチする
- 【基本】ワンバウンドしたボールを下から連続でつく
- 【基本】ラケットの両面を交互に使ってワンバウンドしたボールを下から連続でつく
- 【応用】ラケット面とフレームを交互に使ってワンバウンドしたボールを下からつく
- 【基本】ワンバウンドしたボールを下からつく練習を2人で行う
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
ノーバウンドでボールを下からつく
ノーバウンドで、ボールを下からラケットでつくラケッティングです。
ワンバウンドのときより時間に余裕がないので、難易度は上がります。
ノーバウンドでボールの下部をとらえるラケッティングは、ボレーボレーをつなげる基礎になります!
- 【入門】ノーバウンドでボールを下からついて空いている手でキャッチする
- 【基本】ノーバウンドでボールを下から連続でつく
- 【基本】ラケットの両面を交互に使ってノーバウンドのボールを下から連続でつく
- 【応用】ラケット表面→フレーム→ラケット裏面→フレーム→ラケット表面(最初に戻る)の順番でボールを下からつく
- 【応用】ラケット表面の上に乗っているボールをフレームの上を通ってラケット裏面に転がす
- 【基本】ノーバウンドでボールを下からつく練習を2人で行う
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
ラケットでボールに回転をかける
ラケットを使って、ボールに回転をかけるラケッティングです。
ラケット面が向いている方向とスイングする方向を変えることで、ボールに回転をかける練習をします。
このラケッティングで、ボールにスライス回転をかけることを覚えられます!
- 【入門】ラケット面を斜めにしてボールを地面につき空いている手でキャッチする
- 【基本】ラケット面を斜めにしてボールを連続で地面につく
- 【応用】ふせたラケット面で左右交互に動かしボールを連続で地面につく
- 【入門】ワンバウンドしたボールを下から回転をかけながらつきラケットを空いている手でキャッチする
- 【基本】ワンバウンドしたボールを下から回転をかけながら連続でつく
- 【基本】ノーバウンドでボールを下から回転をかけながら連続でつく
- 【応用】ノーバウンドでボールに違う回転を交互にかけながら連続でつく
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
フレームでボールをつく
フレームでボールをつく難易度の高いラケッティングです。
フレームでボールの芯をとらえないとつながらないので、正確なラケット操作が身につきます。
コンチネンタルグリップに慣れる練習にもってこいです!できるまで時間がかかりますが、根気よく続けてみてください。
- 【入門】ボールをフレームで地面につき空いている手でキャッチする
- 【基本】フレームでボールを連続で地面につく
- 【入門】ワンバウンドしたボールを下からフレームでつき空いている手でキャッチする
- 【基本】ワンバウンドしたボールを下からフレームでつき続ける
- 【基本】ノーバウンドでボールを下からフレームでつき空いている手でキャッチする
- 【応用】ノーバウンドでボールを下からフレームでつき続ける
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
高く上げたボールをラケットでキャッチする
高く上げたボールを、ラケットで吸い付くようにキャッチするラケッティングです。
ボールの動きに合わせて、同じようにラケットを動かすことで、やわらかいタッチを覚えられます。
ドロップショットやドロップボレーなどに必要なやわらかいタッチを練習できます!
- 【入門】手で上げたボールをラケットと手でキャッチする
- 【基本】手で上げたボールをラケットでキャッチする
- 【基本】ラケットで上げたボールをラケットでキャッチする
- 【応用】ラケットを使って2人でキャッチボールする
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
地面に落ちているボールを拾う
地面に落ちているボールを拾うラケッティングです。
ラケットを使って、いろいろなボールの拾い方を覚えます。
ボール拾いが楽しくなるラケッティングです!1度覚えれば、ボール拾いのとき試せるので定着しやすいです。
- 【入門】ラケットと足の外側でボールをはさんで上下させる
- 【基本】ラケットと足の外側でボールをはさんで持ち上げ空いている手でキャッチする
- 【入門】ラケットと足の内側でボールをはさんで上下させる
- 【基本】ラケットと足の内側でボールをはさんで持ち上げ空いている手でキャッチする
- 【応用】地面に落ちているボールをラケットですくい上げてキャッチする
- 【応用】地面に落ちているボールを上からフレームで叩きラケットでキャッチする
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
最後に…
ラケッティングは、うまくできなくても繰り返しチャレンジしているといつかできる日がやってきます。
できるようになると、小さな達成感が得られ、自信にもつながります。(わたしの娘がそうでした。)
コツコツ練習しながら、より難易度の高いラケッティングにチャレンジしてみてください!
テニスの練習方法に関する記事を集めました!