こんにちは、リョウジです!
1ショット30〜50打でも壁打ちで継続して練習すれば十分な効果が望めます。
もし、壁打ちでさらに上達スピードを上げるなら、打数を増やす選択肢が考えられます。
打数を増やしても、飽きずに壁打ちができる方法を紹介します。
テニスの壁打ちで飽きずに打数を増やす方法
壁打ちで飽きずに打数を増やすには、下記の方法があります。
- 1セットの打数を決めて何セットか行う
- 意識を変えて打ってみる
- 打ち方を変えてみる
- 2つのショットをミックスさせる
上記の方法を組み合わせれば、壁打ちで打数を増やすのが割と容易になります。
1セットの打数を決めて何セットか行う
壁打ちで打数を増やしたいなら、まずは下記の方法を取り入れてみてください。
- 1セットの打数を設定する
- 何セットやるかを決める
要は筋トレのようにセットで打数を分けて行います。
1セットの打数を設定する理由は、集中して打ちきるためです。
なので、集中力が途切れない打数に設定する必要があります。
集中できる打数は人それぞれ違いますし、ショットによっても変わってくると思います。
ちょっとした休憩や水分補給は、セットとセットの合間にとるようにします。
打数を増やして強化したいショットがあった場合、下記のような設定が考えられます。
- 1セットを30打に設定
- 3セット行う
上記だと、合計90打のショット練習ができます。
サーブだったら、1打1打の時間が長くなるので、下記のように短く設定してみます。
- 1セットを10打に設定
- 3セット行う
合計30打のサーブ練習です。
もしくは、1セット15打に設定して3セット行うと合計45打です。
セットを設けず一気にこなすこともできますが、集中できる打数には限度があります。
例えば、一気に100回打つと後半がやっつけ仕事のようになりやすいです。
これでは、量はこなせても練習の質が落ちてしまいます。
わたし自身、50打を越えると途中で集中力が切れて、練習の単調さに飽きてしまいます。
50打くらいならいいですが、さらに練習量を増やしたい場合は1セットの打数を設定して、何セットやるかを決めたほうが効率的です。
意識を変えて打ってみる
セットに分けて休憩を挟んで練習しても、合計の打数が多く同じ練習内容だとやはり飽きてしまいます。
そこで同じ練習内容でも、セットに応じて「意識を変えて打ってみる」方法をオススメします。
「意識を変えて打ってみる」と、同じ練習内容でも違った発見や学習が可能です。
もちろん練習での飽きを防止する効果も期待できます。
壁打ち練習で意識できることを下記に挙げておきますので、練習するショットに必要だと思うものがあれば、ぜひ試してみてください。
【最初におさえておきたい意識】
- ターゲットを狙う
- テイクバックの準備
- 打点の位置
【タイミングの意識】
- ボールをとらえるタイミング
- ラケットを振り出すタイミング
【必要に応じて使いたい意識】
- フリーハンドの動き
- 空いている手で身体の開きをガイド
- ボールの当て方
- 力の入れ具合
詳しくは下記の記事をご覧ください。
打ち方を変えてみる
次に、各セットで練習内容を変えてみる方法を考えてみます。
打ち方を変えながら壁打ち練習する方法で、飽きずにショットの打数を増やせます。
打ち方を変えながら練習する場合、下記の方法があります。
- 段階的に練習してみる
- より自分に合う打ち方を模索する
段階的に練習してみる
段階的に練習メニューを分けると、技術を効率よく習得しながら打数を増やせます。
難易度を落として徐々に上げていくことで、課題を少しずつクリアできるからです。
練習の段階を増やした分だけ、打数も増えていきます。
サーブを段階的に練習する場合、下記の方法があります。
- テイクバックしたところからトスを上げて打つ
- テイクバックしてからトスを上げて打つ
- テイクバックとトスを同時に行い打つ
それぞれの課題は下記のとおりです。
- テイクバックしたところからトスを上げて打つ → トスとフォワードスイング
- テイクバックしてからトスを上げて打つ → テイクバック
- テイクバックとトスを同時に行い打つ → テイクバックとトスのタイミングを合わせる
グランドストロークだったら、下記のように段階的に練習できます。
- テイクバックを済ませておく
