こんにちは、リョウジです!
サーブは唯一自分のペースで始められるショットですが、非常に習得が難しいショットです。
そして、指導者によって言っていることが違っていたりします。(他のショットにも言えることですが…)
サーブの打ち方を分解していくと、考えなくてはならない項目は非常に多いですが、まとめて扱ったほうがいい項目もあります。
サーブで4つの項目をセットで考える
下記4つの項目は、分けて考えるよりセットで考えたほうがスムーズです。
- グリップの握り
- 最初のスタンス
- トスアップする方向
- スイングの方向
「打点の位置」を入れると5つのセットになりますが、トスアップの方向とスイングの方向で打点はある程度定まりますので外しておきます。
グリップの握りを基準に、組み合わせの例を3つ、右利きの場合で説明します。(左利きは左右逆になります。)
- イースタングリップ(手首は曲げない)
- コンチネンタルグリップ(手首を背屈)
- コンチネンタルグリップ(手首は曲げない)
イースタングリップ(手首は曲げない)
イースタングリップで握り、インパクトで手首を折らないで打つ場合です。(手首をまったく曲げないのではなく、大きく背屈させないという意味です。)
【イースタングリップ(手首は曲げない)】
- 最初のスタンス → スクエアスタンス
- トスアップする方向 → 右斜め前
- スイングの方向 → 打つ方向
スタンスはスクエアスタンスをとり、身体が打つ方向の横向きからスタートして、前向きになるまで回転します。
右斜め前に打点がとれるように、トスアップも右斜め前にとります。
打つ方向とスイングする方向が同じなので、ボールをフラットな当たりで打ちやすいです。
初心者や子どもには、1番やさしい組み合わせです。
ボールに回転がかけづらく、スイングスピードを変えて、ボールをコントロールすることになります。
コンチネンタルグリップ(手首を背屈)
コンチネンタルグリップで握り、インパクトで手首を背屈(手の甲側に手首を折る)させて打つ場合です。
【コンチネンタルグリップ(手首を背屈)】
- 最初のスタンス → スクエアスタンス
- トスアップする方向 → 右斜め前
- スイングの方向 → 打つ方向
グリップはコンチネンタルグリップで握っていますが、手首を背屈しているため、本質的には手首を曲げずにイースタングリップで握って打つのと変わりません。
従って、「最初のスタンス・トスアップする方向・スイングの方向」は、手首を曲げずにイースタングリップで握って打つのと同じです。
初心者や子どもにとって、イースタングリップでサーブを打つよりは負荷が上がります。
サーブ練習で、最初にコンチネンタルグリップを教えた場合、この打ち方になります。
ベースはフラットサーブになります。
このまま打ち続けると、次第にグリップの握りが厚くなっていく傾向があります。(手首が楽なイースタングリップに近づいていきます。)
コンチネンタルグリップ(手首は曲げない)
コンチネンタルグリップで握り、インパクトで手首を折らないで打つ場合です。
【コンチネンタルグリップ(手首は曲げない)】
- 最初のスタンス → クローズドスタンス
- トスアップする方向 → 右横
- スイングの方向 → 右斜め前
コンチネンタルグリップで握り、手首を曲げないで打つ場合、イースタングリップと同じように「スクエアスタンス・右斜め前にトスアップ・打つ方向にスイング」で打つとどうなるでしょうか?
グリップを薄く握っている分、インパクトでラケット面は打つ方向より左に向きます。
そのまま振り抜くと、ボールは狙った方向より左にずれて、さらに左に曲がっていきます。
左方向へのずれと曲がりを計算に入れて、最初のスクエアスタンスを打つ方向の右に対してとります。
つまり、最初にクローズドスタンスをとります。
それに伴い、右斜め前に上げていたトスアップは、右横から上げているように見えます。
クローズドスタンスになることで、スイングも打つ方向から右斜め前方向に変わって見えます。
コンチネンタルグリップで握り、手首を曲げないで打つと、ベースがボールに回転がかかるサーブに変わります。
スイングスピードではなく、回転量を調節してボールをコントロールします。
この手首を曲げないでコンチネンタルグリップで握るサーブが推奨されている打ち方です。
以上、4つの項目をセットで考えた組み合わせの例でした。
書いたようにはうまくいかないにしても、4つをセットにして考えることは大事です。
狙ったサービスボックスに入る入らないは置いといて、トロフィーポジションからしっかりとボールを打ち抜ければ、4つの項目をセットで変更することも可能ではないでしょうか。