こんにちは、リョウジです!
バックハンドストロークは、両手打ちのプレーヤーが多く、テニスをこれから始める人にもオススメです。
しかし、当然ながらすべての人に両手打ちが合うわけではありません。
わたし自身がそうでした。
両手バックハンドストロークがいつまでたっても合わず、片手打ちに変更したら1年でどうにかなった話をしたいと思います。
テニスの片手バックストロークに変更したら1年でどうにかなった話
10〜20代前半の頃は迷うことなく両手バックハンドストローク一択でプレーしていました。
そのときはバックハンドストロークに苦手意識も特にありませんでした。
長いブランクを経てテニスを再開するとき、なんとなく片手バックハンドストロークに変更しました。
片手だと、左手にボールを持ったまま打てるとか安易な理由だったと思います。
わたしの片手バックはよっぽど酷かったのか、「両手打ちにしたほうがいい」とよく周りからアドバイスされました。(バックにボールが来ると返らないことも多かったので…)
「片手バックハンドストロークを続けていたら、物になるまで10年かかる。」とまで言われてしまい、結局両手バックハンドストロークに戻したのを覚えています。
しかし、両手バックハンドストロークに戻しても長い期間苦しむ羽目になりました。
両手バックハンドストロークをあきらめる
いくら練習してもまともに当たらない両手バックハンドストローク。
両手打ちをあきらめるまで、5年以上かかってしまいました。
決断まで時間はかかりましたが、両手バックを捨て片手バックにシフトした基準は打感でした。
普段あまり打たないにもかかわらず、片手バックハンドストロークは簡単なボールであればスイートスポットでとらえやすく、スッキリとした打感だったのです。
片手で打つため、フォアハンドストロークの打感に近かったのもあります。
両手バックハンドストロークで悩んでいる間、片手打ちバックハンドストロークに変更する選択肢は最初ありませんでした。
しかし、いつまでたってもスイートスポットに当たらず、次第に気持ち悪い打感に耐えられなくなりました。
そこで片手打ちに変更する選択肢を検討し始めました。
片手バックはまったくゼロからのスタートではありませんでしたが、正直に言って最初は使いものになりませんでした。
片手バックハンドストロークの習得方法
最初は打ち込まれるとまったく返らない片手バックハンドストロークでしたが、1年で安定してくれました。
ついに、バックハンドストロークがうまく打てない悩みから解放されました。
片手バックハンドストロークが安定するまでにやったことを書いておきます。
- 両手打ちで打たない
- 試合で練習
- 球出し練習【前後の動き】
- 球出し練習【左右の打ち分け】
両手打ちで打たない
まず、一切両手打ちで打たないようにしました。
打点やスイングがごちゃまぜになってしまうからです。
両手バックはきっぱり捨てました。
試合で練習
そして、マッチ練習や草トーナメントといった実戦の場で片手バックハンドストロークを練習し続けました。
当然ゲームではバックハンドを狙われるので望まなくてもいっぱい打つ練習ができました。
アドサイドでクロスラリーの練習もいいですが、試合のほうが真剣にボールをコントロールし、うまくかわせるようになったりします。
よくボコボコにやられましたが、 1年くらいで返球できるようになりました。
球出し練習【前後の動き】
試合で見つけた課題は球出しで補強しました。
片手バックは打点が狭いので、ボールの深さが変わっても素早く対応できるように、球出しで前後に動きながら打つ練習をよくやりました。
球出し練習【左右の打ち分け】
また、バックハンドストローク同士のクロスラリーから攻撃を仕掛けられるように、球出しで左右の打ち分け練習もよくやりました。
特に、シングルスでダウン・ザ・ラインに打ち抜けるように、クロスからの球出しをストレートに打つ練習に力を入れました。
わたしはシングルス中心の練習ばかりやっていましたが、もしダブルス中心でやるならリターンの強化が必要だと感じました。
バックハンドに来たサーブを、相手の前衛に捕まらないようにクロス(逆クロス)へリターンできないとしんどいと思います。
片手バックハンドストロークに変更して思うこと
片手バックハンドストロークに変更して思ったことをまとめておきます。
- 低い打点が打ちやすい
- 浅いボールの処理が楽
- スライスとの打ち分けがスムーズ
- バックボレーの感覚もよくなる
- 弾むボールに弱い
- 横に走らされると踏ん張りづらい
- リターンで打ち負ける
- カウンターショットが決まりづらい
- ヒッティングゾーンが狭い
片手バックハンドストロークのメリットとデメリットを練習や試合で体感しました。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
バックハンドストロークの片手と両手、それぞれの利点をまとめています。
テニスの両手打ちバックハンドストロークが合わなかった理由を考える
両手打ちバックハンドストロークがいつまでたっても自分に合わなかった理由を考えてみました。
もしどれか該当するものがあれば、片手バックハンドストロークを検討する価値はあるかもしれません。
ラケットは立てるべき?寝かすべき?