- テイクバックから行う
- フォアとバックを交互に打つ
それぞれの課題は下記のとおりです。
- テイクバックを済ませておく → フォワードスイングのタイミング
- テイクバックから行う → テイクバックのタイミング
- フォアとバックを交互に打つ → フォアとバックの打ち分け
壁との距離を離していくのも、難易度を徐々に上げていく段階的な練習になります。
壁との距離が離れるにつれ、ボールの当て方を変えていきます。
ボレーやスライスなら、柔らかいタッチから推進力のあるスイングに変えていきます。
グランドストロークなら、薄い当たりから厚い当たりに変えていきます。
より自分に合う打ち方を模索する
より自分に合う打ち方を模索するのに、各セットで打ち方を変えてみる方法もあります。
無理に打ち方を変える必要はありませんが、フォーム改良をする場合にはやってみる価値はあります。
いくつかの方法を実際に試してみないと、自分に合う打ち方かどうかはわかりません。
例えばサーブです。
テイクバック・体重移動・フットワークなどいくつも選択肢があり、それぞれ長所と短所があります。
より自分に合う打ち方が見つかるまでは、複数の打ち方を同時に練習すると、結果的にサーブの打数は増やせます。
2つのショットをミックスさせる
2つのショットをミックスさせるセットを用意することも、多少ですが打数を増やせます。
例えば、グランドストロークの
フォアハンドストロークとバックハンドストロークを交互に打つ方法です。
交互ではなく、打数を決めて切り替える方法も考えられます。(例えば、フォアを3回打つ⇄バックを3回打つを繰り返したり…)
また、トップスピンとスライスをミックスさせる練習も有効です。
とはいえ、2つのショットをミックスさせる真の目的は、規則的なショットの切り替えを自動化することです。
規則的はショットの切り替えを訓練することは、不規則にショットを使い分ける実戦の負荷を下げることができます。
ショットを使い分けるスキルを磨く必要がなく、単に打数を上げたいだけなら無理に取り入れなくてもいい練習です。
テニスの壁打ちで打数を増やす前に気をつけたいこと
テニスの壁打ちで飽きずに打数を増やす方法を紹介しましたが、実際に行う前に気をつけたいことを書いておきます。
継続できる打数を設定する
壁打ちをする際に、上達を急いでしまうと打数を大幅に増やしたくなります。
ですが、それよりも「長く継続できる打数を設定する」ほうが大切です。
テニスの上達には時間がかかるので、長い目で見る必要があるからです。
打数を増やしても、壁打ちを継続できずにやめてしまったら、合計の打数はそれほど伸ばせません。
【悪い例】
フォアハンドストロークを壁打ちで500回打ったが、3日でやめてしまった。
【いい例】
フォアハンドストロークを壁打ちで100回打つのを半年間継続した。
【いい例】のほうが打数を上げるのに時間はかかりますが、練習頻度が週1回だとしても打数は【悪い例】の1500打を上回ります。
また、一気に打数を上げると手首・肘・肩を酷使することになり、ケガの原因になりかねません。
ケガをしてしまうと、長期間テニスができなくなるリスクもあります。
上達に合わせて少しずつ打数を上げていくならまだいいですが、それでも少し物足りないくらいの打数に設定すると挫折しにくくなります。
打数を増やす目的をはっきりさせる
壁打ちでショットの打数を増やす場合、打数を増やす目的をはっきりさせておきましょう。
そして、その目的は壁打ちで習得できることなのかも考える必要があります。
壁打ちではできないことが目的だった場合、いくら打数を増やしても時間のムダだからです。
目的が下記の場合、いくら壁打ちで打数を増やしても効果は上がりません。
- 試合で勝ちたい(どうやって?)
- 実戦的なボールを返球できるようになりたい(壁打ちは死んだボールが返ってくる)
- ストレートラリーがつながるようになりたい(打ったボールがどこに落下したかわからない)
下記なら、打数を増やすとより早く目的を達成できます。
- 練習量の少ないショットを強化したい
- 特定のタイミングでボールを打てるようになりたい
- ボレー対ストロークのストロークがつながるようになりたい
壁打ちでできることとできないことを把握しておくといいでしょう。
以上、「テニスの壁打ちで飽きずに打数を増やす方法」でした。