ジュニアの生徒さんがレッスンで無理なくテニスのカウント方法を覚える方法

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こんにちは、リョウジです!

子どもがテニススクールに通っているけれど、いまだにテニスのカウント方法を知らないなんてことはありませんか?

なぜ子どもがテニスのカウント方法を知らないままなのかと、どうしたらジュニアのレッスンの中でテニスのカウント方法が覚えられるかを考えたいと思います。

なぜ子どもがテニスのカウント方法を知らないままなのか

ジュニアのレッスンは、大人のレッスンに比べて時間が短く、60分くらいのところが多いです。

小さい子どもになればなるほど、集中力もありません。

そんな中で、テニスの大まかなルールや技術をレッスンで指導しますが、テニスのカウント方法まで教える時間がなかなかありません。

子どもたちがテニスのカウント方法を知らないのは、そのためです。

どうしたらジュニアのレッスンの中でテニスのカウント方法が覚えられるか

テニスのカウント方法は、子どもが簡単に覚えられるものではありません。

カウント方法をいっぺんに教えようとしたら、ボールを打つことなくレッスン時間が終了してしまいます。

長い目で少しずつカウント方法を覚えられるように、レッスンに組み込んでいくしかありません。

カウント方法を覚えると同時に、サーブの技術と精度を少しずつ高めていく必要があります。

レッスンでテニスのカウント方法を段階的に覚える方法

ポイントをかけてゲーム形式で練習するとき、子どもたちがサーブを打てないうちは、コーチの球出しからスタートします。

ここからサーブを導入しつつ、少しずつカウント方法を覚えていきます。

「おねがいします」「ありがとうございました」

始まりと終わりのあいさつは、ゲームでサーブを導入する前から教えることができます。

いっぺんに覚えなくてすむように、早めにあいさつは習慣にします。

あいさつは、おじぎをしながら相手に聞こえる声でします。

ゲームを始める前に「おねがいします」を言い、ゲームが終わったらネット越しで握手をしながら「ありがとうございました」と言います。

「アウト」を言ってみる

アウトのコールも、ゲームでサーブを導入する前から教えることができます。

今までコーチがコールしていた「アウト」を、子どもたちが入っているか判断して言ってもらいます。

ボールがちょっとでもラインに触れていれば、「イン」であることを教えます。

テニスコートにボールが入っているかわからないときは、プレーを続行するようにします。

相手に聞こえるように大きな声で「アウト」を言うように指導しますが、大きな声でコールできない子もいます。

「アウト」を言うと同時に人差し指を伸ばして、手を挙げるようにします。

サーブからスタートさせる

まずは、サーブからポイントがスタートすることを教えます。

デュースサイドとアドバンテージサイドから交互にサーブ・レシーブすることは、後回しにします。

コートの中央(センターマーク)からでいいので、レシーバーが構えているのを確認してから、サーブを打ちます。

サーブがネットを越えて相手のコートに入ったら、成功とします。

レシーバーには、ボールがコートに入らなかったときに「フォルト」と言い、人差し指を伸ばして手を挙げるように教えます。

ネットに当たってコートに入らない場合は「フォルト」、コートに入った場合は「レット」となり、サーブをやり直しできることを教えます。

「レット」になった場合も、レシーバーは「レット」と言うように教えます。

サーブを1球打たせて相手コートに入らなかった場合は、コーチが代わりに球出しもしくはサーブしてスタートします。(コーチがサーブした方がリターンの練習にはなりますが、球出しした方が時間を短縮できます。)

サーブでは、ネットを越えるくらいボールを飛ばす技術が必要になります。

サーバーがポイントをコールする

子どもたちがサーブからポイントをスタートさせることに慣れてきたら、サーバーがポイントをコールすることを教えます。

コールはテニス特有のカウント方法「15・30・40」を使わず、例えば3点先取で「1対2」などと、子どもたちがすぐわかるルールとカウント方法でゲームをします。

サーバーは、自分のポイントをコールしてから、相手のポイントをコールするように気をつけます。

生徒数が多ければ、チーム戦(サーバーチームとレシーバーチームに分ける)にして、サーバーチームがポイントを忘れないように記憶して、ポイントをコールする方法もとれます。

