「最近テニスがつまらないなあ。もうやめようかな。」と考えている方へ。
「周りは上達して進級していくのに、自分は上達もしないしいつまでもこのクラスにいる。」
「レッスンではいつも同じような練習内容に、コーチからの決まったアドバイス。なんかマンネリ化してきた…」
こんな感じに悩んでいたりしませんか?
本記事を書いているわたしは、20年以上テニスに関わっています。
テニススクールには9校ほど通った経験があり、テニス業界に10年くらい携わっていました。
テニスには何度となく絶望しましたが、それでもテニスが好きな気持ちは変わりません。
テニスがつまらないと思ったとき、どう切り抜けてきたか自分の経験を元に解説します。
テニスがつまらないと感じたときの対処法【環境が大切】
テニスがつまらないと感じて悩んでいる場合、テニスそのものがつまらないわけではないと思います。
テニスそのものが本当につまらないなら、悩みもせずもうやめているはずです。
テニスがつまらないと感じて悩んでいる方は、テニスをまだ続けたいという意志が少なからずあるのではないでしょうか?
テニスがつまらないと感じているのは環境が合っていないから
テニスがつまらないと感じている場合、テニスをしているその環境が合っていない可能性が非常に高いです。
普段テニスをしている環境には、テニスをするのがつまらなくしている原因があるからです。
例をあげると下記のような原因が考えられます。
- テニスが上達しない
- 他人と比べてしまう
- コーチが合わない
- クラスが合わない
- レッスンが飽きた
これらの悩みは、すべて環境を変えるだけで解決できます。
テニスの環境を変えるには、それ相応のエネルギーを必要とします。
新しい環境に慣れるのも大変です。
知っている人といつもの環境でテニスをしているほうが楽です。
でも、テニスがつまらないと悩んでいるなら、思いきって環境を変えることをオススメします。
どんな環境ならテニスが楽しくなるかを考える
テニスする環境を変える決心をがついたら、どんな環境ならテニスが楽しくなるかを考えてみます。
見当違いの場所に行ってしまうと逆効果になりかねないからです。
例を挙げると下記のような環境が考えられます。
- テニスが上達しないなら、プライベートレッスンに変えてみる。
- 他人と比べてしまうなら、プライベートレッスンに変えてみる。
- コーチが合わないなら、コーチを変えてみる。
- クラスが合わないなら、クラスかスクールを変えてみる。
- レッスンが飽きたなら、テニス仲間とゲームをしてみる。
それぞれ他にも方法があると思います。
テニスが上達しないのは練習量の問題であれば、練習頻度を上げてみる方法が考えられます。
ライブボールでの練習量が足りないのであれば、ヒッティングパートナーのサービスを利用して、ラリーを重点的に練習する方法が考えられます。
コーチが合わない場合、我慢をしながら気を使ってテニスをやっているとストレスが蓄積していきます。
スクールにいいコーチがいなかったり、特定の時間しか通えないなら、違うスクールも視野に入れると選択肢が広がります。
いいコーチやいい練習環境を求めて、他のテニススクールを探す生徒さんは増えています。
テニススクールを併用して、うまく使い分けている方も結構います。
在籍クラスのレベルが合わないのであれば、他のクラスの雰囲気も振替で入って見てみましょう。
レベルを落としたいなら、コーチに相談して1つ下のレベルで受ける方法も考えられます。
ナイターのクラスに行けば、生徒さんの年齢層や男女比が変わり、同じ級でもレベルが上がりやすいです。
とはいえ、飛び込んで見ないとわからないこともあります。
わたし自身、シングルスの試合に出てみたら、そこが自分にとって1番テニスを楽しめる場所だと気付きました。
楽しいテニスの見つけ方
テニスの楽しさにはいろいろな形があります。
人それぞれテニスの何が楽しいと感じるかも違います。
テニスが今つまらないと感じている方でも、もしかしたら楽しいと感じるものに出会えるかもしれません。
「テニスが楽しい」と感じるものを見つけられたら、「テニスがつまらない」から脱却できるまでもう一息です。
下記の中で楽しいと感じるものがあれば、それだけやれる環境を整えてみましょう。
- 球出しのボールを的のコーンに狙うのが楽しい。
- 誰かとラリーするのが楽しい。
- 仲間とゲームするのが楽しい。
- 自分が上達していくのが楽しい。
- 相手との駆け引きが楽しい。
どれもテニスをしていて楽しいと思う瞬間ですが、何もすべてを楽しむ必要はありません。
自分流のテニスの楽しみ方を探求してみてください。
それでもテニスがつまらないときの対処法
テニスの環境を変えても、テニスの楽しいところを追求してもテニスがつまらない場合、下記の方法も試してみてください。
ポイントは「何かを変えてみる」ことです。
ラケットやストリングを変えてみる
お金はかかりますが、テニスが楽しくなるきっかけにはなるかもしれません。
ラケットやストリングの種類を変えてみることです。
ラケットやストリングを変える効果は下記のとおりです。
- 気分が変わる
- 打感が変わる
- ボールが変わる
道具のスペックを大きく変えると、上記のすべてが変わるので何かのきっかけになるかもしれません。
例えば、気持ち悪かった打感が爽快な打感に変わったら、もう少しボールを打っていたいと思いませんか?
