こんにちは、リョウジです!
長くテニスをしていると、球出し練習で死んだボールを打つよりも実戦練習で生きたボールを打ちたいと思うようになります。
一通りの技術を習得した上級者や長年テニスをしている生徒さんが限られた時間でテニスをする場合はなおさらです。
球出し練習を省き、実戦練習の中にテーマを盛り込むと、レッスンの効率と生徒さんの満足度が上がります。
この記事では、そんなライブボールを中心とした実戦的なレッスンの流れを紹介します。
テニススクールのレッスンはどんな流れなの?【球出しなしのライブボール編】
ウォームアップの体操後、ライブボール中心のレッスンでは下記の順番で練習を進めます。
- ミニラリー
- ローテーションラリー
- フォーメーション
- ゲーム
ゲーム後に時間があれば、クールダウン(静的ストレッチ)を行います。
ミニラリー
最初に、ワンバウンドでショートラリー、ボレーボレー、ミニボレー対ストロークなどを行います。
レッスンテーマによっては、縛りをつけて行う場合もあります。
例えば、下記のような感じです。
- ローボレーがテーマ → お互い足元を狙ってボレーボレー
- スライスがテーマ → スライスのみでショートラリーもしくはミニボレー対スライス
- ショートバウンドがテーマ → サービスラインより後ろに下がらずショートラリー
とはいえ、ミニラリーではあまり長い時間をとらないようにします。
ミニラリーに時間をかけてしまうと、球出しを削った意味がありません。
ローテーションラリー
次に、ローテーションラリーを行います。
レッスンテーマに沿ったラリーを入れる
最低でもローテーションラリーの一角に、レッスンテーマに沿ったラリー練習を入れるようにします。
例えば、レッスンテーマが特定のショットだった場合、必ず最初の1打目はそのショットを使うルールでラリーをします。
コーチとのマンツーマンラリーがある
ローテーションラリーの中に、コーチとのマンツーマンラリー(コーチとの1対1のラリー)が入ります。
コーチとのマンツーマンラリーで何をするかは、コーチによって様々です。
下記のどれか、もしくは組み合わせながらレッスンをしています。
- レッスンテーマの内容
- 生徒さんのリクエストをやる
- 生徒さんにグランドストロークかネットプレーを選んでもらう
- コーチの指定したショット
コーチとのマンツーマンラリーは、レッスンテーマの内容をやるのが無難です。
ですが、生徒さんが明確にやりたいショット(例えば苦手のショット)があった場合、生徒さんのリクエストに応えてラリーすると、生徒さんの満足度は上がります。
あまり細かいリクエストだと、ローテーションラリーの進み具合に影響が出るときは、大まかにグランドストロークかネットプレーを選んでもらう方法もあります。
先月に練習したショットなどをコーチが復習したい場合は、コーチがショットを指定する場合もあります。
インドアならローテーションラリーに球出し練習も入れられる
カーテンでコートを分けられるインドアであれば、ローテーションラリーの一角に球出し練習を入れることもできます。
球出し練習は、生徒さん同士で行う場合とコーチが球出しする場合があります。
コーチが球出しする場合は、マンツーマンラリーからマンツーマンレッスンに変わります。(コーチが1人でレッスンをしている場合。)
特定のショットを集中的に練習したいとき、ラリーではなく球出しを採用する場合があります。
球出し練習をする場合もある
ローテーションラリーの前もしくは後に、通常の球出し練習をする場合もあります。
そのときは、球出し練習にかける時間と球数は抑えめにして、ピンポイントで行います。
フォーメーション
ローテーションラリーが終わったら、2対2のダブルスの形でフォーメーション練習をします。
ローテーションラリーの一角でテーマ練習を行いました。
そのテーマ練習を生かせるシチュエーションで、2対2の応用練習を行います。
コーチがポジション・配球・心構えを説明してから、練習に移ります。
チャレンジャーとチャンピオンに分かれてポイントを競う形もとれますが、球出しありの通常レッスンよりフォーメーション練習に時間をかけられます。
なので、生徒さんがローテーションして各ポジションを練習できるように持っていけます。
ゲーム
最後は、サーブからポイントをかけてゲームします。
ローテーションラリーとフォーメーション練習に時間をかけるため、ゲームの時間は球出しありの通常レッスンと変わりません。
時間に余裕があれば、クールダウンの体操を行います。
最後に…
球出しなしのライブボール中心のレッスンは、球出しありの通常レッスンと実戦(ゲーム中心)レッスンの中間くらいの内容です。
球出し練習がない分、ローテーションラリーとフォーメーションのパートに時間をかけることができます。(もちろん、やろうと思えばゲームの時間を長くとることもできますが…)
ローテーションラリーでロングラリーのアップとテーマ練習を一気にやるので、初心者には向きません。
初心者には、基本を反復練習できる球出し練習が必要です。(どのレベルになっても、やり方次第で球出し練習は役立ちますが…)
球出しなしのライブボール中心のレッスンは、スキルの高い上級者や長年テニスをしている生徒さん向けといえます。