「友達とテニスをする時に、いつも自分だけミスが多くて恥ずかしい。」
「テニスは好きだけど、いつもサーブやストロークがうまく決まらなくて自己嫌悪。」
これらの疑問や悩みを解決する記事です。
本記事を読み終えると、テニスが上手くならない原因や上達するための具体的な方法を理解できます。
そして、自己改善に向けた具体的な行動を取れるようになります。
- 自身のプレーの問題点
- 正しい練習方法と上達のコツ
- 長期的にテニスを楽しみながら続ける方法
- 自分に合ったテニススクールの選び方や効果的なレッスンの受け方
テニスが下手な人の特徴
テニスを始めたばかりの人や、なかなか上達しないと感じている人には共通した特徴があります。
そうした特徴を3つ解説します。
ボールの軌道を予測していない
多くの初心者は、ボールをしっかり見ようとはしていますが、軌道の予測までできていません。
これによって、テイクバックやボールに入る動きが遅れ、タイミングが合わなくなります。
タイミングが合わなければ、それだけミスショットが増えてしまいます。
相手のスイングを観察し、ボールの軌道・スピード・回転を予測する力を養うことが、プレーの質を高める第一歩です。
ボールとの距離が合わない
テニスが上手くない方は、ボールとの距離がなかなか合いません。
ボールとの距離がなかなか合わない原因は、自分の打点を正確に把握できていないからです。
正しい打点を確認し、その距離感を身体に焼き付ける必要があります。
練習中に、この打点を意識することで、正確な距離感を身につけることができます。
ボールをコントロールできるスイングになっていない
テニスが上手くない方は、ラケット面が急激に変わるスイングをしている場合が多いです。
ラケット面が急激に変わるスイングは、インパクトで正確な面を作りづらく、ボールをコントロールするのが難しいです。
特に、スイング中に手首を支点にラケットを動かしてしまうと、なかなか安定しません。
手首はある程度固め、インパクト前後のラケット面が一定に保たれているとボールはコントロールしやすくなります。
テニスが上手くならない原因
テニスがなかなか上達しないと感じる人には、共通する原因があります。
その原因を3つ解説します。
練習方法が間違っている
多くの人が自分に合った練習をしておらず、それが上達を妨げる要因となります。
漠然とプレイするのではなく、自分の弱点を知り、それを克服するための練習を計画的に行うことが重要です。
例えば、サーブが苦手なら、サーブに特化した練習を取り入れることで効果的に改善できます。
フィードバックを受けていない
上達には、客観的なフィードバックが欠かせません。
自分のプレイを客観視するのは難しいため、コーチや仲間からアドバイスをもらう環境が必要です。
何を改善すべきか、どう改善したらいいかを明確にすることで、テニスが上達します。
自己流プレーに固執している
自己流に固執しすぎると、上達が遅れます。
他のプレーヤーを観察し、そこから学ぶ姿勢が必要です。
周りの上手な人のプレーを見て、新しい技術や戦略を取り入れることで、自分のプレーに変化が現れます。
テニスのよくある誤解
テニスが下手だと感じる人が抱きがちな誤解について解説します。
これらの誤解を解消しないと、上達するチャンスを逃してしまいます。
握力や腕力といった筋力だけでは上手くならない
テニスは、握力や腕力といった筋力だけでなく、柔軟性や身体全体の使い方が重要です。
力任せにスイングすると、怪我の原因にもなります。
柔軟性を高め、しなやかな身体で運動連鎖を使って打てると、効率的に力を伝えられます。
センスがないと上達できないは嘘
「テニスはセンスがないと上手くならない」というのは誤解です。
正しい指導と適切な練習方法を組み合わせることで、誰でもテニスは上達できます。
基本技術を学び、反復練習することで、徐々に自信がついてくるでしょう。
また、フィードバックを受けながら課題を改善することで、最速でスキルを伸ばすことができます。
テニスが下手な人の対処法|早く上達するには
テニスが上手くならないと悩んでいる方の対処法を3つ紹介します。
専門的な指導を受ける
