こんにちは、リョウジです!
ボールを打つとき、準備が遅れてしまう場合に何を意識しますか?
過去のわたしはそう思い、とにかくラケットを早く引くことを意識しました。
ところが、余裕を持ってボールとの距離を合わせられず、結局うまく打てませんでした。
- 相手がボールを打ったらどのショットを使うか判断する
- テイクバックしながらボールとの距離を合わせる
上記の①と②の間には、何かが抜けていました。
それは「軸足に乗りながらターン」です。
テニスを始めたばかりでこれを意識すると、逆に動きがぎこちなくなる可能性があります。
でも、ある程度テニスを経験しているなら、「軸足に乗りながらターン」を意識することで、苦手ショットを克服できるかもしれません!
テニスでどのショットを使うか判断したら軸足に乗りながらターンしよう!
「軸足に乗りながらターン」することで、同時に2つの効果が期待できます。
- ボールとの距離合わせの1歩目が早くなる
- 打つ準備が途中まで整う
ボレーに関しては、「軸足に乗りながらターン」すると打つ準備(ラケットセット)はすでに整った状態です。
つまり、「軸足に乗りながらターン」は下記の2つを同時にスタートさせる必須の動作といえます。
- ボールとの距離合わせ
- ラケットの準備
この必須の動作「軸足を乗りながらターン」を、下記の順番で解説していきます。
- 軸足とは何か?
- 軸足の乗り方
- 軸足ではないもう片方の足はどうなる?
- 「軸足に乗る」と同時にやっておきたい「ターン」
軸足とは何か?
軸足とは、ショットを打つときの軸となる足です。
ラケットをテイクバックしたとき、ボレーであればラケットを準備したとき、体重が乗るほうの足です。
右利きの場合で説明します。(左利きの場合は、左右逆になります。)
フォアハンドストロークとフォアハンドボレー、スマッシュを打つときの軸足は右足です。
バックハンドストロークとバックハンドストロークを打つときの軸足は左足です。
また、軸足はボールとの距離を測る役割もあります。
グランドストロークやスマッシュで体重移動する場合は、スイング中に軸足が後ろ足から前足に移動します。ここではテイクバックしたときに体重が乗っている後ろ足を軸足として話を進めます。
軸足の乗り方
スプリットステップ後、どのショットを使うか判断したら、軸足を動きたい方向に1歩出します。
軸足の乗り方は、上体を起こしたまま、出した軸足に体重を乗せるだけです。
軸足の膝は無理のない範囲で曲げて、やわらかく体重を受け止めます。
ショットや動く方向など、状況によって軸足の出し方は違います。
ただ、グランドストロークで余裕があり、スクウェアスタンスやクローズトスタンスで打ちたい場合は、「軸足のつま先を横に向けながら1歩引く」のがオススメです。
フォアハンドストロークで軸足を引く
「軸足のつま先を横に向けながら一歩引く」練習の仕方は、下記の記事に書きました。
状況別に「軸足に乗りながらターン」をまとめた記事もあります。
軸足ではないもう片方の足はどうなる?
軸足に乗っている間、もう片方の足はどうなるか。
遠くにボールが飛んでいき、すぐに次の1歩を出すなら、特に気にする必要はありません。
また、スクエアスタンスやクローズドスタンスをとりたい場合は、そのスタンスが作れるようにもう片方の足をすばやく移動します。
↓
そのスタンスがとれるようにもう片方の足を移動
もし、軸足に乗ったまましばらく止まっている場合、もう片方の足は身体のバランスが崩れないように、親指だけ地面につけておきます。
グランドストロークをオープンスタンスで打つときや、ボレーを軸足でためて待っているときに、このような姿勢をとります。
もう片方の足は親指だけ地面につけておく
「軸足に乗る」と同時にやっておきたい「ターン」
「軸足に乗る」と同時にやっておきたいこと。
それは、上体(正確には骨盤より上)を回すこと、つまり「ターン」です。
スマッシュで軸足に乗ると同時にターンしたところ
ターンするとき、ラケットも一緒に準備します。
ラケットの準備は両手で行います。
ボレーの場合は、ターンと一緒にラケットをセットします。
ターンと一緒にラケットをセット
ボレー以外のショットは最後までテイクバックする必要はありませんが、途中までラケットを引いておきます。
両手で途中までラケットを引いておく
最後に…
「軸足に乗りながらターン」がすばやくできないと、余裕を持ってボールが打てません。
苦手のショットがあれば、軸足に乗りながらターンがスムーズにできているかを確認してみてください。
ボールがなくても、素振りと同じように「軸足に乗りながらターン」は自宅で練習できます!