こんにちは、リョウジです!
テニスのハーフボレーは打ち方を覚えるだけではなく、ハーフボレーで打つかどうかの判断の練習も必要です。
この記事では、ハーフボレーの打ち方を覚える基本練習とハーフボレーの判断を磨く応用練習を紹介します。
ハーフボレーの打ち方のコツを知りたい方はこちらをご覧ください。
テニスのハーフボレーの基本練習【トトンのタイミングに慣れる】
ハーフボレーのボールをとらえるタイミングは、バウンド直後です。
バウンド地点を「トン」、ラケットでボールをとらえたときも「トン」と言いながら打った場合、バウンド直後に打つハーフボレーは「トトン」と表現できます。
まずは、ハーフボレーのこのタイミングを簡単な練習でつかみましょう。
2人でミニミニラリー
ネット近くのためラケット面は上向き
ネットを挟んで、2人でミニミニラリーをします。
2人ともネット前に立ち、至近距離で行います。
お互いに、ボールがバウンドした直後にラケットでタッチします。
ラケットヘッドはあらかじめ地面に近づけて、バウンド直後にすぐタッチできるようにします。
ラケット面は上向きで用意しておき、ネットを越えるようにします。
フォアハンドとバックハンド、両方のラケット面を使いながらやってみましょう。
壁打ちでミニミニラリー
フォアハンド側の面で打ったところ
バックハンド側の面で打ったところ
相手がいない場合は、壁打ちや自宅の壁を使って同じ練習ができます。
壁からラケット1本分以上離れて、壁に向かってワンバウンドで小さくラリーをします。
ただし、ボールがバウンドした直後にラケットでタッチします。
ラケットヘッドはあらかじめ地面に近づけて、バウンド直後にすぐタッチできるようにします。
ラケット面は上向きで用意しておき、ボールの弾道が山なりになるようにします。
下記の順番で、少しずつ難易度を上げてチャレンジしてみてください。
- フォアハンドだけ
- バックハンドだけ
- フォアとバックを交互に
壁から離れていけば、そのままハーフボレーの練習もできます。
壁から離れるにつれ、インパクト時のラケット面を起こしていきます。
自宅の壁で練習する場合は、スポンジボールを使います。
わたしが自宅で使い分けている2種類のスポンジボールを紹介しておきます。
ウイルソンのスポンジボールは、通常のテニスボールより大きめ(直径9cm)で、バウンド後の弾みが小さくてゆっくりです。
プリンスのスポンジボールはテニスボールに近い大きさで、ウイルソンのスポンジボールよりバウンド後の弾みが大きくて速いです。
実戦に近い形で練習ができます。
テニスのハーフボレーの基本練習【ラケットの用意】【ボールのバウンド地点に入る】
ハーフボレーのボールをとらえるタイミングをつかんだら、下記の2つを練習します。
- ラケットの用意
- ボールのバウンド地点に入る
この2つを覚えるのに適しているのは、ペアでのトス打ちです。
ペアでハーフボレーのトス打ち
ネットを挟まず、2人で練習できる方法です。
ハーフボレーを練習する側と、ボールを送る側に分かれて行います。
ボールを送る側は、下投げでやさしく相手の足元に送ります。
山なりでボールを送れると、ハーフボレーを打つ側は余裕を持ってバウンド地点に入れます。
ハーフボレーを練習する側は、下記のとおりラケットを用意します。
- 最初からラケットを低くセットする
- ラケット面の向きを地面に対して垂直にする
最初からラケットを低くセットする【フォアハンド】
最初からラケットを低くセットする【バックハンド】
ラケット面の向きを地面に対して垂直にする【フォアハンド】
ラケット面の向きを地面に対して垂直にする【バックハンド】
ボールが送られたら、足を使ってボールのバウンド地点に入ります。
ボールがバウンド直後に用意済みのラケットが当たるようにします。
当てるだけなので、柔らかいタッチで球出ししている人に返ります。
テニスのハーフボレーの応用練習【ボレーかハーフボレーかの判断】
ハーフボレーの打ち方を覚えたら、ボレーかハーフボレーかの判断をする練習が必要です。
とは言っても、特別な練習は必要なく、普段行なっているボレーボレーやボレー対ストロークでハーフボレーの判断を磨くことができます。
練習方法を3つ紹介します。
- お互いサービスラインでボレーボレー
- お互いサービスラインでボレー対ストローク
- ボレー対ストローク
お互いサービスラインでボレーボレー
お互いサービスラインに立ち、足元を狙ってボレーボレーをします。
ボールのスピードと弾道でバウンド地点を予測して、ボレーかハーフボレーか判断します。
ボールのスピードが遅ければ、失速して手前でボールがバウンドしやすいです。
そんなときは、ハーフボレーで返球します。
ボールのスピードが速ければ、思ったよりボールが伸びてきます。
そんなときは、バウンドする前にボレーで返球しましょう。
お互いサービスラインでボレー対ストローク
お互いの立ち位置は同じサービスラインですが、ボレー側とストローク側に分かれて練習します。
ボレー側は、相手がグランドストロークで打ちやすい深さに返球します。
グランドストローク側は、台となってボレー側の足元を狙います。
グランドストロークのボールは順回転がかかるので、ボレーボレーのときとはボールの軌道が違います。
当然、バウンド後の弾み方も違います。
グランドストローク側がトップスピンとアンダースピンを混ぜて返球すると、さらに実戦的な練習になります。
トップスピンのボールは手前で急激に落ちてくるので、ハーフボレーの方が返球しやすいです。
バウンド後の弾みも大きいので、バウンド直後にボールをヒットできると気持ちよく飛んでくれます。
アンダースピンのボールは伸びてくるので、バウンドするのを待つよりノーバウンドでボレーするほうが適しています。
バウンド後に低く滑ってくるので、ハーフボレーで返す場合は通常よりラケット面を上に向けてボールをとらえないとネットしてしまいます。
そういう意味でも、アンダースピンの返球にはラケット面を上向きにしているローボレーのほうが相性がいいです。
ボレー対ストローク
仕上げは、ボレー対ストロークです。
ボレー側は、サービスラインの1歩前にポジションをとり、ボレーかハーフボレーか判断しながら返球します。
グランドストローク側は、台となってボレー側の足元を狙って打ちます。
ボレーヤーのポジションはサービスライン1歩前ですが、打つときは足を踏み込んでネットに近づいてボレーします。
ハーフボレーで返球する場合はバウンド地点に入ってから打ちます。
打ったら素早く下がって、元のポジションに戻ります。
テニスのハーフボレーに必要なボールコントロール
ハーフボレーの練習は、打ち方を覚えて判断できるようになっても、まだ終わりではありません。
ハーフボレーはただ返すだけではなく、ボールコントロールが必要です。
ダブルスでハーフボレーを打たされたとき、相手のネットプレーヤーに攻められた経験はないでしょうか?
相手の攻撃を防ぐためには、ハーフボレーに下記のプラスアルファが必要になります。
- ネットギリギリを通す
- コースの打ち分け
- ロブを上げる
浮いたボールを叩かれないように、ネットギリギリを狙う。
コースを変えて、ポーチに出てきた相手の逆をつく。
ネットにつめてきた相手の頭上にロブを上げる。
つまり、ただハーフボレーで返すのではなく、相手の動きを予測しながらボールをコントロールする必要があります。
ハーフボレーの打ち方と判断をマスターしたら、次のステップとして上記のプラスアルファに取り組んでみてください。
以上、「テニスのハーフボレーの練習方法【打ち方と判断】」でした。