テニスを教えるプロであるテニスコーチの指導を受けるのは非常に効果的です。
ただ、グループレッスンだと、クラス全体のアドバイスは多いですが、1人1人へのアドバイスは少ないです。
もし、定期的にプライベートレッスンを受けられると、お金はかかりますが最速で上手くなります。
プライベートレッスンはマンツーマンでみてもらえるので、自分の弱点を的確に教えてくれ、改善するレッスンをしてくれます。
フィードバックを受け入れる
上達にはフィードバックが不可欠です。
周囲にアドバイスをくれる人がいない場合は、練習を動画撮影し、自分のプレイを客観的に見直すとよいでしょう。
自分のプレイを分析することで、改善点を具体的に把握できます。
基本の徹底と反復練習
テニスの基本技術を、簡単な球出し練習などで徹底的に身につけることが上達の近道です。
特に、グリップに合ったスイングとフットワークの基本を繰り返し練習することで、自然と身体に染み込み、実戦でも安定したプレイができるようになります。
テニスが上手い人の特徴
テニスが上手な人には共通する特徴があります。
これらの特徴を理解し、自分のプレーに取り入れることで、上達を促せます。
柔軟な思考と適応力
上手いプレイヤーは、自分のプレースタイルに固執せず、状況に応じて戦い方を柔軟に変えられます。
新しい技術や戦略を積極的に学び、取り入れる姿勢はぜひ見習いたいです。
これにより、相手や環境に応じて、戦い方を変えられるようになります。
思考を停止してしまうと、いつも同じ戦い方になってしまいます。
普段どおり戦っても勝ち目がないと判断したら、自分が優位に立てる戦い方にシフトしましょう。
持続的な努力とフィードバックの活用
上達には地道な努力が欠かせません。
上手な人ほど地味な練習を続け、常に自分のプレーを見直しています。
また、周囲からのアドバイスを積極的に求め、改善点を見つけて修正していくことで、スキルを磨いています。
理にかなった練習メニュー
テニスが上手い人は練習に目的があり、何のためにその練習をしているのかを明確にしています。
これにより、効率的にスキルを向上させることができます。
例えば、試合やゲームを通して自分の課題を見つけ、その部分を集中的に練習します。
その後、試合やゲームで練習の成果を見ます。
課題をクリアしても、試合やゲームを通して新たな課題を見つけ、また集中的に練習します。
テニス下手を改善するトレーニング方法
オンコートでなくても、テニスを改善できるトレーニングがあります。
テニスを向上させる、効果的なトレーニング方法を3つ紹介します。
初心者におすすめな壁打ち練習法
壁打ちは、1人でもボールを打てる、非常に有効な練習方法です。
ただ、やり方次第で効果がなかったり、下手になってしまうこともあります。
わたし自身、いろいろ試しましたので、その結果を書いておきます。
ラリーを続ける練習はやった感はありますが、オンコートであまり役に立ちませんでした。
パフォーマンスを底上げしてくれたのは、下記の練習でした。
- 壁にやさしいボールを送る
- 返ってきたボールを打ち抜く
- 1打でボールを止める
この方法が球出し練習に近く、1番効果を発揮してくれました。
フワッとしたボールを、次のボールを気にせず最後まで打ち抜けるため、運動連鎖に磨きをかけれるためだと感じています。
フットワーク改善トレーニング
テニスは、「足ニス」と言われるほどフットワークが大事です。
フットワークは、テニスコートがなくても、自宅や公園でトレーニングを取り入れることができます。
俊敏性や正確な動きを身につけるラダードリルは、ジュニアレッスンの始めに取り入れることが多く、素早いフットワークを身につけるのに役立ちます。
また、サイドステップやクロスステップ、バックステップなどテニスで使用するフットワークを身体に慣らしておくと、実戦でもスムーズに使えます。
フットワーク付きのシャドウスイング(素振り)もおすすめです。
素振りをしながら動きを自動化しておけば、オンコートでボールに集中することができます。
メンタルトレーニング
技術だけがトレーニングではありません。
精神面をトレーニングすることで、テニスはよくなります。
テニスは、技術だけでなく、心理戦の側面も強いスポーツだからです。
