こんにちは、リョウジです!
テニスの球出し練習だけに特化したプログラムがあることをご存じでしょうか?
球出しだけのプログラムは、いろいろな目的で利用できて、大変便利です。
球出しとは?
球出しとは、決められた場所へ、規則的にボールを出すことです。
ネットの向こうからボールを出すときは、ラケットでボールを送ります。(ラケットトス。)
ネットの向こうに行かないで、打つ人のそばからボールを手で出すときは、手出し(ハンドトス)ともいいます。
テニススクールでは、生徒さんが列に並び、コーチがラケットで球出しをしたり、手出しをして、順番に打ってもらいます。
ラケットでの球出しや手出しのメリットは、決められた場所にボールを繰り返し出してもらうことで、反復練習ができることです。
コントロール練習として
球出しは、飛んできたボールをコーンに当てるゲームのように楽しいです。
オートテニス(テニス版バッティングセンター)のように楽しめるので、球出しだけのプログラムでも需要があるのです。
コートの向こうに相手がいないので、打つのにストレスがかからないのも魅力です。
自分の打ちやすいところに飛んできたボールを、繰り返しターゲットに狙うことでコントロールの精度が上がっていきます。
フォームやモーションのチェックとして
球出しでは、毎回同じところにボールがくるので、フォーム(形)やモーション(動き)をチェックしながら、練習が可能です。
ラリーなどの生きたボールで練習すると、毎回違う場所にボールがくるので、フォームやモーションの確認がしづらいです。
ジュニアのドリルとして
ジュニアが球出し(手出しも)で練習する場合、動きをともなうドリルが有効です。
前後に動きながら打ったり、左右に動きながら打ったり、回り込んで打ったりします。
ボールに近づくまたは離れるフットワーク、ボールの入り方を繰り返し練習します。
その場で打つ球出しに比べて、運動量も多く、呼吸も苦しくなっていくので、ハードなトレーニングになります。
打ちやすい場所にボールがくる球出し練習とは、明らかに目的が違います。
ウォーミングアップとして
球出しは、ウォーミングアップとしても使えます。
ウォーミングアップとは、ゲームをする前に1通りショットを打って、コンディションを確認することです。
よくプロテニスプレーヤーが試合前にしているラリーです。
ダブルスのウォーミングアップを1コートで行う場合、通常半面ずつ2列で行います。
その場合は、1コートで4人がウォーミングアップします。
もし、人数が多い場合、3列でウォーミングアップを行なっても6人までしか入れません。
そんなとき、球出しを使うと、7人以上の人数がいても、まとめて1面でウォーミングアップができます。
グランドストローク、ボレー、スマッシュをそれぞれ球出し練習した後、みんなでサーブの打ちっぱなしをすれば終了です。
もちろん球出しする人が必要になりますが…
最後に…
球出し練習だけでは、うまく打てるようになっても、実戦では通じません。
ただ、目的がはっきりしている場合は、同じシチュエーションで繰り返し練習できる球出しは、非常に効率がいいです。
普段ライブボール(生きたボール)でしかテニスをしない方も、目的に応じて球出し練習を取り入れてみてください!