こんにちは、リョウジです!
ラケットを購入したいとき、上記のような経験をしたことはないですか?
わたし自身、ラケットカタログの見方もろくにわからず、当時発売したばかりのラケットを購入して失敗した苦い経験があります。
テニスに出会って30年近くになりますが、いろいろなタイプのラケットを試してきました。
自分に1番合うラケットを探すため、あるメーカーの当時発売していた全モデルを打ち比べたりもしました。
いろいろなラケットを試打することでわかったのは、選ぶときに注目するのは5つでいいということでした。
この記事は、テニスラケットを選ぶときに比較したい5つの項目を解説します。
この記事を読むことで、各メーカーのラインナップから自分の求めているラケットをある程度絞ることができます。
最終的には、試打をして打感や飛び、コントロールなどを確認してからラケットを決めるのが理想です。
試打したいラケットが見つけられるように、ぜひ5つのポイントを理解してみてください!
【テニスラケットの選び方】注目したい5つのポイント【カタログの見方がわかる】
で、ラケットを選ぶときはどこに注目したらいいの?
ラケットで比較する項目はいろいろありますが、下記の5つに注目するとわかりやすいですよ!
- コンセプト
- 重さ
- フェイス面積
- フレームの厚み
- ストリングパターン
ラケットのコンセプト
メーカーのラケットカタログを見てみると、各シリーズのコンセプトとテクノロジーが最初に書いてあることが多いです。
ラケットのコンセプトは、
- どんなユーザーに向けて作られているか
- そのラケットを使うとユーザーはどんな風にテニスができるのか
を打ち出しています。
自分がラケットに何を求めているかわからなくても、明らかに自分が使いたいラケットのコンセプトと違っていれば、選ぶラケットの候補から外せます。
ラケットのテクノロジーは、フレームの素材や形状など、より快適にボールを打てる技術を各メーカーが次から次へと開発しています。
同じメーカーのラケットを使い続けるユーザーにとっては、テクノロジーの進化でラケットがどのように変わったのかはラケットを選ぶときの大事なファクターになります。
ただ、同じメーカーのラケットを使い続けるユーザーでなければ、
ふーん、そんなふうになってるんだ…
くらいの気持ちで理解しておけばいいと思います。
テクノロジーは残るものもありますが、年々変わっていきますので、気にしてたらキリがありません…
ラケットの重さ
メーカーのラケットカタログは、各ラケットの詳細情報を項目別に記載しています。
その中で絶対に見逃せない項目は、ラケットの重さです。
一般の男性は300gくらい、一般の女性は270〜280gくらいが平均の重さです。
年齢や体格、技術、プレースタイルなどの違いで、自分が振りやすいラケットの重さは変わってきます。
力がある方はより重いラケットを、力がない方はより軽いラケットも検討してみましょう。
自分に合わない重さでボールを打ち続けると、上達速度が落ちるだけではなく、手首や肘を痛める場合もあるので要注意です!
ラケットの重さでテニスがどう変わるのかを知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
わたしが実際にラケットの重さを打ち比べた結果は、下記の記事にまとめています。
ラケットのカタログを見ると、バランスポイント(ラケットの重心)という項目もあります。
ラケットヘッド側とグリップエンド側のつり合いがとれるポイントで、グリップエンドからバランスポイントまでの距離が、mmの単位で記載されています。
ラケットのカタログを見渡すとわかりますが、バランスポイントはラケットの重さに合わせて変わります。
ラケットの重さにマッチしたバランスポイントに設定されていますので、参考程度に見ておきましょう。
ラケットが軽くなれば、インパクトでボールに負けないように、バランスポイントをラケットヘッド側(トップヘビー)になります。
ラケットが重くなれば、振り抜きやすいように、バランスポイントをグリップエンド側(トップライト)になります。
バランスポイントの微調整は、「リードテープスリム」を使うといいですよ!
ラケットのフェイス面積
ラケットのフェイス面積も選ぶときの大事な項目です。
フェイス面積で下記が変わります。
- スイートスポットの広さ
- ボールの飛び
- 回転量
- コントロール
- 振り抜きやすさ
現代のフェイス面積の標準は100inch²です。
上記5つのバランスがとれた大きさといえます。
ラケットのフェイス面積を大きくすると、下記のように変化します。
⬆︎スイートスポットの広さ
⬆︎ボールの飛び
⬆︎回転量
⬇︎コントロール
⬇︎振り抜きやすさ
スイートスポットが広くなるので、ボールの返球が楽になる!ボールの飛びや回転量も上がります!