当時のわたしは両手バックハンドストロークでラケットを立てるべきか寝かすべきかでさまよっていました。
「テイクバックでラケットを立てるのか寝かすのか」と「インパクトでラケットを立てるのか寝かすのか」でこんがらがってしまい、スイングがいつまでたっても安定してくれません。
周りの両手バックハンドストロークが得意な人を見てもいろいろなタイプがいて、さらにわたしを悩ますだけでした。
また、両手バックハンドストロークが得意な人にアドバイスをもらっても、それぞれ言っていることが違い、なかなか生かすことができなかったです。
テイクバックでラケット面をふせるべき?開くべき?
テイクバックしたときにラケット面をふせる(シャットフェイス)べきなのか、開く(オープンフェイス)べきなのかも両手バックをわからなくしました。
わたしが両手バックハンドストロークで打っていたときは、テイクバックでラケット面を開くことは一般的に勧められていませんでした。
どちらかといえば、左手のフォアハンドストロークをイメージしてラケット面をふせるように言われていました。
ですが、男子のプロテニス選手を見るとラケット面が開いて見えるのです。
片手バックハンドストロークもテイクバックの時点でラケット面が開いています。
フォアハンドストロークと同じ理屈で考えるのか、それともバックハンドストローク独自のテクニックとして考えるのかわからなくなっていました。
そのときは、ラケット面の向きとスイング方向を組み合わせてボールを飛ばすという考え方がまだありませんでした。
スイートスポットでボールをとらえられない
いろいろ迷ってはいじっていたこともあり、両手バックハンドストロークで練習を重ねても、ラケットのスイートスポットでなかなか打てませんでした。
おそらくボールとの距離感もスイング軌道も間違えたまま打っていたのだと思います。
両手バックハンドストロークを打つと打感が気持ち悪く、いつまでたってもうまくなる気がしませんでした。
いろいろな打点で打っていた
わたしの両手バックがいつまでたってもよくならなかった原因の1つに、「スイングが安定しないうちからいろいろな打点で打っていた」ことが挙げられます。
両手バックはなんとなく返せてしまうので、前後のフットワークを省きがちです。
そうなると、打つ高さが定まらず、結果としてスイングが安定しません。
片手バックのほうが打点のエリアが狭くごまかしがきかないので、打ちやすいポジションに入る意識が高まりやすいです。
例えば、高く弾むボールを下がらずに両手バックで打っていると、上半身の力で打ってしまい、うまくボールに力が伝わりません。
これでは力強く安定した両手バックが手に入りません。
最初のうちは、1つの打点で打ち続けることがスイングの安定につながります。
最後に…
両手バックハンドストロークがうまく打てなくても、片手打ちを試してみたら道が開ける場合もあると言うお話でした。
この経験でわたしが得たことは、「常識にとらわれずいろいろ試したほうがいい」ということでした。
わたしは下記のように決めつけていました。
- 片手バックより両手バックのほうが断然有利
- 自分には片手バックで打つセンスはない
もし両手バックハンドストロークがいつまでたってもうまくいかなければ、思い切って片手バックハンドストロークにチャレンジするのもありだと思います。