テニススクールのレッスンはどんな流れなの?【基本メニュー編】

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
テニスがしたい人
テニススクールに興味があるけど、どんな流れでレッスンが進むんだろう?

こんにちは、リョウジです!

テニススクールのレッスンには、基本的な流れがあります。

テニスコーチはこの流れに沿ってグループレッスンを行っています。

一見型破りのレッスンをしているように見えても、この流れを応用している場合が多いです。

テニススクールの運営に10年携わっていたわたしが、グループレッスンの基本的な流れを紹介します。

この流れを知っていれば、レッスンでの力の配分もしやすいかと思います。

テニススクールのレッスンはどんな流れなの?【基本メニュー編】

テニススクールのレッスンはどんな流れなの?【基本メニュー編】

テニススクールの通常レッスンは、下記の流れで行います。

  1. ウォームアップ
  2. ミニラリー
  3. 球出し練習
  4. ラリー練習
  5. フォーメーション練習
  6. ゲーム
  7. クールダウン

ウォームアップ

最初に、動的ストレッチと静的ストレッチを組み合わせたウォームアップ(ウォーミングアップ)をします。

生徒さん
いつも遅刻しているからウォームアップで何をやっているのか知らないんだよね…
生徒さん
ちゃんとウォームアップから参加しなさい。ケガするわよ。

要はテニスをするための準備運動です。

身体を起こし、テニスのレッスンを受けられる状態に持っていきます。

日常生活にはないテニス独特の動きを反復したり、可動域を広げて動きをスムーズにすることでケガを防止します。

だいたい5分くらいの時間をかけて行います。

遅刻したとき、身体が動けない状態でいきなりレッスンに入るのは危険です。

ウォームアップを入念に行ってから、レッスンに加わりましょう。

ジュニアのレッスンでは、さまざまなトレーニングをウォームアップで行うテニススクールもあります。

ミニラリー

ウォームアップが終わったら、生徒さん同士短い距離で簡単なラリーをして、ボールとラケットに慣れるようにします。

生徒さん
ちまちま打つのはイヤなんだよな〜早く思いっきり打ちたい…
生徒さん
何言っているの?ミニラリーをちゃんとやるかどうかで、今日の調子が決まるのに…

ミニラリーでは、ワンバウンドでラリーしたり、ノーバウンドでボレーボレーをします。

ミニラリーは力加減しながら打つ練習になり、やわらかいタッチが身につきま
す。

テニスのレベルが上がると、ミニラリーはボールの当て方の練習にもなります。

ボールに順回転(トップスピン)をかけたり、逆回転(アンダースピン)をかけたり…

もちろん、ボールをフラットにとらえる練習にもなります。

また、ミニラリーは眼がボールを追うための準備運動にもなります。

まずは、ミニラリーのゆっくりなボールを眼で追えるようにします。

ミニラリーもウォームアップと同様、そんなに時間をかけません。

その後の練習がタイトになってしまうからです。

レッスンのテーマによっては、ミニラリーを省いてしまう場合もあります。

また、ミニラリーをほとんどしないコーチもいます。

ミニラリーが繋がらない初心者のクラスや子どものレッスンの場合、代わりにラケッティング(ラケットでボールつき)をして、ボールとラケットに慣れる練習をします。

球出し練習

次に、レッスンの基本部分となる球出し練習です。

生徒さん
やったー!オレの好きな練習だ!的のコーン狙うぜ!
生徒さん
死んだボールを打つ練習はあまり好きじゃないんだよね…

ここから運動量が上がっていきます。

コーチが決まったところにボールを出して、生徒さんはボールに近づきながらターゲットのコーンを狙って打ちます。

簡単な例だと、下記のようになります。

  1. グランドストローク【手出し】
  2. グランドストローク【ラケット出し】
  3. ボレー【ラケット出し】
  4. スマッシュ【ラケット出し】

【手出し】はコーチが生徒さんの近くから手でボールを送ります。

手出しはハンドトスともいいます。

【ラケット出し】はコーチがネット越しからラケットでボールを送る場合が多いです。

ラケット出しはラケットトスともいいます。

4カゴ分ボールがあったら、各ドリルを1カゴずつ打つ感じです。(1カゴはだいたい100球以上あります。)