逆に、ラケットのフェイス面積を小さくすると、下記のように変化します。
⬇︎スイートスポットの広さ
⬇︎ボールの飛び
⬇︎回転量
⬆︎コントロール
⬆︎振り抜きやすさ
ボールの飛びを抑えられ、コントロールしやすくなる!ラケットが振り抜きやすく、フラットドライブ系の方に好まれます。
ラケットのフェイス面積については、こちらもご覧ください。
フレームの厚み
フレームの種類には、ラケットヘッドからスロートまで厚みが均一なストレートビームのものもあれば、そうでないものもあります。(例えば、スイートスポットのサイドを厚くしている形状など。)
フレームの厚みは、下記の2つに影響を及ぼします。
- ボールの飛び
- コントロール
特に注目してほしいのは、フレームで1番厚い部分が何mmあるかです。
フレームの厚みが最大25mmくらいあれば、パワーとコントロールがバランスよく備わっています。
フレームが厚くなると、下記のように変化します。
⬆︎ボールの飛び
⬇︎コントロール
フレームが太くなれば、コントロールよりパワーを優先した仕様になります。より楽にボールを飛ばしたい方にオススメです。
逆に、フレームが細くなると、下記のように変化します。
⬇︎ボールの飛び
⬆︎コントロール
フレームが細くなれば、パワーよりコントロールが優先した仕様になります。ラケットにボールの飛びを求めていない方にオススメです。
フレームの厚みについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
ストリングパターン
ラケットカタログの項目にあるストリングパターンは、縦と横のストリングの本数を表します。
ストリングパターンは、縦(メイン)が16本で横(クロス)が19本のものが多く、標準と考えていいでしょう。
ストリングパターンは、下記の3つに影響を及ぼします。
- ボールの飛び
- 回転量
- コントロール
ストリングの本数が少なくなると、下記のように変化します。
⬆︎ボールの飛び
⬆︎回転量
⬇︎コントロール
パワーやスピンは上がりますが、ストリングが少ない分コントロールやストリングの耐久性は落ちます。
ストリングの本数が多くなると、下記のように変化します。
⬇︎ボールの飛び
⬇︎回転量
⬆︎コントロール
パワーやスピンを減らしてでも、ボールのコントロールをよくしたい方に向いています。
同じシリーズにストリングパターンが異なるラケットを用意している場合、選ぶときの重要な項目になります。
同じ形状のフレームでも、ストリングパターンが違うだけで打ったボールの軌道が全然違います!
ストリングパターンについては、下記の記事でまとめています。
【テニスラケットの選び方】注目したい5つのポイントの優先順位
ラケットを選ぶときに注目したい5つの項目は、優先順位の高いものから順番に紹介しています。
- コンセプト
- 重さ
- フェイス面積
- フレームの厚み
- ストリングパターン
5つの項目を同時に考える必要はなく、優先順位の高い項目から決めていくと、自然とラケットの選択肢は減っていきます。
5つの項目をある程度決めたときには、かなり絞られるはずです。
ストリングパターンまで考えなくていい場合も多いです。
【テニスラケットの選び方】その他の注意事項
ラケットを選ぶときに知っておきたい、その他の注意事項をまとめておきます。
グリップサイズ
大きなチェックポイントは5つですが、手が小さい方や大きい方は自分のグリップサイズが選んだラケットに用意されているかも見ておくといいでしょう。
標準のグリップサイズ2番を使っている方は、大丈夫だと思いますが…
グリップサイズの選び方については、下記の記事も参考にしてみてください。
推奨ストリングに従うべきか?
各ラケットごとに、推奨のストリングを記載しているカタログもあります。
記載されているのは自社製品のストリングなので、参考程度に見ておけば十分です。
最後に…
テニスを始めたころ、わたしは憧れのプロ選手が使っているラケットを使用していました。
ですが、自分の上達や快適さを考えると、やはり自分に合うラケットを使うのが1番だと今は感じています。
ラケットメーカーもいろいろあり、豊富なラインナップから自分に合うラケットを探すのは大変な作業です。
この記事で紹介した5項目を比較しながら、あなたに合うラケットを探してみてください。
ラケットをしぼることができたら、試打をして実際の打ち心地を確かめてみましょう!
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メーカーのラケットカタログを見ても、種類が多くてわからない…いったいこの中からどのラケットを選べばいいんだ?