ボールが飛ぶようになったり、回転が今までよりかかるようになると、打ったボールの行き先を見ているだけで楽しくなったりもします。
打っていると新しい感覚に慣れていき、変化を感じるのはほんの一瞬かもしれません。
でもテニスが変わるくらい道具は進化しているので、試してみる価値はあると思います。
ちなみに、振動止めの有無を変えるだけでも打感は変わるので、試してみると何か新しい発見があるかもしれません。(実は振動止めがないほうが合っていたとか…)
テニスの打ち方を変えてみる
テニスをつまらなくしている原因が技術的なことであれば、思い切って打ち方を変えてみて、新しい可能性を探すのも手です。
大きく打ち方を変えることでテニスは一時的に下手になるかもしれませんが、新しいことへの挑戦を楽しく感じられるかもしれません。
下記のような例が挙げられます。
- 両手打ちを片手打ちにしてみる
- ベースの球種を変えてみる
- グリップの握りを変えてみる
- プレースタイルを変えてみる
ベースの球種を変えてみる(例えば、バックハンドのトップスピンをスライスに変えてベースダウンする)やプレースタイルを変える場合、ダメなら戻せばいいだけです。
ただし、両手打ちを片手打ちにしたり、グリップの握りを変えると、打点やスイングがおかしくなる可能性があります。
コーチに相談せず行う場合はリスクがともないますので、慎重に行う必要があります。
自分に合っていない種目を選んでいる可能性がある
テニスのゲームをしていてつまらない場合、もしかしたら自分に合っていない種目を選んでいるかもしれません。
テニススクールに通うと、必然的にダブルスをやることになります。
つまり、「テニス = ダブルス」という状態です。
ダブルスとシングルスの両方をやった上で、ダブルスを選んでいるなら問題ありませんが…
もし、ダブルスしかやったことがなくて、下記のように感じているならシングルスのほうが合っている可能性があります。
- パートナーに気を使ってしまい自由に打てない
- 打てる範囲が狭くてストレスを感じる
- 打ったらボールがすぐに返ってきて、準備が間に合わない
- 普段の実力が発揮できない
実はいうと、上記はわたしがダブルスをするときに感じていることです。
わたしは断然シングルス派なので…
シングルスとダブルスは、同じテニスでもまったくの別物です。
シングルスはコート1面を1人で守るため、かなり走ります。
シンドイです。
けれども、シングルスをやってみると打てるコースがかなり広かったり、自己責任でショットを選択できる自由があります。
いざシングルスをしてみようと思っても、シングルスをやれる環境が限られていることが難点ですが…
シングルスで新しいテニスの可能性や楽しさを見つけられるかもしれません。
テニスをやめてみる
いろいろ試してみても、やっぱりテニスがつまらないと感じるときは、テニスをやめて1度距離をとってみる選択肢が考えられます。
本当にテニスをやめてしまうリスクはありますが、やめてみないと気づかないこともあるからです。
わたしもテニスをやめてしまったことがありますが、長いブランクを経てテニスを再開しています。
テニスがうまくいかず、つまらないと感じているときは気づかないのですが、テニスから離れることでテニスが好きだった気持ちやテニスがしたい気持ちがよみがえってきます。
テニスから離れて、時間でしか解決できない場合もあるんです。
上記対処法のどれか一つでもテニスがつまらない気持ちに変化を与えられたらうれしいです。
以上、「テニスがつまらないと感じたときの対処法【環境が大切】」でした。