サーブは2回まで打てる

子どもたちがサーブからポイントをスタートさせることに慣れてきたら、サーブは2回まで打てることを教えます。

2回目のサーブ(セカンドサーブ)は、難易度を下げるため、ベースラインの前からサーブしてもいいルールにすると、ダブルフォルトが減ります。

サーブを2球打たせて相手コートに入らないことが多い場合は、コーチが代わりに球出しもしくはサーブしてスタートします。

ネットとサービスラインの間に、サーブを入れる

サーブの負荷を上げていきます。

ネットとサービスラインの間にサーブが入ったら、成功とします。

サーブでは、ボールの飛距離を調整する技術が必要になります。

1ゲームのカウント方法を少しずつ覚える

レッスンでホワイトボードを使っていれば、カウントの説明はしやすくなります。

下記のようにポイントを言えるように訓練します。

0ポイント → 0(ラブ)
1ポイント → 15(フィフティーン)
2ポイント → 30(サーティ)
3ポイント → 40(フォーティ)
4ポイント → game(ゲーム)

ポイントの言い方は、ホワイトボードに書いておけば、子どもたちが忘れたときに自分たちで確認できます。

時計の針で説明するとわかりやすいです。

時計の針が、先に1周(0 → 15 → 30 → 40 → 1周)すると1ゲームとれます。

(なぜ45ではなくて40か?を説明すると親切です。フォーティーファイブだと長くて言いづらいので、フォーティーになったんだよと伝えると納得します。)

サーバー(自分)とレシーバー(相手)、両方のカウントを言うときの説明も必要です。

自分と相手のポイント数が同じときは、オールを使ってコールします。

0 – 0 ラブ オール
15 – 0 フィフティーン ラブ
0 -15 ラブ フィフティーン
15-15 フィフティーン オール
30 – 0 サーティ ラブ
0 -30 ラブ サーティ
30-15 サーティ フィフティーン
15-30 フィフティーン サーティ
30-30 サーティ オール
40 – 0 フォーティ ラブ
0 – 40 ラブ フォーティ
40-15 フォーティ フィフティーン
15-40 フィフティーン フォーティ
40-30 フォーティ サーティ
30-40 サーティ フォーティ
40-40 フォーティ オール → デュース

最初のうちは、40-40(フォーティ オール)になったら、1本勝負にします。(ノーアドバンテージ方式)

サーブ練習でカウントコールしてみる

サーブ練習のとき、ホワイトボードなどを見ながら、カウントコールの練習をしてみます。

サーブが入ったら、自分(サーバー)のポイント、2球打って2球とも入らなかったら、相手(レシーバー)のポイントでカウントのコールをします。

また、サーブを打つ前にベースラインを踏んでしまったり、越えてしまうとフットフォルトになってしまうことを教えます。

ゲームでテニスのカウント方法で言ってみる

サーブ練習でカウントコールに慣れてきたら、ゲームで実際にカウントを言ってみます。

最初は、0・15・30のみを使用した2点先取から始めます。

慣れてきたら、0・15・30・40を使用して3点先取にします。

最終的には4点先取でカウントコールできるようにします。

デュースサイドとアドバンテージサイド交互にサーブを打って、ポイントを開始する

デュースサイドとアドバンテージサイド、交互にサーブ・レシーブします。

最初のポイントは、必ずコートの右側のデュースサイドからスタートすることを教えます。

ダブルスをする場合は、サーバー側は2人の役割が変わらず、ポイントごとに横にポジションを移動します。

レシーブ側は2人で守るサイドを決めて、ポイントごとに縦にポジションを移動します。(交互に前衛と後衛になり、役割が入れ替わります。)