技術が同じ場合、試合での集中力や自信、プレッシャーへの対処能力によって勝敗が大きく左右されます。
- 緊張しやすく、いつも通りのプレーができない
- ミスを恐れて積極的なプレーができない
- 相手が強いと最初からあきらめてしまう
このような悩みを抱えている人は少なくありません。
メンタルトレーニングは、これらの問題を解決し、あなたの潜在能力を最大限に引き出すための有効な手段です。
ここでは、テニスでよく使うメンタルトレーニングを紹介します。
- 【イメージトレーニング】
- お手本となるプレーヤーを見つけ、そのプレーヤーの動画を繰り返し見て、頭でイメージできるようにする。そうすると、実際のプレーにもそのイメージが反映される。動画撮影して、その差を埋めるとさらに効果あり。
- 【アファメーション】
- 自分の理想やポジティブな未来、目標達成した状態を思い描き、言語化して繰り返し宣言する。試合で負けても「あいつには絶対勝てない」など否定的な言葉を使わない。「次こそは勝つ!」など肯定的な言葉を使うことで、自己肯定感を高める。
- 【呼吸法】
- ポイントの合間、深呼吸を取り入れると、心の動揺を鎮められてリラックスできる。
- 【アイコントロール】
- 1点に視線を集中させて、集中力を高める。例えば、ポイントの合間にラケットのガットを直すなど。
テニスが伸びるタイミングとやる気の維持
テニスを上達させるには、時間がかかります。
やる気を維持し、適切な方法で練習を続けることが重要です。
適切な休息とリカバリー
テニスは練習だけでなく、休息も上達に欠かせません。
適切に休むことで、身体が回復し、次の練習でよりよいパフォーマンスを発揮できます。
疲労が溜まった状態でテニスの練習を続けると、逆に技術レベルが低下することがあります。
年齢や練習時間にもよりますが、2〜3日テニスを続ければ、かなり疲労が溜まっている状態になります。
毎日テニスを続けるよりも、休日を設けてリフレッシュしたほうがテニスのパフォーマンスは上がります。
テニスが伸びるタイミングも、身体を休めてリカバリーした後に起こりやすいです。
モチベーションの維持方法
テニスのモチベーションを保つには、練習の効果を数字で確認するのが有効です。
例えば、サーブの成功率やラリーの回数を記録することで、自分の上達を視覚的に確認できます。
これにより、具体的な進歩を実感し、やる気が継続しやすい状態を作れます。
長期的な目標設定
テニスを上達させるには、長期的な目標を設定することが大切です。
長期的な目標を達成するために、それを細かく分けて1つずつ攻略していくと、達成感を得やすくなります。
例えば、草トーナメントに出て1勝することを目標にするとします。
草トーナメントに出たことがない方が1勝するには、半年〜1年、もっとかかってしまう場合もあります。
1勝するために、何で失点しているかを書き出し、1つずつ攻略していく感じです。
クロスラリーしている最中、先にミスしてしまうなら、ミスがなくなるまでクロスラリーの練習を繰り返します。
ダブルフォルトが多いなら、ダブルフォルトがなくなるように、サーブを練習します。
そのように、1つずつ失点が多いシチュエーションを攻略していくと、いずれ試合で1勝できるようになります。
テニススクールの選び方と活用法
テニスが上達しないと悩んでいる方にとって、テニススクールはとても賢い選択です。
テニススクールに10年携わったわたしが、スクールの選び方と効率的な活用法を紹介します。
自分に合ったテニススクールの見極め方
テニススクールを選ぶ基準は人それぞれですが、下記の2点は必ずチェックしておきましょう。
- 【定期的に通えるか】
- スクールは毎週継続して通うことで効果を発揮する。自宅や職場から通いやすい場所を選んだほうが続きやすい。また、アウトドアに通う場合、悪天候の日があるため、違う日時に振替する機会が増える。忙しくて振替が難しい場合、インドアを選んだほうが続けやすくなる。
- 【生徒のレベルが合っているか】
- 自分のレベルに合ったクラスを選ぶことで、適切な指導を受けることができる。また、生徒同士のラリーもつながりやすくなる。見学や体験レッスンを利用して、クラスの雰囲気やレベルを確認するのがおすすめ。
