こんにちは、リョウジです!
グランドストロークで横に動いて打った後、次のボールに備えるためのポジションに戻ること(リカバリー)が大切です。
リカバリーのフットワークは、戻る距離に応じて2種類あります。
- 【戻る距離が短い】サイドステップ
- 【戻る距離が長い】クロスオーバーステップ + サイドステップ
【戻る距離が短い】サイドステップ
打った後、次のポジションに移動する距離が短い場合、サイドステップを使って、素早く戻ります。
サイドステップを使えば、打ったボールの方向に身体を向けて、相手の状況やボールを確認しながら戻れます。
相手が打つ前には、すぐに止まってスプリットステップも行えます。
グランドストロークでは、よく使うリカバリーフットワークです。
サイドステップを使うときの注意点
サイドステップでは、スタンスを広くとり、両足が近づきすぎないように細かく動きます。
そうすると、重心を落とすことができます。
バランスを崩したり、足首をひねるのを防ぐ効果があります。
スクウェアスタンスやクローズドスタンスで打った場合
スクウェアスタンスやクローズドスタンスで打った場合、打った後スイングの勢いを利用しながら、後ろにある足を横に出します。
身体は正面向きになり、横に出した足を内側の足に寄せて、サイドステップを開始します。
横に出した足を内側の足に寄せるときは、足裏内側(インエッジ)に力を入れます。
よくある間違いの動きは、スイングと同時に後ろの足が横に出てしまうことです。
打ちながら戻ることを意識するとこの動きになるので、「打つ」と「戻る」を分けて行うようにします。
あくまでも打った後に、身体が回転した勢いを利用して、後ろ足を横に出します。
オープンスタンスやセミオープンスタンスで打った場合
オープンスタンスやセミオープンスタンスで打った場合は簡単です。
そのまま外側にある足を内側の足に寄せて、サイドステップを開始するだけです。
スクウェアスタンスやクローズドスタンスで打った場合と比べて、1動作少なくサイドステップを開始できます。
これがオープンスタンスやセミオープンスタンスの強みの1つです。
【戻る距離が長い】クロスオーバーステップ + サイドステップ
打った後、次のポジションに移動する距離が長い場合、クロスオーバーステップ + サイドステップを使って、素早くリカバリーします。
クロスオーバーステップとは、外側にある足を内側にある足の前をクロスさせるステップです。
次のポジションに移動する距離が長い場合、サイドステップだけで戻ると、歩数が多くなり、時間もかかります。
クロスオーバーステップを最初に大きく入れることで、その後のサイドステップの歩数は減り、短い時間でリカバリーできます。
最終的にサイドステップを使うことで、相手が打つ前には止まって、スプリットステップも行えます。
横方向に長い距離を走らされて、長い距離をリカバリーする必要がある、シングルスの必須フットワークです。
クロスオーバーステップを使うときの注意点
クロスオーバーステップを使うときは、足をクロスさせるだけではなく、骨盤をリカバリーする方向に向けて歩幅を大きくとります。
クロスオーバーステップをイメージしにくい場合は、打った後単純にリカバリーしたい方向に走ってみてください。
大きな歩幅で走った後、サイドステップに切りかえて戻ります。
簡単な言葉で置きかえるとこんな感じです。
難しく考える必要はありません。
そうすると、自然と骨盤がリカバリーする方向に向き、外側の足を蹴って戻るはずです。
スクウェアスタンスやクローズドスタンスで打った場合
スクウェアスタンスやクローズドスタンスで打った場合、打った後スイングの勢いを利用しながら、後ろにある足を横に出します。
この時点では、まだ骨盤は正面を向いています。
内側の足の膝をリカバリーする方向に向くように踏みかえて、骨盤と外側の足の膝をリカバリーする方向に向けます。
外側の足の裏を外に向けて、クロスオーバーステップを行います。
ちょっと複雑かもしれません。
オープンスタンスやセミオープンスタンスで打った場合
オープンスタンスやセミオープンスタンスで打った場合、身体が十分に回転して骨盤がリカバリーする方向まで向いていれば簡単です。(フォアハンドストロークで打つときに多いです。)
そのまま外側にある足をクロスオーバーするだけです。
軸足に重心が乗ったまま、骨盤がリカバリーする方向まで回らない場合は、1動作多くなります。(例えば、片手打ちバックハンドストロークを打つ場合。)
内側の足の膝をリカバリーする方向近く(完全にリカバリーする方向に向く必要はありません。)に踏み変えて、骨盤と外側の足の膝をリカバリーする方向近くに向けます。
外側の足の裏を外に向けて、クロスオーバーステップを行います。
最後に…
リカバリーのフットワークは、球出しで練習することが多いです。
もし、フットワークがうまくできない場合は、ボールなしのシャドウスイングで練習するのがオススメです。
ゆっくりフットワークを確認しながら練習することができます。
テニスコートで行えば、実戦をイメージしやすくなります。
リカバリーフットワークのシャドウスイングは、スピードを上げて行えば、かなりハードなトレーニングとしても使えます。