40-40(フォーティー オール)になったら1本勝負にしますが、レシーバーがサイドを選べることを教えます。

サーブでは、クロスのサービスボックスを狙って打ちますが、難しければクロス半面にサーブが入ればインにします。

サーブでは、ボールの方向と飛距離を調整する技術が必要になります。

デュースありのカウント方法を覚える

通常のルールでは、デュース(40-40)になると、一方が2ポイント連取するまでゲームが終わりません。

  • デュース
  • アドバンテージサーバー(デュース後サーバーが得点)
  • アドバンテージレシーバー(デュース後レシーバーが得点)

デュースありのカウント方法は、ゲーム練習をデュースからスタートすれば効率よく覚えられます。

ラケット回しでサーブ権やコートを決める

ノーアドバンテージ方式やデュースありでゲームをすることに慣れてきたら、ゲームを始める前に、ラケット回しでサーブ権やコートを決めることも教えます。

片方のプレーヤーがラケットヘッドを地面につけてラケットを回し、もう片方のプレーヤーが、「アップ(スムース)」か「ダウン(ラフ)」かを当てます。

ラケットが地面についたとき、グリップエンドについているメーカーのマークが通常どおり読めるなら「アップ(スムース)」、マークが逆さになっていたら「ダウン(ラフ)」です。

当たった方が下記のどれか1つを選べます。

  1. サーブかレシーブを選ぶ
  2. コートを選ぶ
  3. 相手にゆだねる

レッスンをまるごと試合に当てて、テニスというゲームの流れを知る

ターム(期)の最終レッスンのときなどに、球出しで軽くウォーミングアップをして、残り時間を試合に当てると、子どもたちはゲームの流れを知ることができます。

1セットやるのはレッスン時間や生徒数の問題で難しいものの、何ゲームか続けてやることで、サービス権の移動とコートチェンジのタイミングを教えます。

サービス権の移動は、シングルスなら自分と相手の交互です。

ダブルスなら自分たちのペアと相手ペア交互にサービス権が移りながら、4ゲームで全員サービスを打つようにします。

コートチェンジは、最初の1ゲームが終わるとコートチェンジして、その後は2ゲーム終わるごとにコートチェンジします。

タイブレークを覚える

ゲームカウントが6 – 6になったときに行うのがタイブレーク。

先に7ポイント取った方がセットをとれます。

1ポイントずつサーブ・レシーブのサイドが変わり、6ポイントごとにコートチェンジします。

サーブ権は最初の1ポイントが終わると相手側に移り、その後は2ポイント終わるごとに相手側に移ります。

どんなときタイブレークになるのかを子どもたちに教えるのはもちろんですが、サーブ権がすぐに移動してお互いにサーブ・レシーブが打てるタイブレークは、レッスンのゲーム練習でも重宝します。

テニスのカウント方法に慣れてきたら、たまにタイブレークをゲーム練習に取り入れて、レッスンのマンネリ化を防ぎます。

打てるようになることとゲームを楽しめるようになること、どちらを優先するか?

限られた時間で、子どもたちに少しでも早く打てるようになってもらいたいと思うと、テニスのカウント方法を教えるのに、時間を割くことができなくなります。

しかし、子どもたちに少しでも早くテニスというゲームを楽しんでもらいたい場合は、テニスのカウント方法を少しずつ覚えて、実際にコールしてみるべきです。

レッスンでカウント方法を教えるためには、レッスンでのサーブ練習が必要なのと、サーブからスタートさせる分ゲームの時間を充分にとること、ゲームのポイント間を短くするための工夫が必要になります。

最後に…

テニスに興味があれば、テニスのテレビゲームやアプリ、テレビで放送しているプロテニスプレーヤーの試合を見て、比較的早くテニスのカウント方法を覚えられます。

ただ、テニスを習いごとの1つとして通っていて、そこまで興味がない生徒さんもたくさんいます。

テニススクールなので、できればレッスンの中でカウント方法も覚えられると、ご両親の方も安心すると思います。