今度、クラスの生徒さんたちとコートを借りてゲームをすることになったけど、1セット通してやったことがないな…ルールを間違えずにできるかな?
あれっ、こういうときはどうなるんだっけ?今まで試合にたくさん出たけど、このケースは初めて…
こんにちは、リョウジです!
テニスのルールは、ポイントの数え方も特殊で、知らないとゲームをするのが難しいです。
また、普段からゲームをしている人でも、テニスのルールで迷うときはあるかと思います。
いろいろなケースが考えられるので…
わたしは10年ほどテニススクールの運営に携わっていました。
レッスンでは、テニスの技術を教えるだけではなく、同時にルールも教えます。
ルールを教えるのに長い時間はかけられないので、段階的に少しずつ教えていました。
この記事では、ゲームをするために必要なテニスのルールをわかりやすく解説します。
内容は下記のとおりです。
- テニスはどんなスポーツか?
- ラケットトスのやり方
- 1ゲームの流れとカウント方法
- 1セットの流れとカウント方法
- タイブレークの流れとカウント方法
この記事を読んで理解すれば、大まかなテニスのルールがわかり、ゲームを楽しめるはずです。
ゲームをたくさん経験して、テニスというスポーツの楽しさを存分に味わってみてください!
テニスはどんなスポーツか?
テニスは、ラケットを使ってボールを打ち合うスポーツです。
決まった大きさのテニスコートをネットで挟み、自分のコートに来たボールを追いかけながら、ネットの向こうにある相手コートを狙って打ちます。
相手が打ち返せないように配球したり、相手が自分側のコートに返球できなければポイントがとれます!
テニスは、斜めのサービスボックスを狙うサーブから始まります。
サーブは、最初に打つファーストサーブと失敗したときに打つセカンドサーブがあります。
2打とも失敗すると、相手のポイントになります。
サーブを返球することをレシーブ(リターン)と呼びます。
必ずサーブがワンバウンドしてから返球します。
その後は、ボレーやスマッシュといったノーバウンドで打つショットか、ワンバウンドさせてグランドストロークで返球します。
また、テニスには2種類のゲームがあります。
- シングルス
- ダブルス
1対1で戦うシングルスと2対2で戦うダブルスです。
それぞれの特徴も含めて、下記の記事でまとめています。
ラケットトスのやり方
ゲームをする際は、最初にラケットトスをしてサーブ権やコートを決めます。
ラケットトスとは、ラケットを回してグリップエンドに付いているメーカーのマークの向きを言い当てる方法です。
プロテニス選手が試合前にやっているコイントスの代わりに、わたしたちはラケットトスでサーブ権やコートを決めます。
片方がラケットヘッドを地面につけて、ラケットを回します。
もう片方が、「アップ」か「ダウン」のどちらかを選びます。
【アップ】
→グリップエンドのメーカーのマークが普通に読める状態
【ダウン】
→グリップエンドのメーカーのマークが裏返しになっている状態
「アップ」か「ダウン」を選んだプレーヤーが当たっていれば、選択権を獲得できます。
はずれた場合は、相手が選択権を獲得できます。
トスに勝った場合、選択できるのは下記のどれか1つです。
- サーブかレシーブ
- コートのエンド
- 相手にゆだねる
詳しくは、下記の記事で解説しています。
1ゲームの流れとカウント方法
テニスは、主に3つのカウント方法を覚える必要があります。
- 1ゲーム
- 1セット
- タイブレーク
ここでは、1ゲームの流れとカウント方法を解説します。
1ゲームが終わるまで、サーブとレシーブは変わりません。
ただし、サーブとレシーブを打つサイドは1ポイント終わるごとに左右変わります。(1ポイント目は必ず右サイドからスタートします。)
先に4ポイントとると、1ゲームを取得できます。
ただし、お互いが3ポイントずつとると、2ポイント相手を突き離さないと1ゲームがとれないルールになっています。
テニスの各ポイントの数え方は特殊で、これは覚えるしかありません。
- 0ポイント → 0 (ラブ)
- 1ポイント → 15 (フィフティーン)
- 2ポイント → 30 (サーティー)