効率的なレッスンの受け方
なにも考えず、毎週テニススクールに通っているだけではもったいないです。
下記の2点で、レッスンの効果を高められます。
- 【自分の課題を明確にする】
- レッスンのテーマとは別に、自分の課題を明確にしておく。例えば、バックハンドが苦手なら、ライブボールでその技術を意識的に使うようにする。そうすれば、効果的に上達できる。
- 【積極的に質問する】
- わからないことや不安な点は、積極的に質問する。コーチのフィードバックを最大限活用することで上達速度を高める。
テニスを楽しむために心がけること
テニスの楽しさを感じるには、技術的な上達がすべてではありません。
以下では、テニスをもっと楽しむために心がけたいポイントを紹介します。
他人と比較するのではなく過去の自分と比較する
テニスをしていると、どうしても周りと自分を比べてしまいます。
「あの人のサーブは速い」「彼女のフォアハンドは完璧だ」と思って、自分のプレーに自信を失うこともあるでしょう。
しかし、他人と比較しても、楽しさやモチベーションが下がってしまうだけです。
大切なのは、他人ではなく過去の自分と比較することです。
例えば、「1ヶ月前はミスばかりだったけれど、今はラリーが続くようになった」「前はサーブが全然入らなかったけれど、最近は少しずつコントロールできるようになってきた」といったように、自分の成長を感じることができれば、もっとテニスを楽しむことができるでしょう。
同じレベルの仲間を見つけると楽しめる
上手なプレーヤーとばかり練習していると、ついていくのが難しくなり、テニスが苦しいものになりかねません。
そんなときは、自分が上手くなってついていくだけでなく、練習環境を変えることも選択肢に入れておきましょう。
同じレベルの仲間を見つけると、互いに切磋琢磨しながら楽しくテニスができます。
お互いのミスも気にならず、成長を共有できるため、テニスを続けるモチベーションも保ちやすくなります。
まとめ
最後にまとめておきます。
- テニスが上手くなるには、ボールの軌道予測、打点の把握、スイングの技術が重要。
- テニスが上達しない原因を理解し、適切な練習とフィードバックを取り入れることで、着実にスキルが向上する。
- テニスは筋力やセンスだけで決まるものではなく、正しい技術と練習によって誰でも上達できる。
- 専門的な指導とフィードバック、基本の反復練習が、テニスのスキルを着実に向上させる。
- テニスが上手い人は、柔軟な思考、持続的な努力、理にかなった練習でスキルを向上させている。
- テニスの上達には、壁打ち練習とフットワークトレーニング、さらにメンタルトレーニングが有効。
- テニスは、適切な休息、数字で見る進歩、そして長期的な目標で上手くなる。
- 自分に合ったスクール選びと効率的なレッスンの受け方で、テニスの上達は加速する。
- テニスは、他人と比較せず過去の自分との成長を喜び、同じレベルの仲間を見つけることで楽しめる。
参考元書籍
よくある質問
- Q サーブが苦手な場合、どうすれば改善できますか?
- A
サーブが苦手な場合、まずはグリップに合った打点の位置を覚えましょう。右利きでコンチネンタルグリップの場合、右肩の上に打点をとります。最初は、テイクバックを済ませてからトスを上げるとボールをとらえやすいです。これができるようになってから、体重移動やテイクバックを加えていけばOKです。
- Q テニスのフォアハンドが上手く打てない時の対処法は?
- A
フォアハンドが上手く打てない場合、テイクバック・インパクト・フィニッシュの3つの形を意識しましょう。慣れてきたら、テイクバックからフィニッシュまで一気にスイングします。後は、ボールの軌道や力加減を調整してコートに入るようにします。
- Q テニスのバックハンドが苦手な場合の練習方法は?
- A
バックハンドが苦手な人は、左足を引いて身体を横向きにするのが遅いです。バックハンドはフォアハンドと比べて打点のエリアが狭いので、素早くサイドステップで下がり、サイドステップで前進しながら打つ練習を繰り返しましょう。ボールを打ちやすい高さまで落として打つようにします。