レッスンテーマがあれば、球出しを使ってピンポイントに反復練習ができます。

ラリー練習

さらに運動量が上がり、実戦的な練習に移ります。

レッスンテーマに沿って、対人のラリー練習を行います。

生徒さん
よっしゃー、熱いラリーをかますぜ!
生徒さん
ちゃんとボールをコントロールしてよね。

ローテーションで、コーチとマンツーマンでラリーをしたり、生徒同士で2球交代や2人交代などルールを決めてラリー練習をします。

ボールがどこに飛んでくるか予測したり、相手が打ちやすいようにボールをコントロールする必要があるので、球出し練習に比べて難易度が上がります。

フォーメーション練習

ここから運動量は落ちて、さまざまな状況判断が必要な応用練習に入ります。

フォーメーション練習は、2対2のダブルスの形で行います。

生徒さん
ここのパート、苦手なんだよね…待っている時間が長いし。
生徒さん
何言ってるの?わたしはフォーメーション練習のためにレッスンに来ているんだけど。

コート1面でのレッスンであれば、コートに入れるのは4人。

コーチが入れば、コートに入れる生徒さんは3人。

フォーメーション練習ではコートの外で待っている生徒さんが増えるので、ラリー練習より全体の運動量が落ちます。

雁行陣や並行陣といった陣形をとり、ポジションや配球を練習します。

球出しやラリーで練習した成果を、実際にダブルスの中で試してみます。

フォーメーション練習を重点的にやるときは、各練習パートの時間がタイトになるので、コーチは時間配分に気をつけてレッスンを進めています。

もしくは、ミニラリーや球出し練習を省いて、余裕を持って進める場合もあります。

単体のショットがレッスンテーマなら、フォーメーション練習を省く場合もあります。

初心者やジュニアのクラスもフォーメーション練習を省く場合が多いです。

ゲーム

ポイントを競う楽しいパートがゲームです。

生徒さん
やっとゲームの時間だ!この時間が楽しくてオレはレッスンに来ているんだ。
生徒さん
ゲームの時間はいらないから、フォーメーション練習をもっと長くしてほしい…

残り時間や生徒数によって、臨機応変にルールを変えてゲームを行います。

基本的にはサーブからスタートしますが、レッスンテーマの内容が反映しやすいように、縛りを入れてゲームをする場合もあります。

例えば、レッスンテーマがアプローチショットの場合です。

コーチはチャレンジャー側に浅いボールを送り、アプローチショットを打たせたところからゲームをスタートします。

時間に余裕があれば、途中からルールを変更して、通常のサーブからゲームをスタートされることもできます。

クールダウン

最後は、クールダウンをします。

生徒さん
明日の仕事に響かないように、しっかり伸ばすぜ!
生徒さん
これじゃあ足りないから、お風呂の後ゆっくり伸ばそう…

テニスのレッスンで酷使して硬くなった筋肉を、静的ストレッチでほぐします。

時間がないときは、生徒さん各自でクールダウンをお願いする場合もあります。

身体の疲れを翌日に持ち越さないように、時間をかけてクールダウンをしましょう。

最後に…

基本メニューの流れは上記のようになりますが、レッスン中にサーブを使う機会がなければ、間にサーブ練習を入れたりもします。

例えば、球出し練習の後、カゴに残ったボールでサーブ練習をしたり…

もしくは、ゲームに入る前にサーブ練習を行ったり…

レッスンは徐々に生徒さんのパフォーマンスが上がるように、簡単なことから難しいことにチャレンジしていきます。

レッスンの流れと各パートの目的を理解していると、「このパートは何のためにやっているのか」と「各パートで何を意識したらいいのか」がわかります。

練習の成果を最大限出せるように、気にしてみてください。