- 3ポイント → 40 (フォーティー)
- 4ポイント → game (ゲーム)
自分たちでスコアをカウントする場合、サーブする人が「サーブ側のポイント → レシーブ側のポイント」の順番にコールします。
- 15 – 0 (フィフティーン・ラブ)
- 30 – 15 (サーティー・フィフティーン)
- 30 – 40 (サーティー・フォーティー)
サーブ側とレシーブ側のポイントが同じときは、重複して言わず「オール」を使います。
- 0 – 0 (ラブ・オール)
- 15 – 15 (フィフティーン・オール)
- 30 – 30 (サーティー・オール)
「40 – 40」はDeuce(デュース)といい、ここから2ポイント連取しないとゲームがとれません。
デュースから、サーブ側がポイントをとった場合とレシーブ側がポイントをとった場合は下記のように呼びます。
【デュースからサーブ側がポイントをとった場合】
→ A – 40 (アドバンテージ・サーバー)
【デュースからレシーブ側がポイントをとった場合】
→ 40 – A (アドバンテージ・レシーバー)
時間短縮したいときは、「40 – 40」になったら次の1ポイントをとったほうがゲームをとれるノーアドバンテージ方式を採用する場合が多いです。
「1ゲームの流れとカウント方法」の詳しい解説は、下記の記事をご覧ください。
1セットの流れとカウント方法
1ゲーム終わるまでのスコアを自分で言えるようになったら、次に覚えたいのが1セット終わるまでの流れとカウント方法です。
先に6ゲームをとったほうがセットをとれます。(ただし、相手から2ゲーム差をつける必要があります。)
サーブ権は、1ゲーム終わるごとに交代します。
コートチェンジは、最初の1ゲームが終わったら行います。
それ以降は、2ゲーム終わるたびにコートチェンジを行います。
コートチェンジするたびに休憩がとれます(ただし90秒以内に始めなければならない)が、1ゲーム目が終わったときのコートチェンジだけは休憩がとれません。
セルフジャッジの場合、サーバーが各ゲームを始める前に、ゲームカウントをコールします。
スコアを言うときは、「自分のスコア → 相手のスコア」の順番にコールします。
5 – 3
→ゲームカウント・ファイブ・スリー
「1セットの流れとカウント方法」の詳しい解説は、下記の記事をご覧ください。
タイブレークの流れとカウント方法
ゲームカウントが「6 – 6」になったとき、本来2ゲーム差をつけなければセットはとれませんが、短期決戦で勝負をつけられるタイブレークが採用される場合があります。
通常のタイブレークでは、先に7ポイントをとったほうが勝ちです。(ただし、2ポイント差をつけるまで勝負はつきません。)
サーブ・リターンのサイドは、1ゲームの流れと同じです。
1ポイント目はデュースサイド(自分のコートの右サイド)、2ポイント目はアドバンテージサイド(自分のコートの左サイド)、その後はまたデュースサイドに戻ります。
ただし、タイブレークではサーブ権を交代していきます。
1ポイント目でデュースサイドからサーブを打ったら、サーブ権は交代になります。
その後は2ポイントずつサーブを打って交代します。(アドバンテージサイド→デュースサイドの順番にサーブします。)
さらに、タイブレークにはコートチェンジがあります。
コートチェンジは、両者の合計ポイントが6の倍数になったとき行います。
セルフジャッジの場合、サーバーが「自分のスコア → 相手のスコア」の順番にコールします。
0 – 1 (ゼロ・ワン)
2 – 1 (ツー・ワン)
2 – 2 (ツー・オール)
「タイブレークの流れとカウント方法」の詳しい解説は、下記の記事をご覧ください。
最後に…
以上、テニスのルールについてでした。
ルールの大まかな部分はおさえてありますので、これだけ知っていればテニスのゲームができるはずです。
あとは、ゲームをやりながらルールを使いこなしてみてください。
イレギュラーなケースに出会ったときは、その都度覚えていけばいいかと思います。
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