こんにちは、リョウジです!
グランドストロークの初心者向けドリルを、下記の順番で説明してきました。
- 打点
- スイング
- 簡単な球出し練習
- ストレートラリー
①〜④の記事はこちらです。
テニスのフォアハンドストロークで打点を覚えたら、スイングしてみよう!
テニスの両手打ちバックハンドストロークで打点を覚えたら、スイングしてみよう!
テニスの片手打ちバックハンドストロークで打点を覚えたら、スイングしてみよう!
最後にグランドストロークを使って、ゲーム練習をします。
こちらの記事では、ゲーム練習のルール設定について考えたいと思います。
シングルスかダブルスか決める
人数が少なければ1対1のシングルスがオススメです。
シングルスだと待ち時間が長くなってしまうなら、2対2でダブルスのゲームをします。
ダブルスでゲームする場合も、練習したグランドストロークが打てるように、4人ともベースラインからスタートします。
人数が多くても球出し役が2人いれば縦半面のコートでシングルスができます。
ダブルスをする場合、打つ順番をどうするか決める
ダブルスを選んだ場合、ペアの打つ順番をランダムにするか交互にするかルールを決めます。
ペアの打つ順番をランダムにすると、広いエリアを分けて守ることができます。
ダブルスコート全部を使う場合は、お互い半面を守ります。
ペアの打つ順番を交互(卓球のダブルスと同じルール)にすると、打数の偏りをなくすことができます。
ただ、ペアにレベル差がある場合は注意が必要です。
下のレベルの人がいつもミスしてしまうと、気持ちが萎縮してしまいます。
シングルスコートや縦半面のコートを使う場合はペアの打つ順番を交互にするといいでしょう。
チャレンジャーとチャンピオンの人数を決める
チャレンジャーとチャンピオンの人数を決めます。
チャンピオンの人数は、チャレンジャーの人数より少なく設定します。
人数が多くてダブルスをする場合は、いろいろなバリエーションが考えられます。
ダブルスで人数が奇数の場合
ダブルスで人数が奇数の場合、チャンピオンを偶数にしてペアの固定をすると、チャレンジャーが奇数になり、ペアが多少変わるようになります。
逆に、チャレンジャーを偶数にしてペアの固定をすると、チャンピオンが奇数になり、ペアが多少変わるようになります。
ダブルスで人数が偶数の場合
ダブルスで人数が偶数の場合、チャレンジャー側とチャンピオン側、どちらも偶数になり、ペアが固定になります。
チャレンジャー側とチャンピオン側、どちらも奇数にすると、両側ともペアを変えられますが、ローテーションの仕方が複雑になるデメリットがあります。
何点先取にするか決める
休んでいる時間が長くならないように、何点先取にするか設定します。
人数が少なければ、じっくりできるように多めに設定できます。
休憩する人がいない場合は、10ポイント先取のように長くとることも可能です。(ゲームにとれる時間にもよります。)
人数が多ければ、2点先取などの短期決戦にします。
1球目の球出しでどのショットを打たすか決める
1球目の球出しでどのショットを打たすか決めます。
そのときの練習テーマに合わせて決めます。
- フォアハンドストロークに送る。
- バックハンドストロークに送る。
- フォアとバックをランダムに送る。
- 正面に送って、フォアとバックから選ばせる。
1番難易度が低いのは、「フォアハンドストロークに送る」です。
1球目の球出しをどちらに送るか決める
1球目の球出しをどちらに送るか決めます。
下記の3つから選びます。
- チャレンジャーに送る。
- チャレンジャーとチャンピオンへ交互に送る。
- チャレンジャーとチャンピオンへランダムに送る。
チャレンジャーに送る。
球出しのボールを相手コートに返せる技術があれば、球出しを打つほうが有利になります。
基本的には、チャレンジャーにボールを送って、チャレンジャーを有利にします。
チャンピオンに送ると、チャンピオン有利になってしまい、練習量もチャンピオンに偏ってしまいます。
チャレンジャーとチャンピオンへ交互に送る。
チャレンジャーとチャンピオンを平等に戦わせたい場合は、交互に送ります。
チャレンジャーとチャンピオンへランダムに送る。
球出し役が双方のポイントをコントロールしたい場合は、ランダムに送ります。
負けているほうに球出しを送ることで、ワンサイドゲーム(一方的な試合)をある程度防ぐことができます。
チャンピオンがチャレンジャー側に移動する工夫が必要
チャンピオンがチャレンジャー側に移動する工夫が必要です。
チャンピオンに行けるチャンスがないと、全体のモチベーションが下がります。
下記のようなルールを設けて、チャンピオンとチャレンジャーが頻繁に入れ替わるようにします。
- 最初の球出しは入るまでおまけを出す。
- ハンデをつける。
- 短期決戦にする。
- チャンピオンで連勝したら、チャレンジャーに戻るルールにする。
複数の項目を取り入れてもかまいません。
最初の球出しはコートに入るまでおまけを出す。
最初の球出しを失敗しても失点にならないように、コートに入るまでおまけを出します。
もしくは、おまけする球出しの回数を決めて、その回数までにコートに入らない場合、失点とします。
ハンデをつける。
最初からチャレンジャー側にポイントをつけて、ハンデをつける方法もあります。
短期決戦にする。
先取するポイントが多いルールにすると、チャレンジャーとチャンピオンの力の差が出やすいです。
2点先取などの短期決戦にすると、運よく勝てる可能性が高くなります。
チャンピオンで連勝したら、チャレンジャーに戻るルールにする。
チャンピオンがずっとチャンピオンに留まらないように、3〜5連勝したらその時のチャレンジャーと入れ替わるルールを設けます。
チャレンジャーはゲームで勝てなくても、チャンピオンに行けるようになります。
ラリー練習をやらずにゲーム練習をしてもいい
ラリー練習を飛ばして、ゲーム練習をする方法もあります。
特に、ストレートラリーの練習をしても、まったくつながらないレベルの場合に有効です。
特に練習時間の短いジュニアレッスンでは、ラリーをせずにゲーム時間を長くとったほうが盛り上がります。
ゲーム中ラリーがつながらなくても、球出しのボールを打つ練習と、飛んできたボールを返球する練習ができます。
そのためには、球出しのボールを打つ練習と、飛んできたボールを返球する練習のバランスがとれるように、ルールを設定する必要があります。
ラリー練習ではボールがつながる楽しさがありますが、つながらないと楽しくありません。
ゲームなら、ボールがつながらなくても、ルールの設定次第でチャレンジャーとチャンピオンを行き来でき、楽しむことができます。
球出しのボールを相手のコートにある程度の確率で入る技術は必要ですが…
最後に…
細かくなってしまいましたが、どういうルールにすればゲームが楽しくなるかを考えます。
ゲームを盛り上げる方法として、チームで戦うのもオススメです。
ゲームのルールは、毎回大きく変えると混乱を招きます。
ただ、ルールの設定を変えることで、ゲームのマンネリ化を防ぐ効果もあります。
必要に応じて、ルール設定を見直してみてください。